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1話 現実の闇と救う光
「 この路地を曲がった先に交番がある」彼女はそう思いながら走った。後ろに何かがいるかのように…
「殺してやる…」背後から聞こえてくる不気味な声、
その直後、彼女の体は魂が抜かれたかのように彼女の体は道路に沈んでいった。4月3日22時40分、彼女の付けていた腕時計はそう告げていた。
同日23時30分、彼女は近くを通りかかった人により救急車に運ばれた。そんな姿を僕はただ眺めていることしかできなかった。その日僕は狭い路地を通り帰ろうとした。路地に差し掛かった途端、急に体が言うことを聞かなくなった。「もしかしたらあの女と同じ…」僕の脳裏にそんな思考が張り巡らされていた。
だが突然ヒーローはやってきた。見たこともないような武器を振り回し犯人を圧倒、そして手錠のようなものを取り出し犯人を確保した。彼は僕にこう言った。
「大丈夫かい?少年。」そんな一瞬の出来事で僕は彼のような人になりたい、そう思った。
そして10年後…