アーニス
「…う…」
ど迫力の胸部装甲を軽く揉んでやると、呻き声をあげるアーニス。うん、悪くない。フリーシアンよりデケェ。
ただ包容力とかは無いかも。多分発育が良いだけで俺と同年代だろうし。
「アーニスを離せっ!」
なんか現れた。誰?
「誰?」
いや、誰だよ?どっから出て来た?
冒険者だな。俺よりは年上だが若い。まだ少年っぽさの残る美青年だ。顔良いな、コイツ。腹立つなぁ。俺も見た目悪くないと思うんだけど、テンション低くて覇気が無い自覚はある。
だって燃えたり夢中になる事あんま無いからさぁ。
こういうキラキラした奴むかつくよね?殺していい?
「タンガ。…私に求婚し続けている男だ。父どころか私にも勝ててない。私がタンガの子を孕む事は無いだろう」
意識を取り戻したアーニスが解説してくれる。オーバーキルだなオイ。てゆーか復活すんの早っ!タフだなー。
「そーなんだ」
「こんな決闘認められないぞっ!俺は認めないっ!」
コイツも人の話聞かない族かよ。今ガッツリふられたやんけ。
「いや、お前に許可貰う必要も無いし」
ご本人様とお父上様から孕ませてオーケー言われてるもん。外野は死ね。
でもちょっと面倒臭いなぁ。アーニスより弱いんじゃコイツをボコっても完全に弱い者虐めになるヤツじゃん。ランクいくつだ?
まーいっか。
「(死ね)」
取り敢えず邪眼で牽制〜。
「…………うっ」
俺が死ねって念じるとタンガは青い顔をして倒れた。弱ぇな。
息はしてるね。俺も邪眼は使い慣れてないからコントロールが難しい。だが死を意識しただけで殺せる程の力は無い。メンタルが弱い者は気絶するぐらいだ。
…タンガくん、マジで弱いじゃんよ。よくアーニスに求婚出来たな。ジャトゥハンも困ってたかもね。
(見ず知らずの俺に娘を任せたのはコイツも原因なんじゃ?)
弱いくせにタンガくんは装備は一級品だ。顔だけでなく装備もキラキラしてる。もしかするとお貴族様かもな。知らんけど。
「お、おいどうしたタンガ!?」
「泡吹いてるぞ!」
「アーニスがベアナックルのものになったのが余程堪えたらしいな」
「まぁでもジャトゥハンの奴、前からタンガの事煙たがってたしなぁ」
やっぱそうかよ。ジャトゥハンに俺が負けると踏んでたな?んで、アーニスが俺の物になって焦って飛び出て来た…と。成る程、面倒臭い奴だな。
「タンガの奴目覚めないぞ」
「誰か運んでやれよ」
「は〜い、私に任せて〜ん。やーん、きゃわゆい〜」
…なんか今、野太い声が聴こえた気がする。
「うふん。傷心のタンガちゃんを癒してあげなきゃぁ〜ん!」
野太い声の主…フリフリのドレスタイプの鎧を着た巨漢の冒険者がタンガをお姫様抱っこして連れ去って行く。
「俺は何も見なかった」
周囲の冒険者達もその様にしたらしい。皆そこで解散となった。異議を唱えていた女冒険者も黙っている。それでいいよ雑魚が。
☆☆☆☆☆
俺はアーニスを抱きかかえて近くの宿屋に連れ込む。
「邪眼か。驚いたな」
アーニスは気付いたらしい。
「言っとくけどお前ら父娘には使ってねーよ。あと多分お前の父ちゃんには効かないんじゃねーか?俺の邪眼は格下用だし」
いや嘘。実際解らん。鍛えたら格上にも通じるかなぁ?だがジャトゥハンには通じるイメージが湧かねぇ。俺が小細工を弄してたらもしかすると危なかったかもな。ステゴロが最適解だろ。
「あと魔法も使えるよ。炎と、あと最近何故か水魔法。野営に便利だぜ?炎と水」
火種や水場を探さなくて良いのは助かる。だが魔法を使うと感知され易いから、潜伏中とかは止めた方が良いかもな。ケースバイケースやね。
「…そこまで手加減されていたのか…」
魔法まで使えるのは予想外だったらしい。
「でも父ちゃんには効かないんじゃね?多分避けられたよ。俺本職じゃねーもん」
俺が手加減をする気配に気付いたのなら、魔法を放つ為に集中したらすぐ勘付かれたろう。結局当たらないなら無意味どころか害悪だ。
中途半端な魔法戦士とかならジャトゥハンの敵ではない。
「どちらにしろ完敗だな」
アーニスは震える手でビキニアーマーを脱ごうとする。俺はそれを手伝ってやる。
「優しくするよ」
「そうか。初めてなんだ。良しなに頼む」
受け答えが乙女じゃねーんだよなぁ。
「む。大きいの、だな」
アーニスが生唾を飲み込む。俺の物を見た感想がそれだ。少し興奮してるらしい。獣かな?なんか発情してるっぽい。
自分も父親も倒した俺に異性として魅力を感じているのかね?本当に戦闘民族やん。何処の出身だろう?この父娘の故郷に殴り込めば入れ食い状態…いや待て待て。アーニスが可愛いだけで、他の娘が皆ゴリラウーマンだったらマズい。安易にハーレム願望は抱かない方が良い。
「ぬ、ぐっ…」
アーニスは自分の処女を失う所を興味深く見つめている。眉根を寄せて痛みに耐えているが、涙を流す程弱くはないらしい。
「う…ぐっ…」
だが身体は震えている。抱き締めて囁いてやる。
「無理すんなよ?なんなら邪眼と回復魔法使うぞ?」
痛みはそれで緩和する。快楽を少しでも感じたならそれを増幅させて快感の海に溺れさせる事も出来る。
しかしアーニスは首を横に振る。
「だ、だめだ。無しにしろ。私は私の意思でお前に抱かれる。この痛みも、私のものだっ!」
物凄い力で抱き締めて来た。あっちの締め上げも凄い。流石筋肉美少女。
「頑固だなぁ…」
その時の経験は俺にとっても新鮮だった。アーニスからは拒絶感や嫌悪感は感じない。どちらかと言うとなんか闘志の様なものを燃やしてる。
セックスってこんなんだっけ?
割れた腹筋と硬い尻肉を掴む。女の子の身体じゃねーぞコレ。
「楽しめるのは締まりと、おっぱいか」
胸は胸筋が発達してるせいでデカい。
これ以上鍛えるとおっぱいが消滅しちゃうので、あんま筋トレしない様に釘を刺しておこう。
あと鍛えられた腰回りの筋肉により締まりが半端ない。
普通の男ならイチモツを食い千切られてるぞ。
「ぬうううううううんっ!」
「だからそれ処女が上げる喘ぎ声じゃねーんだわ」
コレジャナイ感が凄いが、まぁいっか。
なんか変な娘だけど、見た目は可愛いし身体も悪くない。ちょっと硬い腹肉と尻肉のせいで女の子抱いてる気分がしないけど、これも個性だもんね。
そんな時だった。
『うわああああっ!?な、なんだっ!ここはっ!?アーニスっ!?アーニスは何処だっ!そして誰だオマエェェェっ!?』
『うふふふふ。タンガちゃん。オネエさんが今癒してあ・げ・る』
『やっ!やめ、やめろぉっ!あ、ああっ!アッーーーーーー!!!!』
…安宿だからかなぁ。隣のギシアン音がうるせーや。隣室がとても煩いが構わず続行する。ご希望通りにたっぷり出してやったよ。
事後に腕枕してやると、アーニスが俺の胸に甘えて来た。可愛いけど俺よりデカイから格好つかんな。早く身長伸びないかなー。
「男はこれが好きなんだろう?」
「おふうっ」
全然期待してなかった方向で不意打ちを食らった。
「ん………顎と首も鍛えてる。何時間でもしゃぶってやるぞ?」
「それはその…お願いします」
アーニスは、肉便器として優秀だった。舌の筋肉も凄い発達してる。身体強化をデフォでしてるから物凄い吸引力だ。
並の男じゃ食い千切られるぞ。
(もしかして…こういう意味でも結婚相手を探していたのか?)
アーニスは人間種族なのは間違いないだろうが、ちょっとゴリラ味が強過ぎる。顔は可愛いんだけど。
「ん…さっきよりも、大きく…太い、な?」
アーニスの顔は上気し、目がトロンとなっている。唇の端から垂れている唾液とそれ以外の液体が非常にエロい。
「もう一度、するか?」
少し俺も盛り上がって来たかも。
「何度でも頼む。私は、エスペルの子供が欲しい―――」
すりすりと頬擦りしてくる。可愛い。いや、すりすりと言うかゴッツンゴッツンだな。並の男だったら鼻血ブーで顎や歯が折れてるぞ?
色々前言撤回だ。この女抱けるの俺ぐらいじゃね?色々規格外過ぎるぞ?
「可愛いよアーニス」
見た目もゴツいし口調は武骨だが、中身は結構女の子してる。純粋に可愛いと思う。
「…初めて言われたな。いつもゴツいとか言われるから。大きいし」
「そうか?見る目ない男としか出会ってなかったんだな。俺がもっと可愛くしてやるよ」
「んんっ!?な、なんだ?何をしっ!?ああっ!?」
俺は口技のお礼に手技を披露する。今から天国に連れてってやるよ。
「エ、エスペルっ!」
「可愛いよアーニス」
そんなこんなで二度目は一度目より燃え上がった。前戯やピロートークって大事なんだなぁと思った今日この頃でした。
そして…
『ううっ…うっ…もう、お婿に行けない――――』
『ダイジョーブ。オネエさんが責任取ってあ・げ・るん!』
『や、やめっ!おうちに帰して―――アッーーー』
隣がなんかずっと煩かった。もっと静かにしろよなー。
☆☆☆☆☆
その後一日中ヤりまくって寝て起きた後、再戦を申し込まれた。ん?あっちの方じゃないよ?組手だよ、模擬戦模擬戦。
アーニスは明らかに戦闘方法が変わった。成長している。
(セックスを通して俺の身体強化魔法と結界魔法を盗んだな?いや…俺が与えたのか)
散々抱いて出しまくったからなー。
アーニス、俺に身体強化全開で抱きついて来るからな。迎え撃つ感じで俺がさらに上から屈服させながらする訳。そりゃ修行にもなりますわ。
あと何故かあの膜を纏う様な結界魔法を習得した。もしかすると、アレも身体強化の一種なのかな?
感覚としては、普段の身体強化は肉体の内側の強化。膜を纏うのは肉体の外側の強化、かな?
名付けても良いんだけど、多分誰かが体系化した名前があるはず。
まだ出会ってないけど、AランクやSランクの冒険者にとっては常識の技能かも知れない。
俺なんぞが使えるんだ。大した技能じゃないだろう。
しっかし…
「まんまと嵌められたな」
「ハメてるのはエスペルだろう?んんっ」
模擬戦の後はベッドでも再戦している。当然だろ?
「いや、いいけどよ」
俺よりタッパもガタイもデカイ巨女を組み敷きながら物思いに耽る。
「?」
そんな俺をトロンとした目付きで見上げてくるアーニス。なんだよ、可愛いじゃねーか。
なんか俺は結局ギャップ萌え的なものに欲情してるだけなのかな?
嫌悪感や拒絶感を抱く女を快楽堕ちさせて悦ばせるの好きだしな。それと一緒かも。
ビキニアーマー装備してるくせに武骨、武人、質実剛健を女の形に詰め込んだ様なアーニスは、抱いてみるととても可愛い。
本人的には突然初対面の男の妻にされた訳だが、俺に尽くすために慣れない性技を覚えようと努力してくれている。
恥ずかしい格好も進んでするし、飲めと言えばマジで一滴も零さず飲み干してくれる。
なんでこんな従順なんだろ?
犬か?犬なのか?
フロイラインがキャンキャン喧しい小型犬。
ヴェーツェが俺はやるぜ的な大型犬。
アーニスは黙々と仕事をこなす軍用犬とかかな?
「お前の父ちゃん、武道家のふりしたとんだ策士だって話だよー」
「?」
アーニスの魔法の才能は父親以上だ。もしかしたら母親は魔法職なのかも知れない。
とにかく、魔力量が多く質も良い。
ジャトゥハンの拳法は少ない魔力量で戦う、正に持たざる者の戦い方だ。父親を見て育った娘も似たようなスタイルになってしまったのだろう。小さくまとまってしまっている。
例えて言うなら、大剣で林檎の皮剥きをしてる様な感じだ。別にそれはそれで良いんだが、言うなれば宝の持ち腐れだ。
魔法の才能の有るアーニスならば、さらにもう一皮剥けるだろう。
(俺とまったく同じと言う訳にはいかないが…確かに参考にはなるかもな)
アーニス程魔法の才覚があるのならば、もう少し自由な戦闘方法がある。
身体強化はそのままで良いが、風魔法による加速、火魔法による攻撃力アップ、土魔法や水魔法による戦術の幅の広がり。
どれもジャトゥハンでは教えられないものだ。
(しかし、今更本職の魔法使いでは教えられないんだろうな)
アーニスの戦い方は身体強化によるガチンコありきだ。後衛からの遠隔攻撃を基本とする魔法使いスタイルとは性に合わない。
(俺も魔法の才能はあるんだろうけど、魔力込めてぶん殴った方が楽だしな)
これは俺の面倒臭がりな面が出ただけなんだけどな。極めればなんか凄い魔法使えそうなんだけど。特に興味が湧かない。
つまり、俺は体の良い師匠役を押し付けられたらしい。
アーニスとパーティーを組むかはともかく、俺と共に居れば戦闘方法は似てくる。身体を重ねて俺と同一化する事により、魔力の操作を学ぶんだ。
「なんだか回りくどいけどな」
そして、ジャトゥハンが俺と戦ってみたかったのも、アーニスに相応しい強者を探していたのも本当だろう。
不器用過ぎる。変な父娘だ。
「捻くれた親子愛だな」
ある意味正直なのだろうか?
「さっきからいったい何の話だ?私の父がどうかしたか?」
アーニスが訊いてくる。
「いや、お前の父ちゃんもアーニスも変わってんなーって話」
娘を任せられる優しい夫を求めるのでなく、娘の成長を促せる男に丸投げする。
これも愛なのか?頭戦闘民族にしか解らないぞ。俺はアーニス食えたから万々歳だけど。
「そうらしいな。良く言われる。だが私も父も特に気にはしない。そんなに変わってるのか?」
「うん、だいぶね。だけど…」
俺はアーニスの唇を塞ぐ。
「俺は割と好きだぜ?アーニス」
「私もエスペルが好きだ。お前の子を産みたい」
「そ、か」
なんか真っ直ぐに見つめながら言われると調子狂うんだよなぁ。
俺は少し視線を外し…
「んんっ、エスペル―――」
望み通り孕ませてやる事にした。




