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第89話 第三王子は鬼の結束力をみる!

キャメルクラッチという拷問刑の未来を約束された「シュウ」です。正直、かなり痛いし苦しい。背骨が90度に反らされる痛みは尋常じゃないです。マジで勘弁してください。と願う『シュウ』です。あまりのキャメルクラッチの恐怖に二度、自己紹介をしてしまうくらいヤバいです。



「マリー軍曹殿! 質問があります!」


ヤスがマリーに質問したいみたいだ。


「何かしらヤス二等兵?」


「エリス様とシュウはどのような関係なのですか?」


「ヤス二等兵。それは大変良い質問ね。マリーに代わって私が答えるわ」


エリスは御自(おんみずか)ら質問お答えになられるようだ。


「私とシュウ君は婚約しているの。まあ、早い話が結婚するってことね」



「――――――――――!?!?!?!?!?!?」



男性陣一同は絶句していた。一同は声が出ない。生きた屍のようだ……



――なんで絶句する! 失礼にもほどがあるぞ……



「いや、待て! シュウからそんな話しは聞いてないぞ! ダンベルは聞いてたか?」


デェチャンがダンベルに確認を取っていた。


「いや、そんな話しは聞いたことがないぞ!」


「誰か聞いたことあったか?」


「ナイナイ! エリスと仲が良いのは聞いていたが婚約してたっていうのは初めて聞いた」


「内緒にしてたんだよね。ねぇ、シュウ君?」



――この場面でヘタレな僕に話を振るのか?



「そうなんだよね。エリス! 僕たちは相違相愛でラブラブなん!?」


『ぐはぁ!?』


突然、僕の背中に椅子が直撃し、悶絶状態になった……


「………………」


声が出ない…… ダメだ、息が出来ない……



「テメー! 俺たちを差し置いて何婚約とかぬかしてるんじゃねえ!」


「そうだ!そうだ! お前ばっかり良い思いしやがって!」


「モブが婚約出来るわけねぇじゃん!」


「たぬきの罠に引っかって○ね!」



――なんで…… た、たぬきの罠…… これも、たぬき《はるたんさま》に愛されし者の宿命なのか……



「シュウ君!? 大丈夫?」


「だ、大丈夫じゃない……」


「今、治癒魔法かけてあげるからね」


エリスはみんなの前で治癒魔法の使って見せた。シュウ復活!


「ヒドイじゃないか! 椅子をぶつけることないじゃないか!」


「お前らがイチャイチャしようとするからだろうか!」



「「――!? すみません」」



僕とエリスはみんなに謝罪した。ちょっと調子に乗りすぎてしまった。反省……



「今のが魔法なの?エリス」


メアリー嬢が聞いて来た。


「ええ、そうよ。これが、治癒魔法よ」


「話しは聞いてたけど本当に魔法ってあるんだね」


マリーがみんなに話しかけた。


「魔法は存在するの! 秘境の森の奥深く魔女の村『ハルタン』は存在するわ」


マリーはそう言って、手のひらには小さな炎を出した。マリーを見ていたバットは手のひらに小さな竜巻を出して見せた。



――――――!?!?!?!?



「マリー、バット!? それ手品?」


さすが、メアリー嬢。良いタイミングで驚いてくれる。アルラサンド王国アカデミー賞主演女優賞になれるんじゃないか! アルラサンド王国にはアカデミー賞は無いけど……



「私たちも魔法を使えるわよ。エリスとシュウに教えてもらったから」


「そうなのか? シュウ、エリス!」


「夏休みにハルタンに行ってマリーとバットに教えたよ」


「そういう事だから冬休みになったらみんなハルタンへ行って魔法をおぼえてもらうからね」


「――!? チョット待てよ! 冬休みは高級プロテイン飲んで筋トレすることにことにしてるんだ!」


筋トレ大好きダンベルがマリーに反論した! なんて恐れ知らずが……



「エリスを助ける事の方が大事じゃないの!」


「今は、二号生が一つとなって行かなきゃいけない時なのよ!わかってる?」


「ダンベルは脳筋だからしょうがないけど…… 今、何を優先しなきゃいけないのか考えてみたら。あっ!ごめん。ダンベルにはそんな頭無かったわ」


「ダンベルはダメ人間ね…… 絶望的な脳筋だわ」


「エリスとハルタンの人々を助けたいと思わないの? はぁ~これだから脳筋はタコなのよ!」



女性陣のエリスを擁護する声がすごい! 女性陣の結束力が強すぎる! まさに鬼の結束力だ!


ダンベル涙目……

お読みいただき誠にありがとうございます。

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