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第146話 第三王子は邪悪の根源裁判の行方をみる!

カノッサの屈辱を回避するために軽いジョークを飛ばしたら『プチン』ではなく『ブチン』と音が聞こえた『シュウ』です。




『グゴォォォォォ グゴォォォォォ』



レイニーがまた金色の戦士に変身してしまった。先程の金色の戦士より圧がすごい! これを『金色の戦士2』と呼ばせてもらおう……



『ジャランチャラ~ン ジャランチャラ~ン♪』


どこからともなくキ○グボンビーのBGMが流れ始めた。



「キサマには命など無用だ! 私がその命を捨ててやろう」



――ハァ!? まさか僕はキ○グボンビーに取り付かれたの? 誰がに擦り付けないと!



「キミをパーフェクト ギルティ!に決めた!」



――えっ!? なに? 『キミに決めた!』みたいなポケモ○の言い方は?



「わかったよ。『フィールド・レーミー』の『倒れたブロッコリー』で手を打とうじゃないか?」



「――もう一声!」



「しょうがない『大根ピサの斜塔』を追加でどうだ!」



「まだ、甘い」



「じゃ、『Flyで羽ばたけ』も合わせてつけようじゃないか?」



「まだまだ、イケる」



「これが最後だ。『おったて鯛』もつけようじゃないか! だから、みんなをパーフェクト イノセンスにしてくれ!」



「……………………」



レイニー様は深刻な顔で考え始めた。



「――全員、パーフェクト イノセンス! 『倒れたブロッコリー』『大根ピサの斜塔』『Flyで羽ばたけ』『おったて鯛』『高級なお酒全部』で手を打ちましょう。契約違反は血で贖う事になっておりますので、お忘れ無きよう……」



レイニーはブチギレ芸を止め、呪詛を言い残し一瞬で消えて行った。長い裁判(たたかい)だった…… 恐るべし、邪悪の根源(レイニー)裁判……



「マリーパパさん、ウツボ様、学院長。これで全ては回避されたと思います」


「シュウ。お前に礼を言っておく。あと、俺の方で『フィールド・レーミー』には、予約をしておいてやろう」


「そうね。シュウちゃん、ありがとうね。私の方からも『フィールド・レーミー』には一言、ハンマーに忖度するように使いを出しておくわ」


「こちらこそ、ありがとうございます。予約の方よろしくお願いします」


「ジジィ、ご自慢の酒を全部持って行かれそうだな?」


「まあ、しょうがないわい。酒は機会があれば買うことが出来るが、命ばかりはのぉ~」


「しかし、あれが金色の戦士なのね……」


「ああ、凄まじいだろう」


「あんなもの人間技とは思えん」


「織れも昔に金色の戦士になったブルースと闘った事があるが、それ以上の戦闘力を感じる……」


「この前、父上とレイニーが闘いましたが、レイニー以上に父上は圧倒的に強かったです!」


「そのブルースちゃんが手も足も出ないって、セリーナちゃんどれほど強いのよ」


「ウツボ! この辺で止めとけ! また、裁判が始まるぞ!」


「そ、そうね……」


「しかし、あそこまでキレるとは思わなンだぁ」



――学院長。元はあなたの三位一体『ストリーム・ちん○・アタック』のセクハラから始まったことを忘れないで欲しい……



「じゃ、そろそろ上がろうぜ!」


「そうね。私ももう湯あたりしそう。でも、すごく気持ち良かったわ」


「うむ、良いお湯じゃったわい」



こうして、僕らは邪悪の根源(レイニー)裁判を切り抜け、応接室へ戻って来た。エリス達は僕らよりも早く応接室へ戻って来ていた。



「エミー、待たせたようだな」


「大丈夫よ、ハンマー。私たちも今戻って来たところだったから」


「そうか。じゃ、話しの続きをしようか?」


「待ってちょうだい。エリスちゃんに聞きたい事があるの」


「陛下、何なりとお聞き下さい」


「エリスちゃん。渡の事はウツボと呼ぶようにね。シュウちゃんも『ウツボちゃ~ん』と呼んでるから、あなたも私を呼ぶときはそうしてちょうどね。さあ、『ウツボちゃ~ん』と呼んでみて?」



――えっ!? 僕一度も『ウツボちゃ~ん』って言ったときないぞ!



「では、失礼して……」


エリスは恥ずかしいのか顔を真っ赤になっている。そして、ウツボ様はエリスが恥ずかしそうにしながら今か今かと『ウツボちゃ~ん』の呼び声をニヤニヤしながら待っている……



「ウ、ウ、ウツボちゃ~ん……」


エリスは恥ずかしかったのか、両手で赤くなった顔を隠した。



「「「おおーーっ!!!!」」」



エリスは言い切った! すごいぞ、エリス!

僕らは小鹿が初めてプルプルと立ち上がった瞬間に立ち会ったような感動に包まれていた……



「エリスちゃん、これであなたと私は友達同士よ。私に出来る事があったら何でも言ってちょうだい。出来る限りの事は力になるわ。それに、あなたは私の義兄弟の盃を交わしたブルースの義理の娘になるんだもん。私から見たら姪っ子になるんだもん。協力させてもらうわ」



――ウツボ様は、エリスに何でも話せる環境を整えてくれたんだなぁと考えると感謝の言葉しか出てこない…… ウツボ様、ありがとうございます。 



「はい、ありがとうございます。でも、『ウツボちゃ~ん』は、恥ずかしいので『ウツボ様』でお願いします」


「エリスちゃんが呼びやすいように呼んでくれたら良いわ」


「ハイ」


「あの~ウツボ様、父上と義兄弟の盃を交わしたとか聞いたのですが?」


「ブルースちゃんとは私が王位継承式の時、初めて会ったのよ。その時、意気投合しちゃって、義兄弟の盃を交わしたのよ。それで、そのままの流れで同盟国になった訳よ」



――へぇ~、父上とそんな事があったんだ……

お読みいただき誠にありがとうございます。

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