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プロローグ2 平和な日常は簡単に崩れ去る

初めてのブックマーク登録に感動しております!

読んでくれた方、ありがとうございました!


「よーし、これから修行を始めるぞ」


「はい!お願いします師匠!」


「おいおい師匠なんてやめてくれよ、なんか年寄りみたいだろうが俺はまだ30のピチピチだぞ」


 これが俺の師匠ゲインさん。身長は俺とあまり変わらないが筋力はとても高く、魔力も非常に高い。彼は15年前に母さんが呪いをかけた魔人と出くわしたときにその魔人と戦い母さんの命を救った俺達のヒーローだ。

昔は腕利きの冒険者だったらしいが魔人と戦った左足を失ってしまい今では野菜を育てている。


「そうですね。あなたは俺のヒーローです!」


「よせよ、照れるだろうが。ゲイン兄さんと呼んでくれといつもいってるだろうが。

そういや、今日はお前の誕生日だったか?遂にお前も成人か、俺は戦ってばっかで婚期を逃してしまったから息子はいないが俺はお前を息子同然に思ってい明日酒場に来い、1晩中飲もうじゃねえか!」


「はい、俺も楽しみにしてます!」


「もしかしたら今日こそ魔法が使えるかもな。よし、右手を突き出して全身の細胞を右手に集中させてみろ」


「来い!」


しかし何も起きない


「クっソ~今日こそ魔法が使えると思ったのに。いやもっと時間が必要なのかもしれない。

師匠もう少しやってみてもいいですか?」


「おう、気が済むまでやってみろ、もし暴走してもこの森の中なら人っ子一人いないだろうしな」


もう日は沈みかけ、空は赤く染まっている


「やっぱり俺には無理なのかなあ」


「いや、お前ならいつかできるはずだ。お前はあの魔人を倒すという強い意志を持っているいつかは俺を超えて一流の兵士になるだろう、それにお前は天才的な頭脳も持っているだろう?」


「でも、知識が有るだけじゃ魔人はおろか、魔物にも勝つことは出来ません。早く力をつけてアルデウス学園に入学しなくては」


「お前ならきっと出来るさ」


「師匠!あの煙が上がっている場所って俺達の村じゃないですか!」


その煙は空を覆い、かすかな悲鳴が聞こえる


「おい、急ぐぞ!」


「はい!」

 村に戻るとそこには全身やけどを負い叫ぶ人々、またそれを見て大笑いする魔人達がいた。

その光景は地獄としか言いようがなかった。

家々には火がつき村には煙も充満していた。


 頼むどうか家族だけでも生き残っていてくれ。


「シリウース!」


 俺の家があった場所で母さんの叫びが聞こえた。


「父さーん!!っく!」


 父さんの姿を見た途端、俺は吐き気に襲われた。

父さんは皮膚がただれ、ハードボイルドだった顔はぐちゃぐちゃになっていた。


「ヒュー……ヒュー……」


喉もやられたのだろうか、父さんは声をだすことが出来ず必死に呼吸している

どうしよう、ここには魔物がほとんどこないからポーションなどの回復アイテムは一切持ってない、普段からちゃんと持っておけば!


「母さん!」


 「シリウス、私達のことはおいて行きなさい。私は足がだめになってしまったわ、この状態であなたと一緒にいたらいつ魔人たちにバレるかわからないわ、ゲインさん、息子を任せましたよ」


 「そ、そんな......おいていけるわけないよ!それにシエルとイルスはどこ!」


 「シエルとイルスは学校に行ってからまだ帰ってきてないわ!でも多分あの子達は生きてる。

だからあなたは早く逃げなさい!」


「 母さん……」


 「これが私達の最後のお願いよ

どうか幸せに生きて!」


 「いままで俺を育ててくれて母さん、父さん本当にいままでありがとう。

俺は必ずどんな困難にも打ち勝ってみせる。」


母さんはなんとかして笑顔でいようとしているが、目からは大粒の涙がこぼれている

 

 そしてシエルとイルスを早く探さなくては

ふたりとも魔力はかなり高いからそこら辺の魔物なんかには殺されたりしないだろうが


「お袋さん、この俺の命に変えてもこいつは死なせません。俺を信じてください。」


 「ええ、頼みましたよ」


 とりあえずここから離れないとな


 「おいシリウス、ついて来い」


 10分ぐらい走っただろうか?

しかしこれはおかしいな、なぜ魔物と遭遇しない?

さっき村には少なくとも100匹の魔物はいたはずだが

 がサッ ガサッ 

近くで何者かの音が聞こえる


「おい誰だ!?」


 「よう、お前がシリウスだな。

15年前はまだ産まれていなかったからはじめましてだな。

あの時は邪魔されて呪いしかかけられなかったがもう逃さねえ」


 と、赤い髪に1本の折れたつのをつけた鬼の魔人が出てくる

 魔人は笑みを浮かべているが雰囲気だけでもただ者ではないことがよくわかる


「おい、うちの弟子になんかようか?

ん?その赤髪と折れた角は見覚えがあるなあれは確か……そうかお前......15年前にシリウスのお袋さんに呪いをかけたあの魔人だな!」


 母さんに呪いをかけた魔人だと!?

そうか、こいつが例の魔人か……


 「おいシリウス、下がって……」


 「ああああああああああああああああっ殺してやる!!!!!!」

 

 俺は拳を魔人に繰り出すもあっさりと避けられてしまう


 「もっと歯ごたえのある敵に成長思っていたんだがな、まあ良いまた殺し損ねるのも癪だしな。

 死ね」

 

 ブフッ

なにが起きたのだろうか?俺の両手は真っ赤に染まっていた

そして視線を落としていくと……俺の体には大きな穴が空いていた。


 「痛い痛い痛い痛いよおお」

 

 途端に今までに体験したことのない強烈な痛みが俺を襲う

いつの間にか俺の足は勝手に動いておりその場から逃げようとしていた

本能的に体が動いてしまったのだ


 「逃げるんじゃねえ」


 その瞬間俺はその場に倒れた

前を見ると俺の足が前方10Mの地点に落ちてあった


 「俺の弟子に何しやがる!」


 ゲインの近くの木々が浮かび魔人に向かって一直線に飛んでいく


 「リフレクション」


 魔人がそう唱えると木々は方向を真反対のゲインにむかって飛んでいく

その突然の攻撃にゲインは反応出来ず、木の枝がゲインの足に直撃する


 くっそ、俺の力ではこいつを倒せないな、だがシリウスはまだ生きているようだ

このままでは二人共殺されるだろう、だが誰かがシリウスを助けてくれるかもしれん、だからあいつには絶対シリウスを殺させない!

そうだ、あの魔法を使えばあいつを助けられるぞ......まあ一緒に酒を飲む夢は叶えられないけどな......だが、ここで俺が立ち上がらなくてどうするんだ!

絶対に助けてやる


 「さあ終わりにしてやる、少年。貴様が俺たち魔族を圧倒する力を持っているとは思えなかったがな。」


 「テレポートオオオオオ!」


「何!?死ね!。これで殺せるぞ、あ?おいどこいったんだ?」


 そこにはもうシリウスの姿は無かった


 「チッ逃したか。まああれではもうじき死ぬだろう。

コール。目標の排除に成功、じき戻る。

こいつが後に俺たち魔族の最大の敵になるとは思えなかったぞ」


 「ご苦労だった、その予言は魔王様の知人だそうで予言は100%当たるそうだ」


 「まあもう年だろうなはっはっはっ」


 




 「ここはどこだ?俺は殺されたはずじゃ…………」


 目を覚ますと見たことの無い天井が視界に入った

それに腹には空いたはずの穴は無く、銀色の足もはえていた







 



 










遂に主人公がサイボーグになりました!

次に超重要人物が出てきます!

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