彼だって
ウゥウゥゥゥゥゥ
ウゥゥゥウゥゥゥ・・・
真夜中、ビルで起こった火事。消防士の僕は
「またか・・・。」と悲しく思いながらも、現場に向かう。
火はゴウゴウと燃え盛っている。
僕は消防車のホースでいつも通り消火にあたる。
「逃げ遅れた人はいませんか!?」近くにいた先輩に言う。
「大丈夫だ!お前は消火に集中しろ!!」
「はい、分かり・・・ん!?」自慢するようだが、僕は目がいい。
だから・・・僕の目は人影を捉えたんだ。
「せ、先輩!取り残されてる人がいます!!」
「なに、本当か!?」
「救助に向かいます!」僕は全速力でその人を助けに向かった。
「オフッ・・・すごい煙・・・。」すごい煙と炎に負けじと
僕は頑張って向かう。そして
「た、助けてください・・・。」その人を見つけた。
「だ、大丈夫ですか!?」僕は駆け寄る。すると・・・
「え!?」・・・僕は、ひどく驚いた。目の前の状況を理解できなかった。
でも、目の前に人がいるのなら助けるのが消防士の役目だと
僕は動揺しながらも彼を助け出した。
「お、お前・・・その人って・・・。」
「だ、だめではないですよね・・・?」
「いや、ビックリしてるだけだ・・・。」
「ほ、本当にありがとうございました!!!」
「い、いえいえ・・・病院には・・・。」
「助けられただけで十分です!本当に、本当に・・・ありがとうございました!!」
僕と先輩の前で、頭をさげる彼は、頭から足まで全部が全部緑色の
・・・非常口のピクトグラムだった。
これまた変な話ができてしまいました・・・。
ふと思いついたんですよ(^^:)
余談ですが、
私は非常口を非日常口と読んでしまったことがありますw
今度はそれについて書こうかな・・・。