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遠い過去の悪夢

 それからしばらくはそんな日々を過ごした。

 ウィンディに会いに行って村から連れ出して適当に犯す。アーニスとも適当に過ごしてる。魔の領域に遊びに行ったり一日中犯したりな。


「さて、またモンスターでも殺して来る。クエストでなんかあれば一石二鳥やし」

 今はフェルンの高級宿だ。安宿は壁が薄いからさ。

 最近は死界の出力調整も試してる。試し撃ちして金も貰えんならそっちのが良い。

 本当は人間でもたくさん実験したいんだけど、俺ちょっと有名になってるっぽい。野盗見つけても皆武器捨てて降伏してくる。

「人体を細かく破壊する勉強したいんだけど、なかなか難しいよね」

 この前、捕まえた野盗を一人一人素手で解体して人体構造のチェックとかしてたんだけど、それが広まってるっぽいな。

 まぁ延命措置しながら解体してたからな。悲鳴と泣き声とか凄かった。ナイフを身体強化・外で覆ってみたけど、あれなら指先から細く刃状のものを生み出した方が良いな。俺はナイフの才能は無いっぽい。

 ちな延命措置って傷口を火魔法で焼くだけだけどね。出血死は防げるよー。


 それと野盗とか犯罪者とかの賞金首は冒険者ギルドの管轄じゃないんだよね。知らなかったからいつもそっちに連れてっちゃってたわ。

 基本ルールや規則の説明?全部ヴェーツェに丸投げだよ。事務処理はあいつの仕事だもん。何処で遊んでんだあの肉便器。


 賞金首や犯罪者の中には、無実の罪を着せられた奴とかも居るらしいから、賞金首だからって気ままに殺してるとどっかの権力者を喜ばせるらしい。

(俺が雑に殺した連中の中に無実の人間が居ない事を祈るぜ〜)


 それでも野盗なんかは一時的に冒険者ギルドでも引取ってくれる。犯罪者には冒険者崩れとかも居るから、現地の国の騎士団とかに引き渡されると不利益も被るからだとか。政治的に難しい事は解らんよ。


「ま、モンスター相手でも十分練習になるしな」

 魔の領域の深部は俺でも躊躇するプレッシャーを感じる。あそこに行くにゃまだ早いって感じ。

 弱っちい俺様は浅瀬でパチャパチャやらせて貰いますよっと。


 『死界』は普段使いにするつもりはないが、いざって時に使えないと困るからな。

 殺すだけなら簡単だが、人間を殺し過ぎると俺の首が締まるから、もっと工夫出来る感じが良いと思うの。例えば―――


(俺が一睨みしたら自殺したりとかな)

 捕まえた野盗とかを操ろうと思ったけど、これも上手くいかなかった。恐怖で屈服させて言う事を聞かせるならともかく、完全な洗脳は俺には無理ぽ。これは俺が他人にあまり興味が無いからだと思う。人の心を理解してるとか、共感力や感受性の強い奴なら出来そうだ。


 俺が身支度を整えていると、アーニスがのろのろと半身を起こし、俺の下半身にキスをしてくれる。

「ちゅっ」

 アーニスの唇から粘り気のある糸が引かれる。

「クエストに連れてけとは言わないのか?」

 アーニスはその姿勢のままベッドでぐったりしている。

「…無茶を、言うな…」


 アーニスはもぞもぞしながらシーツで胸元を隠す。事前は潔く抱かれに来るが、事後は突然恥じらったりする。女心は良く解らん。

 アーニスの横では完全に意識を失い、まさか死んだのかと心配になるウィンディが居る。控え目な胸が微かに上下してるから生きてるのは解る。


「うう…動けぬ…」

 二人には犯しながら回復魔法をガンガン使ってる。しかし回復魔法は睡眠不足や疲労は回復出来ない。一時的に誤魔化せるが、後でツケが一気に来る。アーニスも意識はあるが動けないらしい。

 美しい肢体に汗やそれ以外の液体が光り、酷く艶かしい。今出かけるつもりだったのにもう一発襲いたくなってくる。


「まぁなー。抱きまくってるからな」

 今の俺の性欲処理係はウィンディとアーニスの二人だけだ。体力一般人のウィンディは一、二発犯すだけで気絶する。ヤり過ぎたら腹上死まっしぐらだからいつも加減してる。

 自然とアーニスへの割合が増えるのさ。


「バリュー市では七人の女で回してたからな。他にも娼婦とか買ってたし」

 それを考えるとアーニスは驚異のスタミナだ。

「エスペルの性欲と精力は化け物だな」

 そんなアーニスも呆れた様な顔をしている。

「アーニス自身のせいでもあるぜ?ウィンディ以外は全部自分で引き受けるって言ったし」

「当然だろう。私はエスペルの子種が欲しいんた。他の女にやる分は一滴も無い。」

 いや実は他に娼婦とか行きずりの女も抱いてるけどね。本気で抱きまくったらアーニスも死ぬぜ。

「男として嬉しい様な気分と、種馬になった気分を同時に味わえるな」

 なんか複雑だ。こんなにムードもへったくれも無い『貴方の子供が欲しい』も無いもんだ。

「…だが、そうだな。夫の戦い方も見てみたい。やはりついて行くとしよう」

 ふらふらしながらアーニスが立ち上がるので、体を拭いてビキニアーマーを着せてやる。ふらつきながらも戦う意志を秘めた瞳が熱く燃えていた。根性あるよなコイツ。



☆☆☆☆☆



「む。強くなっている?」

 折角なので先ずはアーニスにやらせてみた。

 最初の頃は手こずっていた魔の領域のモンスターも、今日は結構サクサク殺せてる。


(身体強化・外…いやこれは武器強化・外かな?)

 はっきり言えばアーニスの方が武器の強化が上手い。

「ふんっ!」

 アーニスが剣を振るうと甲虫型モンスターが真っ二つになる。さらに勢い余った斬撃は二匹目に到達し外殻を傷付ける。

「ふっ!」

 とどめの投げナイフは二匹目を貫通して三匹目を仕留め四匹目にも突き刺さる。

(武器によって効果も違うかな)

 例えば弓矢も強化出来るなら、射程距離も大分広くなるな。

「よーし、どんどんいってみよー」

 俺は援護や回復に徹してアーニスにガンガン倒させる。おお、マジで成長してるな。


「エスペルに抱かれると、こんなにも強くなるのか?これを知れば我が故郷の女達が黙ってはいないぞ?」

 粗方殺し終わった後にポツリとアーニスが呟く。

「個人差はあるんじゃね?身体の相性とかさ…」

 アーニスの故郷か。うーん、その話は魅力的だがちょっと怖い。皆アーニスみたいな美少女なら大歓迎なんだけどな。ジャトゥハンも厳つかったし、アーニスの母ちゃんがたまたま美人なだけかも知れない。ジャトゥハン顔のムキムキ少女達に迫られたら世界の果てまで逃げる自信があるよ。


「だからまぁ、あまり言いふらさないでね?」

 俺は嫌がる女を無理矢理犯すのは好きだが、ぐいぐい来られると引いちゃうんだよ。ウィンディの村のライアとか瞳が金貨になってて怖い。金の力怖い。

 ウィンディとは別タイプのちょっとキツそうな顔の可愛い娘だけど、全然犯す気がしない。


「無論だ。私以外になるべく子種は注いで欲しくない。そして世継ぎは十人は欲しいぞ」

 無茶苦茶ヤる気だこの人。あと世継ぎって言ったな?奔放に見えて実は貴族だったりすんのかな?あまり深入りしない様にしよう。


「………しまった。エスペルの戦う分を残してなかったな」

「いや、十分だろ?帰ろうぜ」

 エンカウントしたモンスターはアーニスによりほぼ全滅していた。生き残りも逃げてしまった。あれなら人里にも下りてこまい。

 とっとと帰ろう。死界の調整はまた今度で良い。

 討伐証明用に適当に外殻を拾う。素材にするぐらい持ち帰るのは面倒臭いからこんなもんで。

 モンスターは害獣以上の扱いなのでぶち殺せば殺すだけ金になる。


 俺達は魔の領域を抜けると平地に出る。そこで少し…

「ヤってから帰ろう」

 十人産むなら一人目は早い方が良いよね。

「望む所だ」

 アーニスが鼻息荒く剣を構える。

 いや、そっちじゃねぇよ?まぁいっか。

「ありがたい」

 アーニスは嬉しそうだな。俺が犯すより俺と戦える事のが嬉しそうなのは複雑だよ。いい笑顔だ。


「模擬戦…いや、好きに打ち込んでくれや」

 俺は体の力を抜いて自然体で構える。

「わかった」

 アーニスが遠慮なく俺に剣を振り降ろす。俺より大きい身体から繰り出される上段斬り下ろし。


ズン…


「おお?」

 重い。これは―――


「俺に攻撃が通じてる?」

 少し前からアーニスも俺と同じ様に身体強化・外を使いこなせる様になってきている。魔の領域のモンスターを殺せてるもんな。

「練度と精度が上がってきている」

「本当か?嬉しいな」

 アーニスが素直に喜んでいる。


 まだまだ俺へダメージは与えられていないが、攻撃が重い。

 レッドライノスの突進よりも、ジャイアントベアの振り下ろしよりも、アーニスの剣のが遥かに重い。

「強くなってるねー」

 いいね、ちょっとわくわくしてきた。

「もう少しやろうぜ?」

 しかしアーニスは首を振る。

「いや、無理だ」

 え?なんで?

「今ので骨が折れた」

 右腕がダランと垂れ下がっている。

「あれま」

 骨が折れたのに顔色一つ変えていないアーニスは変な奴だね。

 どうやら身体強化・外で防御されると、反動でダメージを喰らうらしい。


(これは結構、貴重な情報だぞ?)

 俺にとっても有難かった。俺は今の所基本的に無敵で最強な感じで戦えている。しかし格上に出会った途端、相手への攻撃も全て返って来るのは困るぜ。

 初っ端から全力じゃなくて加減した方が良いな。所謂小手調べが必要って事じゃんね。気をつけようっと。


「ほら、アーニス」

「ん、強引だな。嫌いではないが」

 俺はアーニスを木に寄りかからせ衣服をずらして犯す。俺式の回復魔法をかける。

「んっ、エスペルのは…私の知る回復魔法と違うな?んっ」

「そやね」

 犯っててなんだが、不便だよな。僧侶や神官とかが神への祈りで回復魔法を使えるのは建前上は信仰心に依るものとされているが、実際は違うと踏んでいる。

 

 必要なのは他者への思い遣り…共感力とかだと思うのよ。俺は他人にとことん興味が無いからさぁ。

 俺のセックスを媒介にした回復魔法も、女が愛しいからとかじゃねぇ。物理的に接続して肉体の認識を拡張して誤魔化す一種のバグ技だ。

 故に出会ったばかりの敵を犯しながら肉体を破壊して回復するという拷問方法も取れる。

 あれは便利だよ。自害も防げるし気持ちも良いし、相手の心をへし折れるんだからなぁ。


「あ、エスペルっ、ああっ」

 切なそうなアーニスを思い切り抱いてやる。

 アーニスの身体は頑丈だからな。多少乱暴に抱いても壊れないのは良いよね。

 俺はたっぷりとアーニスを可愛がってからフェルンの町へと帰還したのだった。



☆☆☆☆☆



 俺がアーニスとウィンディと楽しんでいる時だった。

「ようやく追いついたわ」

 ヴェーツェが現れた。こいつはベアナックルのパーティーメンバーだからな。ギルドを介せばすぐ俺の居所なんか解る。


「探したわよ。エスペル?」

 ホーミィ?まさかカドイナ村から出て来たのか?うーん、お腹が膨らんで来てますね?誰の子かな?ははは。


「エスペル…様」

「シェリー…か」

 ホーミィが居るならお前も居るか。お腹が少し膨らんでいる。

 

「ようやく見つけたわよエスペルっ!」

 喧しい女騎士が現れた。

「フロイライン」

 お前まで居るんかい。


 間髪入れず、狭い室内に次々と女達が現れる。

 ルピア、フリーシアン、アスパーシャ、エマとパティ、ベトレイヤとシュヴェスタにレチュリア。

 さらにはカルティスやルーザまで居る。他にも行きずりで抱いた女冒険者や娼婦も現れる。

 皆一様にお腹が大きい。いや流石に計算が合わないぞ。


「エスペルさん、私も実は子供が…お金よりも、一緒に居て欲しいんです」

「貴様に孕まされた。責任を取れ」

「こんなお腹だもん。夫に捨てられたわ。責任取って」

「おにいちゃんけっこんしよ?」

「一緒にお店継いでよ」

「エスペルは私の夫だ。私が最初に子供を産む」

「この子の新しいお父さんになって」

「残念ね。私が第一子を産むわ。私が正妻よ」

「全員邪魔よ。殺っておしまいっ!」

「畏まりましたルピア奥様」

「殺ってみろ!我が剣の錆にしてくれる!」

 お腹の膨らんだベトレイヤとお腹の膨らんだシュヴェスタがホーミィに襲いかかり、フロイラインが応戦している。ボテ腹の女達が刃物や鈍器を取り出し、魔法も使って殺し合いを始めてしまう。

  

 ……………なんぞコレ?明らかに夢だろ?

 早く目覚めろよ。なんだってこんな夢を今更―――









――――――妾と言うものがありながら、貴様はいったい何をしとるのじゃ?のう、我が夫、エスペル―――――――



☆☆☆☆☆



「――――はぁっ!?はぁっ!?はぁっ!?」

 荒い息遣いだ。誰だ?いや、俺か?

「―――だれだ?」

 誰だろう?

 誰かが居た気がした。

 夢…なんだ夢か。いや夢なのか?

 冷や汗が止まらない。

「―――違和感はずっとあった」

 何故俺は自分が最強だと自覚しない?

 勿論常識的に考えて俺より強い奴はたくさん居るのは解る。

 そうでなく、相対的に最強だ俺は。今まで出会った連中よりずっと強い。

 何故、自分が最強だと驕らない?普通は勘違いするぜ?

 俺が奥ゆかしいから?謙虚だから?そんなキャラか?この俺が?


 …そうか

 俺は知っている。

 だからそんな発想になる。


『俺より強い女犯してみてーな』

 …セックスにまで持ち込めれば、肉体を屈服させられるかも知れない…だと?


 俺より強い女でも、犯せば倒せる。

 普通はそんな発想しないだろう。

 出会ってなければしないだろう。

 つまり、俺は出会っている

 出会った時よりも強い今の俺ですら敵わない、強い存在を知っている。


「あの女…誰だ?」

 俺は全身を濡らす冷や汗を布で拭う。

「…エスペル」

 ベッドから身を起こしてウィンディが不思議そうに見上げてきている。そうか、ここはウィンディの村のヤリ部屋だったな。

「あっ」

 俺はウィンディの小さな胸に縋り付く。

 体が震えていた。これは…恐怖か?

 この俺が恐怖に震えて、圧倒的に格下の弱者の女に庇護を求めて縋り付いている?バカな…


「怖くないよ?よしよし…」

 ウィンディが俺を抱き締めて頭を撫でてくれる。ああ、くそ、落ち着く。安心して眠気もやってくる。

「あん。美味しい?好きにしていいよ?」

 目の前にあった胸に吸い付く。ああ、落ち着くわ。ちくしょう。

 ウィンディに幼子の様に抱き締められ、俺は意識を手離した―――

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