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第155話 第三王子は究極の志しを見た!

アイリスちゃんの身体強化の魔法でも使ったような風圧にビビってしまう『シュウ』です。




「今のなに?」


「アイリスちゃんすごいんだよ。私の身体強化より強いんだよ!」


「マジですか……」



――ソフィアちゃんは元々の素質があるから身体強化をした時は通常の1.5倍くらいにはなると思うが、生身の身体でそれ以上とは…… かなりの超危険人物(ヤベーヤロウ)が現れた!



「ちょっと待って」


僕は急ぎ石畳を一枚作った。


「アイリスちゃん、一枚出来たからやって見せてよ」


「押忍!」


石畳をついでに作ったレンガの上に置き、アイリスちゃんは空手の瓦割りの姿勢になり呼吸を整えている。



――ものすごい集中力だ! とても十歳前後の子供とは思えなかった……



「ヒャッハー!!!!」


『ゴォン!! グゴォン!!』


アイリススちゃんの正拳突きが石畳にめり込んみ、石畳が2つに割れた…… 



―マジかよ…… 厚さ5cmはあるだぞ!?それが真っ二つとは……



「まだまた足りないわ。あと10枚作ってもらえる?」


「おう!?」


アイリスちゃんは10枚と言うとんでもない数を要求してきた。僕は要望に答える為、急いで10枚の石畳を作った。厚さ50cm!



アイリスちゃんはまた集中して、


「ヒャッハー!!!!」


『ゴォン グゴゴゴゴゴォン!』



――!? マ、マジで!? 10枚全部を真っ二つに割りやがった……



「まだ、硬さが足りないわ。20枚にしてもっと硬くしてもらえる?」



――今のでも足りないのか? 冗談は顔だけにしろよ! アーノル○坊や並みのツッコミを入れたくなった……



「わかったよ。超硬で作ってみるよ」


先程の石畳より魔力を込め超硬質の石畳を20枚を早急に仕上げた!


「これでどうかな?」


『コン コン』


アイリスちゃんは石畳にノックでもするかのように硬さを確かめていた……


「まあまあの硬さね。」


「これでまあまあ!?」


「もっと硬い方が良いけど我慢するわ。これ以上硬くしろって言われても困るもンね」



――な、なんて優しい子なんだ! 一気にファンになってしまいそうだ! あとで『紫のバラ』でも送っておこう。僕は紫のバラの人で良いンだよ! ずっとアイリスちゃん、君を見守っているよ。 by速○真澄



「じゃ、始めるよ」


「おう」


「やっちゃいな アイリス」



――ソフィアちゃん!? 『やっちゃいな ニッサ○』のCMみたいなこと言い始めちゃったよ……



アイリスちゃんはさらに集中力を高め、大きな深呼吸した。


「押忍! ヒャッハーー!!!!」


『ゴゴゴゴゴゴ バキバキバキバキ ガグッン』



辺り一面は土煙に包まれ、アリエスちゃんの姿が見えなくなった……



「シュウ兄様、アイリスちゃん見えなくなっちゃったね」


「うん、そうだね。今、風魔法で土煙を飛ばすよ」


『サーキュレーター』


辺り一面の土煙が風によって晴れてきた。




「――!? ぜ、ぜ、全部割れてる!」


「アイリス! 最強 最強 最恐 最恐 最狂 最狂 最凶 最凶!!」


「ふぅ まぁ、こんなものね」



――『まあ、こんなものね』じゃねぇーよ! 渾身の出来の石畳を楽々と壊しやがった!



「アイリスちゃん、お疲れ!」


「ソフィアちゃん、ものすごく楽しかったわ」


「――た、楽しんでくれて、よ、よ、良かったよ」


「あっ、シュウさんもありがとうね」


「どういたしまして……」


「いや~久しぶりにちょっとマジになっちゃったよ」


「久しぶり?」


「いつもお父様に危ないからって止められてるの」


「そうなんだ……」



――ガチになったらどうなるンだろ…… 本当に超激危険人物(ヤバイよ ヤバイよ)だっのかよ……



「アイリスちゃんすごーい! 最凶の名を欲しいままだよね!」


「ソフィアちゃん、それは違うよ」


「それは、どういうことだい?」


「上には上がいるンだよ!」


「上に上があるの? アイリスちゃん」


ソフィアちゃんがキョトンとした顔でアイリスちゃんに聞いた。


「それはね…… 私の崇拝する『ビッグボディ』よ!」



――!? あの悲劇のキ○肉マンビッグボディのことか? ア○ル兄さんに雪山で瞬殺されたソルジャーより悲惨で惨劇の『はずかし固め』で殺された悲劇のヒロイン! キ○肉マンビッグボディ!! ビッグボディはヒロインだったのか?


「その人、強いの?」


「強いとか強くないとかの問題じゃないの。その志しの問題よ。私はその志し受け継いでるの」



――どんな志しだよ! もう、キ○肉マンビッグボディは弱いこと前提なのね……



「そっかぁ~ それでアイリスちゃんは強いのね」


「まあーね」


「お~い シュウ、何をしてるんだ?」


「あっ! マリー」


「アイリス姫様とソフィアちゃんも一緒でしたか」


「マリーちゃん、アイリスで良いっていつも言ってるでしょ」


「しかし、臣下の者としては……」


「遠慮しなくても良いのに……」


アイリスちゃんは悲しい顔をした。


「わ、わ、わかりました! アイリス様と呼ばせてもらいます!」


「OKリンリン牧場!」


「アイリス様、OKリンリン牧場って、何ですか、それ?」


「すみません。私にもわかりません……」


お読みいただき誠にありがとうございます。

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