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ランナー

思いっきり短編

少し思いついたから書いてみたものです

ちらっと読んでみてください

「私が走り続けることで、私のいとしい彼は永遠に生き続けることができるのよ」

「どうしてなんだい」

「星を見て。あなたが見ている星は、あなたにとっては今かもしれないけど何百年も昔の光なのよ。という事は、私のいとしい彼から光速以上の速さで離れ続ければ、余命半年の彼は永遠に生き続けるのよ」

「ちょっと待ってよ。たとえ光速以上で走れるとしても、そしたら普通未来にいくんじゃないの。そしたら、彼の死んだ世界に行くことになるよね」

「じゃあ、あの空の星は何なのよ。何億光年離れた星と何光年くらいしか離れていない星では、同じ時間に存在していないのよ。離れていれば離れているほど時間と時間の間は延びてゆくのよ。未来になんか行ける訳無いじゃないの」

「でも君は時間という新幹線の中で新幹線より早く走ったらどうなると思っているのさ。鼻先から飛び出る。それは未来に進んだということなんじゃないかな」

「それも一理あるわ。だけど、新幹線の進む向きとは反対に走っていくことも可能なんじゃないかしら。そうすれば、過去にも進めるじゃないの。わたしは間違えてないわ」

「人間は未来しか見つめることはできない。過去はただの僕たちの妄想だ」

「そんなこといったって事実は残るじゃないの。あなたは朝ごはん何食べたか思い出す時、あなたは妄想しているというの」

「だからといって君の彼氏は長く生きられるわけじゃないだろ。もう死んでいる可能性が高い。星だって輝いている中に今ではもうとっくに無くなっているものもあるんだよ。という事は彼の時間は伸びていないじゃないか」

「別に私が知らなければいいわ。私は自分が目で見ないものは信じないもの。だから走り続けるのよ。私の中の彼を生かすために」

「じゃあ、今はどうして僕と話している時間があるんだい」

「思いっきり遠い文明の進んだ国から光速以上で走って来ているからよ。こんな星は田舎よ。だけどなかなか話し相手が見つからなくてすこしさびしかったの。何とか三日間くらい余裕ができたからあなたと話しているだけよ」


光速以上で進むと未来へ行くのか、過去へ行くのか。あなたはどちらだと思う?

それとも・・・・?


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