表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空奏曲  作者: 猫福屋
5/16

月 5

「歌音にもう1つプレゼントがあるの。」

「わぁ、何?」

グランマは微笑んで歌音の手に冷たい金属質の物を握らせた。

歌音が驚いてグランマを見た。

「グランマ、これ!」

歌音の手のひらの中にあるそれは、古金美色の懐中時計でその色から長い年月がたったものであろう。装飾も中々に凝ってあって蔦が這うように縁を飾り斜め上には優雅な薔薇が施され鳥や獣が彫られている。

しかし、この懐中時計は開かない。修理に何度も出したが、固く閉ざされたままで時計盤が見えない。そして秒針も止まったままだ。

「グランマが大切にしていたものじゃ」

「前に歌音はこれを欲しがっていたでしょう?」

「いいの?」

ぱっと歌音の顔が輝く。

壊れて動かなくなってしまった懐中時計だが、歌音はこのデザインが気に入っていた。

「ええ。歌音が大きくなったらあげようと思ってたのよ。大事にしてね。」

「うん!大事にする。ありがとうグランマ大好きよ!」

歌音はグランマに抱きついた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ