第132話 第三王子は仲間を疑う!
二号生のみんなが協力してくれるの言葉に感動と感謝の気持ち溢れだしみんなに抱くつきたくなる『シュウ』です。得に女性陣に! セクハラ駄目! 絶対!
エリスとマリーはミノノモンタさん達と魔球の森にある洞窟に出かけた。エリスの爆裂魔法で岩石を粉々にして小石を作るとの事だった。エリスに粉々にした小石をどうやって運ぶのか聞いてみた。
「時空属性の吸引魔法と収納魔法を掛け合わせて吸引させながら収納するから力仕事なんてないし大丈夫! もし何かあったらマリーとミノノモンタさん達もいるし大丈夫よ」
エリス曰く。強力な吸引を持つ掃除機の魔法だと思ってくれたら良いそうだ。
――それって、ブラックホールじゃないのか? とてつもなく邪悪な魔法に感じるのは僕だけだろうか? 人が吸い込まれた日にはどうなるんだろう……
僕の方はソフィアちゃんと二人、土管を作っていた。一人でも良いから応援に回してくれと頼んだはずが、その一人がソフィアちゃんだった。
ソフィアちゃんは最初は真面目に土管を作っていたが、そのうち土管作りに飽きてしまい。土管の上をジャンプしたり、穴に入ったり出たりして遊んでいる。
しかも、今日の可愛よのソフィアちゃんの格好は、赤い帽子に怪我をしないように赤い長袖、汚れても良いようにオーバーオールの出で立ち…… どこからどう見てもマ○オじゃないか!
近くで浴槽を作っている女性陣たちが手を止めて、土管で遊ぶソフィアちゃんを眺めている…… マ○オの映画を見ている観客のようで何かシュールな光景だった……
結局、ソフィアちゃんは本格的に飽きてしまいお昼には居なくなっていた……
昼食後、ボッチのボクちんは黙々と土管作りに精を出した。ずっと、魔法を使いっぱなしだったので多少は疲れたが、僕は人より魔力が多いようで、周りの人達に比べたら疲れは少ないと聞いていた。が、疲れない分とこまでも働かせるブラック企業にも似た感覚をおぼえるのはなんでだろう?
――数日後
毎日、土管作りに精を出し、まだまだ数が足りない。出来上がった土管は、エリスの超強力吸引魔法を僕は勝手にダイソ○と名付け、超強力吸引魔法によって、収納空間の中に消えていく。今まで出来上がった土管の形が見えないので、達成感を感じない……
どこまでやっても終わらない無限地獄へ落ちた気分になるが、これも人々の為と思ったら頑張れるような気がした……
――そんな気持ちになれるわけねぇーよ! 飽きた! ソフィアちゃんじゃないが、いい加減土管作りに飽きてしまった! 近くではソフィアちゃんはマリ○の格好で自分で土管を並べ遊具として遊んでいる。僕はソフィアちゃんが喜んでくれたら良いなと思い、土管を緑色にしてあげた。ソフィアちゃんのマリ〇度がUPしてしまった……
実に楽しそうに遊ぶ。僕も遊ぼうとしたら女性陣にソフィアちゃんの可愛よさが半減するからヤメロと注意を受けた。 げせぬ……
そんな日々を過ごす内に冬休みが終わってしまった。冬休みってもっと楽しいものじゃ無かったのか? と疑問を持ちながら学院生活に戻った。
学院生活に戻ったのは良いが、結局、授業が終わればハルタンに行き、照明器具に照らされての土管作り、もう、何万の土管を作ったかは覚えていない…… そして、レイニーは優しく僕に『社畜洗脳』の上位互換にあたる『過労○洗脳』の回復魔法をかけてくれる…… コイツは僕に過労○をして欲しいらしい……
そのな生活を送っているとあるのよ事件が起きた!
授業の休憩時間にヒスト・リーファン先生が慌てた様子で僕とエリスの所までやって来た。
「ゼェ セェ 君たちに聞きたいことがある! すぐに私の研究室に来てくれ! 今すぐにだ!」
「僕たち次の授業が……」
「次の授業は、数学のアリス・メティックゥ先生だったよな?」
「そうですが」
エリスが答えると
「あの女の授業ならどうでもいい。あとで、アリスな話しておく。早く私の研究室に来てくれ!」
そう言って、ヒスト先生は僕たちの襟首を掴み引きずりながら自分の研究室へと強制的に連れて来られた……
僕たちはヒスト先生の研究室へ放り込まれ、興奮気味のヒスト先生が、
「君たちに聞きたいことがある!」
「――僕たちに聞きたいこと?」
「おお、そうだ!」
「私たち何もしていませんが……」
エリスが弁解しようとしたが、
「君たちが魔法を使うと聞いた! しかも、魔女の末裔だとも聞いたが、それは本当のことなのか?」
「「……………………」」
「黙っていてもしょうがないだろ! ハッキリと言ってくれ! 本当のことを!!」
「――はい…… そうです」
エリスは小さな声で答えた……
――二号生のみんなには魔法に関することは秘密になっている。なぜ、ヒスト先生が魔法を知っている? しかも、エリスが魔女の末裔のことまで……
二号生の中に裏切り者がいるのか……
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