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監禁少女

作者: 上別府由樹

 私、【足立あだち梨香りか】は、小学四年生の時に誘拐された。猿ぐつわをされ、両手両足に重りを。


 ところが、必死に抵抗しているうちに、重りを克服、ムキムキマッチョになったのであった。犯人は自首。それから私は世界的スターになり、一般人に戻った。そう、最初こそ珍しがられたがマッチョなんてこの世には沢山いるわけで、氷山の一角。しかも、プロレスとかに進出しないで学生のまま中学を終えて、飽きられた。


 物語はここから始まる。


 私は高校生になっていた。

「おはよー!」

「おはよー梨香!」友達の【繭良まゆらとも】だ。誘拐される前からの仲良し、何でも話せる親友だ。

「今日は何人?」

「えーと、ヤクザが二人、暴走族が一グループ、野犬が三十匹、あとはただの不良が五、六百人かな?」

 と、いうのは倒した数である。ただの女子高生にだらしない男共だ。

「梨香の筋肉は銃も効かないもんねー」笑笑。

 笑笑じゃない! おかけで毎日喧嘩を仕掛けられる! おまけに、服!! 制服がピッチピチなんだけどー!?


 パンツとブラはしてないのは秘密。


「これでもダイエットしたんだよ〜!」筋肉は落とし難いのです。

「よ、よお!」緊張しているのか? 赤面しながら話し掛けてきたのは憧れの先輩! 【ほし吉良きら】先輩!!

「先輩! な、なんでしょうか……ぽっ」こちらも赤面してしまった。なんてイケメン!

「ケツ、見えてる、ぞ」!!!!!!!!!

 しまったぁあああああ!! なんたる醜態! 風でスカートが捲れていた! のび太さんのエッチ!

「キャー!」思わず悲鳴をあげてしまった。

「え?」

 すると周りは星先輩を痴漢を見るような目で見始めた。ごめんなさい!

 誤解を解くにはこれしかない!


「やだー、【人前では】やらないでよーぉ!」彼女のふり大作戦!


 しかし、言った時に星先輩の肩を軽くぽんと叩いたら、「ギャー! いてぇー!」星先輩の肩を外してしまった。更に。

「お前、彼女面するなよ!」と!

 こうなったら穴があったら入りたい? いえ、私は……、


 ドゴォ!!!!


 地面を強く踏み締めた! 大きな穴ができ、そこへ入り、独りで泣く。

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