第102話
「ふんふふふーん♪」
「あら?ユーマ君、お勉強ですか?」
「お~♪新しい魔法を覚えてるの!」
エリシアが通りかかるとユーマは机と椅子を出して勉強していた。
「何の魔法ですか?」
「えっとね!肉体強化魔法って言うの!」
「肉体強化魔法ですか?」
エリシアが首を傾げた。
「あのね!魔法で体の動きを早くしたり守りを強くしたり色々出来るの!」
ユーマは分かりやすく説明した。
「補助が目的ですわね」
「うん!」
「頑張って下さいね♪」
エリシアはユーマの頭を撫でると去って行った。
「ふんふふふーん♪」
ユーマは勉強を続けた。
「よし!さっそく試すの~!」
『チュウ!』
「お~?ネズミさん、どうして止めるの?」
『そりゃ止めますよ』
ユーマが折り紙ネズミと話しているとチュウ太がやって来た。
「どうして~?」
『肉体強化魔法なんて自分にかけて失敗したらどうするんすか?』
「お~…」
チュウ太の注意にユーマはしょげた。
『仕方ありやせん。おい、手伝ってやれ』
『チュウ!』
折り紙ネズミは敬礼して前に出た。
「お?ネズミさん、手伝ってくれるの?」
『チュウ!』
「ありがとう、ネズミさん!」
早速ユーマはネズミに魔法をかけた。
「彼の者に魔法の加護を。ブースト!」
『チュウ!』
ネズミは魔法がかかったと確認するとその場で動いて見せた。
「お~!?ネズミさん、速い!」
『成功のようっすね』
「チュウ太、ネズミさん。ありがとう♪」
ユーマは協力してくれた二匹に礼を言った。
「お~?頑張って~」
「ふっ!」
「甘い!」
ある日、ユーマはエリシアとセレーナの稽古風景を見ていた。
「だいぶ良くなったわね」
「ありがとうございます」
「エリシアさん、頑張ってたの~」
エリシアはユーマとセレーナに褒められて照れていた。
ピリリ!ピリリ!
「電話~?はい!ユーマです!」
「(ユーマ殿か?フローラじゃ)」
「お姫さま?どうしたの?」
電話の主はフローラだった。
「(すまぬが明日、城に来てくれるか?)」
「わかったの~。行くね~♪」
「(待ってるのじゃ)」
電話を切るとユーマはセレーナに伝えた。
「失礼のないようにね」
「うん!」
次の日、ユーマはブレイドカノンに乗って城に向かった。
コンコン
「入るのじゃ」
「お姫さま~。来たの~」
部屋に入るとフローラに出迎えられた。
「ユーマ殿、良く来たのじゃ」
「お姫さま?どうしたの~?」
「ユーマ殿、頼みがある」
ユーマが反対側の椅子に座るとフローラがちゃんと椅子に座り始めた。
「ユーマ殿?妾の婚約者にならぬか?」
「こんやくしゃ?」
「男女が結婚をする約束をしたもの通しの事じゃ」
するとユーマは…
「けっこんって指とかを切って点々と血の痕をつける…」
「そら血痕じゃ!意味が違うのじゃ!」
震えながらボケた。
「あれ?」
『お姫様?そりゃセレーナの姐さんを通して頂かないと』
「やはりそうか」
フローラは残念そうにしていた。
「訳あり~?」
『聞くだけでいいなら、聞きやすぜ?』
「簡単な話じゃよ。妾に結婚を申し込んでおる貴族がいるのじゃよ」
どうやら貴族関係の話のようだ。
「お~…お姫様困ってる~…帰ったらお姉ちゃんに相談してみる~」
「ありがとうなのじゃ」
フローラは礼を言うと話題を変えてユーマと過ごした。




