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第121話 第三王子は最恐を見る!

まさかの両親同士が知り合いだった!? 展開に固まる『シュウ』です。レイニーの豪胆さには度肝を抜かれますが……


父上がマリーオヤジに


「ハンマー。今相撲を取ってると聞いてたんだが?」


「おお、そうだった!」


「セリーナ、アリエス。すぐに終わらせるから待ってて!」


「えっ!? 貴女も出るの?」


母上がビックリした表情ですかマリーママに聞いた。


「そうよ。すぐに終わるからね。ハンマー行くわよ」


「エミーお前、すぐに終わるって…… 終らせる気は無いからな!」


そう言って、二人は土俵に上がった! これが、最後の一番だ! マリーママのすぐに終らせるってどんな意味だろう?


僕はマリーに、


「マリー。マリーママがすぐに終らせるって言ってたけど意味深わかる?」


「私にだってわからないわ。お母様が闘う姿が想像出来ないもの……」


「まさか、僕たちの両親が知り合いだったなんて知らなかったよ」


「そうね。こんな偶然ってあるのかしら?」


「シュウ君にマリー。偶然ってないのよ。あるのは必然だけ。偶然に見えるけどこれは必然的なものだと思うわ」


「そ、そうだね。エリス」


「こうして私達が出会うのも必然だったんだろうね」


「そうよ。三者の両親、私達、二号生のみんな、ハルタンの人々、すべての人が私達に関わること事態が何かしらの運命に導かれていると思うの」


「「エリス……」」


エリスの言葉通り、僕とマリーは自分達の運命がエリスに導かれているように感じた。これもハルタン様、エリス・フォンティーヌ様のお導きかもなのだろう……



土俵上では、行司が掛け声が掛かる。


「はっきょ~い のこった! エエッ!?!?」


マリーオヤジが土俵の外にぶっ飛ばされていた……


「「「エエエエッッッッツ!?!?!?!?」」」


一瞬の出来事に場内は何があったのか、わからない状況になった……



「行司さん。もう良いよね? 土俵から下りても良いよね?」


「あっ、は、はい……」


「セリーナ! マリエス! お待たせ! さぁ、お茶会始めましょう!」


マリーママはそそくさと駆け出し、母上達の居るところへ向かった……



「――き、決まり手は…… 突きだし……」


あまりの出来事に行司さんも困惑していたが、マリーオヤジの顔には赤く小さな手形が一つ付いていた……


「今の何?」

「何があったんだ?」

「伝説の地上最強の生物(マッチョ)が負けた…… 地上最強の生物(マッチョ)が負けたァァ!」

「信じられない…… こんなことが起こるなんて……」

「誰か俺に説明してくれないか?」

「本当に一瞬過ぎてわからなかった……」

「なんなんだ? こんなことってあるのか……」

「私達、夢でも見てるのかしら……」


「サムソンさん! 今何が起こったの?」


「あ、ああ。俺にもよくわからなかったが、推測にすぎないが、行司の掛け声と同時にマリーママが張り手を出したんだろう…… あまりにも早すぎる張り手に俺でも見えなかった……」


「そ、それで、吹き飛ばされたと……」





「エミー。すごいじゃない!? あの時の圧倒的な強さは健在ね」


「セリーナ。そんなことないって! ヤッパリ年かな? キレが無かったわ」


「あれでキレが無いの? 貴女、昔はどれだけ強かったのよ?」


母親三人衆の横にいた、オヤジーズの二人は白目でプルプル震えていた……



――当のマリーもマリーママのすぐに終わらせるからの意味が今でも理解しきれていないようすだった…… お母上様、母上、マリーママの母親三人衆のハイテンションと周りのテンションの違いに僕も白目になりそうです。



「痛ててててッ…… エミーのヤツ……」


マリーオヤジがやっと起き上がって来た。


マリーがマリーオヤジに近付き、


「お父様! 何があったの? お母様って一体?」


「マリーか、すまないが肩を貸してくれ。前に話したことがあっただろ。圧倒的な力で俺が負けたって話しを……」


「その話しなら覚えているわ」


「その相手って言うのはエミーの事だ……」


「ハァ!? お母様が…… マジで!? そんな訳無いじゃん! いつもニコニコして、虫も殺しそうも無いじゃん! 何言ってんだ、このオヤジは!」



――マリーさんがマリーママさんの衝撃的な事実(つよさ)に動揺しておらっしゃる…… 僕にはわかるぞ! 母親の衝撃的な事実(つよさ)を……



「俺が地上最強の生物(マッチョ)なら、お前のお母様はマジで地上最強の鬼嫁(モンスター)だ!」


「ハァア? ハンマー! 鬼嫁(モンスター)って言わなかった? そう聞こえたんだけど?」


遠く離れていたマリーママがマリーオヤジに言い放った。ことからどう見てもヤンキーにしか見えないのだか……


「な、何を言っているんだ。エミー、私がお前のことを二つ名で呼ぶわけ無いだろう?」


「チッィ。今回は見逃してやるが、次はないぞ」


「ハィィ!」


マリーオヤジは直立不動になり、旧日本陸軍の敬礼をしていた。



我が家同様、マリーの家も奥様、最強説が適用されるらしい……

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