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プロローグ1 平和な日常

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この時俺は思いもしなかった……この日が俺達家族にとって最悪の日になるとは……


「おはよう、父さん、母さん」


「おはようシリウス」


「おはよう、もうすぐご飯できるからシエルとイリスを起こしてもらえるかしら?」


「はーい」


ここは俺の故郷でのどかないなか町クルス村。人口は1000を超えるが魔物の出現率は極めて低く、人情溢れる人が多いとても良い町だと思う。


「おいシリウス、もうすぐ弟か妹できると言ったらどうする?」


「え?まさか!」


「ええ、お腹の中に赤ちゃんがいるらしいの!」


「これで6人家族だなハッハッハ」


もう2人とも40代だというのにまだそんな元気があるのかよ、父さん。

父さんの言ったとおり今俺たちは五人家族でシエルとイリスという三才下の双子の妹がいる、でも腹を割って話せる男兄弟が欲しいなぁどうか弟が生まれますように!

よし、じゃあ二人を起こしにいこうかな


「おい2人とももう朝だぞ、起きろ~」


「おっは~お兄ちゃん!」


「おはようございます兄さん」


まだお兄ちゃんと呼んでくる金髪ショートカットのほうが姉のシエル、そして敬語で話してくる黒髪を肩まで伸ばしたのが妹のイリスだ。双子なのにここまで特徴が違うと双子には見えない。二人とも顔が整っており優しい心を持った自慢の妹たちだ。


「ねえ何考えてるの?」


といってシエルが抱きついてくる。


「おい離れろって!」


「え~だって構ってくれないから~」


「ごめんな、よしよし」


こういうときは頭を撫でてやるとすぐ機嫌が良くなるのでよくこうして頭を撫でているがそんなに気持ちいいのか?


「うへへ、許す!」


「シエルばっかりずるいです。私にもしてください。これでは不平等です。」


「はいはい」


「う~!」


だけど毎回撫でてやると顔を真っ赤にしてうつ向いてしまう。そんなに恥ずかしいなら変な意地を張らなきゃいいのに、、、


「よしじゃあご飯食べに行くぞ!」


「「はい!」」


こういういきがぴったりなところはさすが双子といったところか


「よーし、皆そろったな。それではいただきます」


「「「「いただきます」」」」


両親は農家なので皆で朝ごはんを食べることができる


「ところでシリウス、今日はどうする予定だ?」


「今日も山でゲインさんに格闘術を教えてもらうよ、そしてなんとしてもアルデウス学園に入って見せるよ!」


俺の夢は15才から入学できる超名門校国立アルデウス学園に入学して国王直属の兵士になることだ。この国では身分の差が非常に大きく、俺達農民は貧しい生活を強いられる。しかし、倍率1000をこえるアルデウス学園に入学し国王直属の兵団にはいることができれば大切に育ててくれた両親にも楽にさせてあげられるだけの金と地位を得ることができる。だからなんとしてもアルデウス学園に入らなくてはいけないのだ。


「シリウス。だがお前は……」


「うん分かってるよ、でも諦めることは出来ないんだ」


「ごめんね、ごめんね母さんがもっと気をつけていれば貴方は……ごめんね」


「お兄ちゃん」


「兄さん」


母さんは涙を流し謝り続けている。母さんがこんなにも悲しんでいるのには理由がある......それは俺を魔力のない子として生んでしまったことだ。

母さんは俺がまだお腹のなかに居るときに魔人に呪いをかけられてしまいその結果俺は魔力を持たない状態でうまれてきてしまった。魔力というのは血管の中を流れる魔細胞のことでこれを一部に集めることで多くの魔法をつかうことが出来、兵士にとっての魔力というのはとても重要で1人の平凡な魔法使いでも平凡な騎士10人ほどの強さがあると言われている。なのでアルデウス大魔導学園に入学するにはある程度の魔力は騎士志望でも必要となりこの学園の卒業生の約8割は魔法使である。だから魔力を持たない俺ではほぼ合格は不可能だと分かっている、だけど母さんに呪いをかけた魔人への復讐心を収められなかった


「母さん、気にして無いから大丈夫だよ。入学試験でもし落ちたら俺は冒険者になるから」


「冒険者なんて絶対ダメだよお兄ちゃん!」


「それは私も賛成出来ません兄さん」


冒険者の平均寿命は27才、給料は良いが莫大なリスクを伴うので自殺願望者や犯罪者などが多い。賛成されないのは分かっていた。もちろん俺は冒険者になる気はない、だが合格出来なかったなら仕方無いとも思う。


「じゃあ俺は鍛えにいくよ」


「ああ」


「貴方、止めてくださいよ!」


「今日であいつも15歳だ、あいつならどこでもうまくやるだろう。親が息子を信じないでどうする」


「それもそうね、もうあの子も成人なのね」


「よし!今日で成人だ絶対合格してやる!!」





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