プロローグ
会社全体にキーボードの叩く音が鳴り響く、時計を見ればすでに13時を過ぎている
お腹もそろそろ空いてきた
「さーて、そろそろご飯でも食べようかな~」
周りから聞こえる音は無音である、いくら忙しいからってそりゃないだろ
まあ、独り言だし、いいんだけどさ。少し悲しいというかなんというか
そんなことを考えながらコンビニに向かうため立ち上がりあたりを見渡すと、自分が座ってた椅子以外なにもない空間にいる事に気づいた
「へ?」
なんと情けない声を出すんだと自信にツッコミながら冷静に状況を整理する
「俺は会社で仕事をしていて、気づくとこの部屋に」
いつから、この部屋に居たのか、まさか誰も返事をしてくれないあたりから?
いや、今はそんなことどうだっていい
この展開、まさか!【転生】!
ということは意識が急に飛んで俺は死んだのかもしれない、テンプレはトラックに轢かれるとか不審者に刺されるとかだけど、会社に住み着くように暮らしてる俺には関係ないから、女神がこの展開を選んだのかもしれない
にしても、女神とか神様とかが来ないな、
「まあ、待ってれば時期に転移とかあるか」
そんなことを言ってるうちに、光に包まれ始めた
「お、ついに来たか、なんか特殊能力だとかおれつえーみたいな感じが良いな」
目を開けるといつもの場所だった、長年連れ添ったPC、くたびれたスーツ
変わったのは俺以外誰もいない事、テレビには誰もいない部屋が映し出され、SNSで誰か呟く人もいない
まさかと思い会社の窓から外を見ると車が事故を起こし、煙は上がってるものの人が一人も見当たらない
「俺以外みんな転生したってこと⁉そりゃ、ないよ神様」
かくして、おそらく日本に一人になった男の物語が始まる
仕事の合間に書き始めました
文章を書くのも得意ではないので暖かく見守って頂ければ幸いです