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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
村お越し
105/120

第105話


「お姉ちゃんの為ならえーんやこーら!」キィン!



翌日、ユーマはミスリルを使いセレーナの剣を打っていた。



「お~!完成~!」



ユーマは剣を完成させると…



「弾を入れて…」カチャン!カチッ!



柄に弾を込めるとトリガーを引いた。すると剣が魔力を帯びて光っていた。



「えい!」ドカン!



『チュウ!?』



ユーマが剣を振ると魔力で出来た斬撃が飛んで行った。その威力に見ていたネズミ達は驚いていた。



「お~?魔力が切れたの」



実験を終える頃には剣に帯びていた魔力も切れた。



「お姉ちゃんに渡すの~!」



ユーマはセレーナ達が居る場所に向かった。



「お姉ちゃ~ん!」



「ユーマ?どうしたの?」



「プレゼント!」



ユーマはネズミ達から剣を預り差し出した。



「普通の…剣じゃなさそうね」



「うん!あのね!」



ユーマは剣の取り扱いを説明した。



「もう…魔導機じゃないのこれ」



セレーナは驚きを通りすぎて呆れていた。



「でも、ありがとう♪」



「えへへ」



ユーマは嬉しそうに照れた。



「おぉ、ユーマ殿」



「お姫様~?」



するとフローラがやって来た。



「何をしてたのじゃ?」



「お姉ちゃんに剣を作ったの!」



「なるほど。納得なのじゃ」



フローラは話を聞き納得したが…



「ユーマ殿?そんな簡単に魔導機が作れるのか?」



「お~…出来たの~」



「これは大発見か?」



疑問を持ち、そして大発見の現場に立ち会った気がしてならない。










「らんらららん♪」



「これが近くの村の様子か」



「そうですよ、姫様」



セレーナはユーマを連れてフローラに近くの村の様子を見せていた。



「アレが行商と言う者か?」



「はい」



「オヤツ~♪」



フローラが指差した方には行商が来ていた。



「あ!ユーマ!」



ユーマは行商を見ると駆け出していた。



「お?坊主じゃないか」



「お?おじさん、こんにちはなの」



知り合いの行商がいた。



「なぁ、坊主?ちと頼まれてくれないか?」



「なに~?」



「今からカレーを作れないか?他の行商の奴等が美味しいってのを信じねぇんだよ。子供が作ったものだからって理由でな?」



行商のおじさんは訳を説明してユーマに頼んできた。



「お~?なら、材料を集めるの~」



「頼む。材料費出すからよ」



「任された~」



ユーマは早速材料を集め始めた。



『チュウ~!』



「グツグツ~♪煮込んで~♪美味しくなれ~♪」



ユーマはネズミ達を出すとカレーと簡易屋台を広げた。



「いらっしゃいませ~♪」



『チュウ~!』



そして瞬く間に売れた。



「ほかほか~♪」



お金の入った袋を大事そう抱えてるユーマだった。



「全く」



セレーナは呆れながらも頑張った事を内心褒めていた。



「お~♪お?」



「っと?どうしたの?」



突然ユーマが止まった。



「大変!」



ユーマはトテトテと走り出した。



「ユーマ!?」



セレーナとフローラは慌てて追いかけた。



「お婆ちゃん!?大丈夫!?」



「おぉ…何処の子かわからんけどありがとうねぇ」



ユーマはしゃがんでいたお婆さんの背中を擦った。



「お家まで送ってくの」



「大丈夫だよ~…」



「ダメなの!無理しちゃダメなの!」



ユーマがお婆さんの体を気にかけていると…



「ユーマ!」



セレーナとフローラが駆け寄った。



「お姉ちゃん!お婆ちゃんが苦しんでたの!」



「お家まで送ります。掴まってください」



「すまんのぉ」



お婆さんはセレーナに手を借りて自分の家まで送って貰った。



「お~…大丈夫~?」



お婆さんの家に着くとお婆さんはベットに寝かされ、ユーマが覗きこんでいた。



「大丈夫だよ~…」



「あの?ご家族の方は?」



「あたしゃ、一人暮らしだよ」



お婆さんは頭を横に動かして答えた。



「お~…」



「しんみりさせたね。気にしないでおくれ」



「お婆ちゃん?寂しくないの?」



ユーマが不安そうに訪ねた。



「この歳になりゃ寂しいのにもなれちゃうよ」



「お~…ダメなの。寂しい事を言ったら」



「おや、怒られちまったね」



ユーマはセレーナの足にしがみつくと…



「お姉ちゃん?お婆ちゃんを村に連れてこう?」



「え?」



流石にセレーナも戸惑った。



「村?もしかして…この先の姨捨村から来たのかい?」



「はい」



「最近噂になってたんだよ。何処かの冒険者がお年寄りを助けてるってね」



どうやらセレーナ達の事は知れ渡っているようだ。



「お婆ちゃん?行こう?寂しくないよ?」



「とても村まで歩けないよ」



「お~…」



ユーマは困ってしまった。



『チュウ!』



すると折り紙ポーチからネズミ達が出てきた。



「お~?ネズミさん?」



『チュウ!チュウチュウ!』



ネズミ達は任せろと言いたそうに胸を叩いた。



「ネズミさん?なんとか出来るの?」



『チュウ!』



「お願いします」



『チュウ~!』



ネズミ達は早速作業に移った。



『チュウ~!』



ネズミ達は廃材を集めて馬車を完成させた。



「なるほどね。馬車ならお婆さんを運べるわね」



「お婆ちゃん、行こう?」



ユーマはお婆さんにもう一度訪ねた。



「わかったよ~。ここまでしてもらって悪いね~」



セレーナ達はお婆さんの荷物を纏めるのを手伝い、馬車で村まで帰った。




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