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第185話 第三王子はプロのニートに納得する!

愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!! 愛ゆえに…… こ……こんなに……こんなに悲しいのなら苦しいのなら…… 愛などいらぬ!! 俺はその時から水スライム愛を捨てた! いやスライム検定の星が目覚めたのだ!! 水スライム検定に愛などいらぬ!! 不合格者には死あるのみ!! と言うことで『水スライム検定』を考える事になった『シュウ』です。




汚水処理場の人々の反応は様々な意見が聞かれたがほとんどが、


『ぷよぷよして可愛い』

『連鎖しまくりじゃないの? えいっ! ファイヤー アイスストーム ダイアキュート ブレインダイム じゅげむ ばよえ~ん 必殺の全消し!』

『ペットにしたい! ペットになってくれなきゃ死んでやる~!! 又は殺す!!』



一部で危ない意見があったが水スライムに対して好印象の意見が多かった。一方不満の意見もあった。



『ぷよぷよしすぎてダメだろ? 筋トレしろ! 筋トレ!』

『鍛え方が良くない! 俺が鍛えからを教えてやる! やってみろ!』

『己の潜在能力を信じるだ! お前にならやれる! ガチガチのムキムキに!』



そこかよ!とツッコミを入れたくなってしまった…… 大変参考になる意見も聞かれた。



『ただ飯を食うだけ…… 無職じゃねぇーか! いや、飯を食うのが仕事か…… 羨ましいなあ……』

『食って寝る。まさにニートじゃねぇーか!』


そう。水スライムはプロのニートなのだ!



誰も魔物というキーワードに触れず、魔物な対して悪印象は無いように感じられた。彼らの筋肉愛には感謝しかない…… 脳筋だけど……



いつの間にかマリーパパが光の速で戻って来た。


「今帰ったぞ」


「どうでしたか国家資格の件?」


「おう、速攻でウツボから許可を取って来たぞ! 魔物の認識を深める為には良いだろう。だってよ! シュウ。国家試験の方は頼むぞ」


「ハァ~」


「講習の中に魔物達の生息地と魔導石のことも入れてくれだとよ。これが一番厄介な問題だな」


「そうですね。ハルタンや魔法についても説明が難しいですね……」


「まぁな……」


「マリーパパさん。ちょっと聞いても良いですか?」


「なんだ言ってみろ?」


「ここアルラサンド王国には国教は無いようですがどうしてですか?」


「ああ、その事か。俺達が崇めているのは筋肉105の神だけだ。マリーはその内の5神から加護を貰ってるのは知っているよな?」


「ハイ、以前にマリーから聞きました。それで聖女になったと……」


「うむ、そういうことだ。前にアポー正教会というヤツらがこの国に来た事があったが、ウツボと俺がヤツらを追い出した。後からブルースから聞いたが、ヤツらバリバリの魔女批判集団だと聞いてな。今にして思えば、あの時ヤツらを追い出して正解だった」


「そうですね。アイツが居たんじゃまともに魔導具が使えませんからね」


「そう言うことだ。下手な教義でもされてみろ。国民全員が俺達の敵になっちまう」


「それだけは勘弁してもらいたいものです」


「ああ、国民を虐げる事だけはしたいないからな」


「同じく。国民を豊かにしたいと思っているのに変に片寄った考え方でもされたらいい迷惑ですからね」


「ああ、その通りだ。極端に言えば、自分の意見や考えを持つことは大事だか、相手の意見や考えを全く受け入れないとしないのは考えものだ…… 良いものは良い、悪いところは話し合い、妥協点をお互いに探し見つけるようにしなければなぁ。シュウ大事なことだからな、しっかり覚えておくんだぞ」


「はい」


「これからもっと忙しくなるぞ。俺はこれでハルタンの店に行くがあとのことは頼んだぞ!」


「任せておいて下さい!」


「お前のその任せて下さいが、一番危ないだがな」


「……………………」



――僕はそんなにやらかしてないぞ。たぶん……


マリーパパはハルタンの店へと帰って行った。





話しは変わるが、当初は汚水処理場の目玉では無かったがいつの間にか1番の目玉になってしまったのが、『録音機能追加魔導石(ボイスレコーダー)』だった! 魔導石に触ると可愛(かわ)よのソフィアちゃんの音声が流れる。人々は驚愕し、声を出している人が側にいるんじゃないかと辺りを見渡す。しかし、周りにはそのような人物は居ない…… 


ソフィアちゃんの説明の音声が終わるとまた魔導石に触り音声が流れる。そんな光景が汚水処理場の閉館時間まで続いた。


当初の予定とは違う用途ではあったが、人々が魔導石に興味があるのであれば良いと思い放置した結果が、水スライムと録音機能追加魔導石(ボイスレコーダー)の二大目玉となってしまった…… あとで水スライムのぬいぐるみの販売もしてみようかと思う。


因みに音声の録音はエリス、マリー、メアリー嬢にお願いしようとしたが、ソフィアちゃんの『私がやりたい、私がやるの! これは決定事項!』と駄々をこね始めたのでそのまま本採用になってしまった。 おそろしい子…… ソフィアちゃん……



こうして、魔導具の販売注文と汚水処理場一般公開第一日目が終わった……

お読みいただき誠にありがとうございます。

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