第100話
「お姉ちゃん」
「ん?どうしたの?」
「はい」
ユーマはお金が入った袋を渡した。
「今月の売り上げなの」
「確かに受け取ったよ。ねぇユーマ?」
セレーナが屈むと…
「無理に働かなくてもいいんだよ?」
「お~?お婆ちゃん達の暮らし、楽にならない?ならもっと頑張るの!」
「違うよ。ユーマはもっと遊んでていいんだよ?」
セレーナはユーマにもっと子供らしい事をして欲しかった。
「お~?お姉ちゃん達、頑張ってるの。だからボクも頑張るの!」
「ユーマ…」
セレーナは自分の背中を必死に追って来てくれてるユーマに嬉しさを感じた。
「わかった。本当に大変な時は言うんだよ?」
「うん!」
ユーマはお店の準備に戻った。
「新作~?」
「おう!坊主の所のカレーもいいけどなんか見たことない料理を頼んでみてーのよ」
「お~!わかった~!チャレンジしてみるの~」
お客さんから新作を出してくれとリクエストされてユーマは引き受けた。
「う~ん」
閉店後、ユーマは辞典を使って新しい料理を探していた。
「お~?焼きそば~?チャレンジ~!」
ユーマは材料を電話で取り寄せて早速、屋台で作り始めた。
「お~♪いい匂い~♪」
ソースの匂いにユーマは…
「お!ネズミさん、味見する?」
『チュウ!』
近くにいたネズミに声をかけて試食した。
「お~?不思議に美味しい♪」
『チュウ!』
ネズミにも絶賛だった。
「みんなで食べるの~!」
ユーマは出来た焼きそばを持ってセレーナ達の下に向かった。
「お姉ちゃ~ん!」
「どうしたの?」
「試食~!」
新作が出来たので試食を頼んだ。
「不思議に美味しいわね」
ユーマと同じように言ってるセレーナだった。
「濃厚なソースですね」
「新作~」
「売れると思いますよ♪」
セリーに太鼓判を押して貰った。
「いらっしゃいませ~♪」
「本日より新作の焼きそばを出してまーす!」
「おう!坊主、早速新作を出してくれたのか?」
ユーマに新作を頼んだ行商のおじさんがやって来た。
「お~♪おじさん!自信作なの!」
「よし!それを貰おうか」
「焼きそば、一つ~♪」
ユーマが声をかけるとネネが皿に焼きそばを盛った。
「どうぞ~♪」
盛った皿をユーマは受け取りおじさんに渡した。
「…大丈夫なのか?」
「見た目より味なの!」
「見た目も大事だぞ?」
最もなことを言われた。
「お~?美味しいよ?」
「…わかった」
おじさんは覚悟を決めて食べた。すると…
「意外と旨いな」
「でしょ~?」
好評だった。
「いらっしゃいませ~♪」
ユーマ達は接客を続けた。
「お~…頑張ったの~…」
今日はカレーと焼きそばが半々だった。
『チュウ!』
ネズミ達は大量の皿を洗い終えてユーマの下に集まった。
「お~!ネズミさん、お疲れ様~!」
『チュウ~!』
ユーマに労ってもらい喜んだ。
「ユーマ様?これからどうする?」
「ボク、これから木の実を集めて来るの」
「私達も行きましょうか?」
ネネが訪ねるが…
「大丈夫~。ネズミさんとお散歩がてら行ってくるの」
ユーマはネズミを一匹連れて森に向かった。
「らんらんらーん♪」
『チュウ』
「お~?」
ユーマが森に入ってから少し、肩に乗ったネズミが木の上を差した。
「お~!美味しそうな木の実発見!ありがとう、ネズミさん」
ユーマは早速杖に乗り木の実を回収した。
「お姉ちゃん達のお土産~」
ユーマは木の実を集めると下に降りた。その時…
「ぎゃぉ~!」
「え…」
バチン!
突如、恐竜のような魔物が尻尾を使い襲って来てユーマは弾き飛ばされた。
「うぅ…」
『チュウ!?チュウチュウ!』
ネズミはユーマを必死に起こすがユーマは目覚めず、魔物が近付いて来ていた。
『チュ、チュウ~!』
ネズミはチュウ太に教えて貰った簡易結界を張り救援を呼んだ。




