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序章 2話 Dr.佐藤の過去 Part1

何点でも構いませんので評価していただけるとありがたいです

ワシ、佐藤英樹は2050年に東京都港区である裕福な家に生まれた

父親はノーベル科学者を獲得する程優れた科学者で母親はとても美しく兄は優しかった

ワシはその何不自由ない家庭で愛され過ごし中高時代は大好きな科学に打ち込むことが出来、

学校の教師からは神童と呼ばれ数々の賞を獲得してきた

そして海外の超一流大学への入学が決まり、父や兄のような優れた科学者に一歩近づいたことがとても嬉しかった

……だがあまりにも順調すぎたワシの人生は ”機械の日”以降一変した


それはワシが飛行機でアメリカに渡ろうとしている最中のこと……


「おいヒデキ!この映画面白いから見てみろよ!」


友人のシュンヤがコーラを飲みながら視聴中の映画を推してくる

その映画はワシのが生まれるずっと前の物で機械と人間の戦いを描いた作品である


「ふーん。どういうやつ?」


「それが、発達した人工知能を持つ機械が人間に反抗して戦争を仕掛けるんだよ!


まあサイボーグが普通になった今でもそんな兆しは全くないけどな」


1945年に第2次世界対戦が終戦してから100年以上が経ったが日本はそれ以降戦争をしていない

それに今はニュースでも戦争のせの字も出てこない

まるで人々の意識を戦争から遠ざけるように

……


「少し喉が渇いたな。

コーラでも取ってくるか」



「顔認証を開始……ピピッ!

サトウヒデキとの照合率99.9%

目標を確認しました」


「ご苦労。操縦者と乗客の洗脳はもう終了している、捕獲は私にまかせろ」


「承知ました。ボス」


「おいお前」


「はい、なんですか?」


黒いスーツを着た長身の白人の男が突然話しかけてきた


この男との出会いがワシの人生を変えた


「サトウヒデキだな?」


「貴方とは初対面のはずですが……

なぜ僕の名前を知っているのですか?」


「じゃあ自己紹介をしようか。

私はアメリカ合衆国陸軍でサイボーグの研究しているものだ。

そこでお前に頼みがある。

私達のサイボーグの研究に手伝ってくれないか?」


そこで飛行機の画面が一瞬で同じ画面に映り変わった

そして画面の中では軍服を着た白人の男性が映っており何か喋っている


「私はアメリカ統合参謀本部議長のロジャーだ。

アメリカ合衆国代表として宣言させてもらう。

私達アメリカ軍は只今から24時間後の明日の午後3時に中国に全面戦争を仕掛ける。

私達に兵士は必要ない、なぜなら私達アメリカ軍は強力なサイボーグ軍と優秀な科学者が居るからだ。

中国に忠告させてもらう、降伏するなら今のうちだ……以上」


なに!?

どういうことだ、中国とアメリカは友好関係にあったはずなのだが


「つまり、僕に戦闘用のサイボーグを作ってほしい。そう言いたいのですね?」


「ああ、ものわかりが良いじゃないか。

もうすでに日本の首相とは話をしてあるし、高い給料もだす。

お前にデメリットはないはずだ。

どうだ、良い話だろ?」


「いえ、僕は人を殺すためのサイボーグを作りたくありません。人を守るために僕はサイボーグを作りたんです。それにサイボーグだって人間です、だから断らせて下さい」


「フフッそういうと思ったよ。

けどな、お前に決定権などはなからない。

私はこの飛行機にいるもの全てを洗脳し、お前の家族も人質にとってある。

お前はサイボーグの研究だけしてたらいいんだ」


「でも僕はっ!」 ビリビリビリッ!


何かが僕の首筋を走り僕は意識を失った


「少々煩いので黙らせておきました。

もう少々でワシントンD.Cに着く予定です。

ッタク、身の程をわきまえないガキがっ

私達の研究を手伝えるだけでも光栄なことだというのに」


「よくやった。

だがそいつは優秀な科学者だ、もし脳になんかしらの影響があったら只ではすまないぞ」


「すっすみません、ボス」


「まあいい、取りあえず準備をするぞ。

この事を公に出される訳にはいかないからな」


「はい、承知致しました」


そしてすぐに彼らの飛行機はワシントンD.Cに着いた


「はあ~やはり祖国の空気は旨いな。

こういうのを日本じゃ“お袋の味”というのか?」


「いえ、使い方が間違ってます、ボス」


「ハッハッハ日本語は難しいな。

さて、ホワイトハウスで大統領がお待ちだ。

急ぐぞ」


「承知致しました、ボス」


「ボスじゃなくてルーシーさんで良いって言ったろ。1歳しか年は違わないんだから」


「いえ、私なんか貴方のことをファーストネームで呼ぶことなんて許されません」


「相変わらず厳しいなお前は。

よし仕事だ仕事」



気が付くと僕は手足の自由がない状態で座らせられていた

両手には手錠がはめられ両足にはロープが巻かれていた


「ここはどこだ?

何で僕はこんなところに?

僕はシュンヤと一緒に飛行機に乗っていたはずだ」


「やっと目を覚ましたか。

もう手錠とロープをはずしてやれ」


そう優しそうな顔をした白髪の男性が言うと二人の兵士が僕の手錠とロープを外した


「私のことは言わなくても分かるだろう。

記憶が抜けているようだから簡単に説明してやると君は私達によって拉致されたのだよ」


ああこの人はよくニュースで見たことがあるからよく知っている。

アメリカ合衆国大統領ジョニー=トランプだ

だが、何故僕は。。。。。。


「そうだ思い出した。 じゃあ僕の近くにいた俊也は!?」


「隣にいた少年ならもう大学についてるんじゃないか?彼には用は無いからな。

だが悪いが彼から君の記憶は消しておいた

拉致したのがばれたらかなりまずいからな」


「は?何を言っているんですか!

こんなことをして家の家族が黙ってるはずはありません」


「それといい忘れていたが君の両親には君は交通事故で死んだと言ってある。彼らが君を探すことはないだろう」


「そ、そんな」


じゃあ僕はもう死んだ存在ということか、、、、、、


「気付いた様だな、そう君はもうすでに死んだ存在だということだよ。

そしてこれからは私達アメリカ合衆国の為に研究してもらう。

だが安心してほしい、君には何不自由ない生活を保証しよう。

どうだ、ここで研究してくれる気になってくれたか?」


「はい、分かりました。。。。。。」


「おお、それは助かる。

すぐに研究所に向かってくれ。

家の国の研究所は日本とは比べ物にならないほど凄いぞ」


「はい、分かりました……(今に見てろよ……僕は……絶対に……絶対にここから脱出してやる!)」


だが彼の野望を知るものはまだ居なかった



2時間後、僕は約50階の高層ビルの……地下に連れてこられた


「このビルは表向きとしてはオフィスビルだが実際は国が公表できないような実験を行う研究所だ。

そして……ここが君専用の研究所だ」


「ここが……広いな……」


その部屋は学校の教室10個分ほどの広さでそこにはメイドの格好をした赤髪の美しい1人の少女が居た


「驚いたか?この研究所で思う存分研究して良いぞ」


「彼女は?」


「ああ、紹介するのを忘れていたな。彼女は人工知能を搭載した超高性能メイド型ロボットのメアリーだ。

これから君の世話をしてくれる、仲良くしてやってくれ」


こんなに美しい子が僕の世話をしてくれるのか……ここでの生活も案外悪くないかもな……


「やあ、僕は佐藤英樹。日本人だ、今日からよろしくね」


「私はメアリー、今日から貴方の世話をする……以上」


「……ああ、うん。よろしくね……」


気難しい子だな、まあ人間ではないんだから仕方ないかもしれないけど……


そしてワシはまだ知る由もなかった。

彼女がワシの最高の助手になるとは……





















長いので2つに分けます

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