僕の現実
掲載日:2026/05/20
「部屋のなかには
肌に纏わりつくむわっとした空気があって
冷たい流れが肌撫でながら はらう
僕は元に戻る機会を失った
実家の物置で見つかるランドセルのようで
新聞やテレビや本から
僕の居場所を知ろうとしてて
実は世界は滅亡の手前で
日差しに照らされて
汗をかきながら買い物するひとや
青い空の下 土を足で舞わせながら
動き回る子供たちが括弧に囲まれていた」
そんな話もあったらしい
今は相変わらず世界が続いていて
いつからか上がれなくなった
スイミングのコースみたいに
何も変わらない感覚が当たり前で
そんなんでも人間は星や木や動物から離れて
生きてるだけじゃ満足しないし させられない
驚いたのは朝起きたとき
まだ電源が入れられてなくて
「窓」から現在の感覚が流れてないとき
建物の間を流れる青と雲を見て気づいた
僕の現実は目の前に無いんだ




