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第14話 告白

隣の席に座っていた女子生徒から小さく呟いていた……


「…………バカなのよ」


「えっ」


――僕にはよく聞き取れなかった…… 耳垢が詰まってる疑惑の『シュウ』です。



女子生徒の名前は『エリス・フォンティーヌ』平民出の特待生だ。銀髪で背はやや低く、やせ形で言い難いがお胸様は…… どこに行った? ご尊顔は美人と言うよりは可愛い感じの同級生だ。


僕をはじめ、みんなは彼女の事を『エリス』と呼んでいる。


「エリス何か言ったかい? ごめん、よく聞こえなかったよ」


「あっ、気にしないで独り言だから」


「あっ、そう……」


席が隣同士ということもあり、エリスとは挨拶をするくらいには仲良くなったと思っている。


「ねぇ、シュウ君、あとで時間貰えるかな?」


「あぁ、良いよ。」


「放課後、筋トレセンターの裏に来てもらえるかな?」


「えっ!? あぁ、放課後に筋トレセンターの裏だね。わかったよ」


告白か!? 告白なのか!? このモブ顔の僕につ、ついにモ、モテ期が! モテ期が!

モテ期が! キターーーーーーーーーーーーーーーーッ!!



僕は表向きには平静を装い、心の中では正直、大、大、大興奮状態! 思わずレイニーの背中の上でツイストを踊りだしそうな心境だった! 放課後は早く来ないかな。早く放課後は来ないかな。放課後に早くならないかな。早く放課後にならないかな。何を言っているのかわからない状態になった。これが、混乱状態なのだろう! 楽しみ!





――放課後になり、僕は髪と制服を整え、頭の中はお花畑状態で筋トレセンターの裏に急いだ。



エリスは一人で筋トレセンターの裏に立っていた。


あんな可愛い娘がこんなモブ顔の僕に…… ウソ告か!? ドッキリか!? と思い周辺に気を配り様子を窺った。 



――怪しい様子はないな……



ゆっくりとエリスのもとへ平静を装いながら近づいた。


「やぁ、エリス! 早いね。僕に何の用にかな?」


「私も今、来たところだから……」


僕たちは無言になった……


エリスは僕の目をジッと見つめていた…… 僕の鼓動は高まり、この場にレイニーが居たらヤツの背中の上で、ガチツイストを踊っていたであろう! まさにレイニー・ナイト・フィーバー!?


エリスがさらに僕に近付き、真剣な目で僕の目をジッと見つめた。


「ねぇ、シュウ君。やはり…… あなたの魂に混ざり物があるみたいね」


「えっ!? 何を言ってるの?」


僕はエリスの予想外な言葉に混乱した。


「入学式以来、あなたをずっと見てきたわ。この世界の人とは違う魂の持ち主ね?」


「ハハハハハッ! 何を言ってるのかな? 意味がわからないよ……」


前世の記憶を持っていることか? 僕の生まれ変わり(異世界転生)を知っていると言うことか? 何で知ってるんだ? エリスって何者なんだ? 


結局、告白じゃねぇーーーーのかよぉぉ! 僕のドキドキを返せーーーー!


エリスは言葉を続けた。


「隠しても無駄よ…… 私には見えるの! あなたは、この世界の人間じゃないってことを…… いや、違うわね。以前は別の世界の人間で、この世界に生まれ変わったってところかしら……」


そこまで言われると、もう隠すことも誤魔化す事も出来ない。正直に白状するしかないのか?……


――僕は暫し無言になり、色々考えた結果。正直に話すことにした。


「実はね、エリス…… 僕はね、前々世と前世の記憶があるんだ…… 長くなるけど聞いてくれるかい?」


「えぇ、聞かせてもらうわ……」


お読みいただき、誠にありがとうございます。

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