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ダイブ

マフ「初めてちょうだい。」

マフはマオの意識がカクリヨに行けたことを受けて、魔術的に、能動的にコチラの世界からあちらの世界に行けるのかどうかの実験を天空神殿の一部屋を使って行おうとしていた。

アニキ「大丈夫かよ。」

マオ「……」

同種として、マオと帝釈天アニキも実験に同席し見守っていた。

インベントリとして使っているテクスチャーへの意識のダイブ実験。

無機質なアイテムとは違い、意識、魂が行けるのか?

マオ「どうなんだろうね?」

アニキ「マオはいけたからなぁ。」

目を閉じ、リクライニングチェアで自己の深層世界と向き合う

マフ「っ!」苦しいのか、マフの顔が苦痛に歪む。

リュウオウがやった精神攻撃を魔法で代用する。

魔女リーダー「今のところ順調ですね。トラウマの階層に突入しました。」


あの子にはできない

私だけができる

私はすごい

あの子は、あの子は、あの子は……

私?

「お前は決定打にかける。」

「あいつを無事に送り届けろ。」

マオ

どうしていつもあの子なの?

私のほうがすごいのに

私、私、私、私、あ、あ、あ、あ、あ、


魔女「バイタルに変調。駄目です!」

マフ「ああ、ぁぁああああ!」

魔女リーダー「実験中止。彼女を呼び戻せ。」

マフに魔女達が群がり彼女を呼び、目覚めさせる。

マフは涙を流して、呼吸が荒い。

アニキ「だめっぽいな。」

マオ「マフ。」心配そうに見つめるマオをマフは睨んだ、

マオ「?」

なぜ?マオはそれ以上の言葉を思いつかなかった。


キーリスの本体が星に降りてくる。ということで、

マオ達はシャトルの空港で出迎えに行った。

アヴァターラ「私の本体の方がこられるんですね?」

今までキーリスが遠隔操作していたアヴァターラも自立モードで稼働してもらい同席させた。

マオ「今まで、君がキーリスだったから、なんか俺、ごっちゃになりそうだよ。」

マフ「その子に名前とかいるかしら?」

アヴァターラ「あー、ここには私の同型は存在しませんし、アヴァちゃん、でいいんじゃないですか?」

アニキ「なるほど?」

シャトルの扉が開き、タラップからマオによく似た色の白い男が降りてきた。

キーリス「俺が君等を手掛けたキーリスだ。」

いかにもエンジニアな男はマオたちを見て言った。

キーリス「画面からしか見てなかったけど、モニターの画素数の関係かね?マフがいい女に見えるよ。」

あ、俺この人の子供。というか、そのものだわ。

とマオは思った。マフの方は眉を引きつらせて苦笑いをしている。

アヴァ「ここでの立ち話は、セキュリティの関係上、好ましくありません。募る話は天空神殿でしましょう。」

アニキ「確かに遮蔽物がないもんな。」

キーリス「さすが、アヴァターラ。危機管理が行き届いてるね。」


天空神殿を追加で建造する。切り倒した世界樹の素材を使って。

建造はイギギたちが担当していた。魔女の監督のもとで。

イギギA「肉体労働?俺たちは頭脳職だったのに!」

イギギB「人間の知識レベルを低く保ってたツケだな。」

建設現場の喧騒がイギギ達の声をかき消して、遠くで図面を見て現場の指揮をしている魔女達には聞かれてない。

イギギA「ゴブリンにも高度な事は出来ねえ。肉体労働、ずっと俺等がやるしか無くなるぜ。」

イギギB「……プロメテウスの火を使おう。」

イギギA「だめだ!危険過ぎる!」

プロメテウスの火。外部刺激を与えることで。個の好奇心を増幅させ、知識レベルを飛躍的に、能動的に上げる装置。

イギギB「危険になるのはアヌの奴らだろ?俺等じゃない。」

イギギA「けど、あんなもんどうやって作って、どこに置くんだよ?」

イギギB「渓谷だ。アソコならバレない。素材は、シリコンか海底にあったな、あれを使おう。そして、人間を牧場から1人づつ拉致して教育しよう。自然に知識レベルが向上したように装うんだ。」

イギギ達の計画は誰にも気づかれることなく水面下で広がっていった。


スルーズは暇だった。世界樹を切り倒すグルジを使えるヒトを作る、そのためだけに作られ、その世界樹は当分ないのだから。

スルーズ「そうだ、コップ。あれにビールでも貰おう。」

町は彼のサイズ的に移動するにも、店に入るにも小さすぎた。

結果的に原生林をグルジで切り開くくらいしか暇を潰せなかった。

丘の上で街を見下ろしボーっとしていた、彼のもとに1人のイギギがやってきた。

イギギ「スルーズ、やることがなくて暇か?」

スルーズ「見りゃわかんだろ。」

スルーズはもじゃもじゃの髭をかいた。

イギギ「スルーズ。お前にいい仕事を持ってきてやったぞ、これだ。読めるか?」

イギギが手にした紙を巨人に掲げた。スルーズは眉間にしわを寄せて紙とにらめっこした。が、大きなため息をついて空を見上げた。

スルーズ「そんなちっせえ紙に書いてある字が俺に読めるわけねーだろ?」

イギギ「そうだったな。すまない。俺が読んでやろう。」

海底にシリコンの堆積層を発見した。資源採掘の為に巨人を投入したい。

スルーズはそれを聞いて目を見開いた。自分に存在意義が追加された。必要としてくれてる現場がある。

スルーズはニヤッとした。

スルーズ「まじかよ!その話!俺やるよ!」

イギギは内心ほくそ笑んだ。

イギギ「すぐさま海に向かおう、みんな、お前が来るのを待ってる。」


遺伝子工学研究室はほとんど本来の機能を果たさなくなった。今後は亜人達が勝手に二世、三世と増えていく。

遺伝子工学研究室は魔女達の魔法の研究室に完全に変わっていた。

キーリスは見慣れない、柄を腰に吊るしていた。気になった魔女が質問する。

魔女「お父様。ソレは?」

キーリス「コレか?光の剣。今じゃ護身用だが、一昔前はコレが戦場の主役だったんだ。」

魔女達はその筒に興味津津だった。

キーリス「危ないよ。」

魔女リーダー「お父様。ちょっとだけ、ちょっとだけ。」

彼女たちの知的好奇心、美貌には敵わず、キーリスはそれを魔女達に渡した。

魔女リーダー「すぐに研究しましょう!」

メガネ魔女「武器の部屋でやりましょう!」

そうしましょう、そうしましょう。と、魔女達は嬉しそうに部屋を出ていった。

キーリス「大丈夫かな?」

キーリスは天空神殿が吹っ飛ぶんじゃないかと渡してようやく心配になった。




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