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魔剣使いの救世主  作者: 天使長ミカエル
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惑星ウルスラグナⅤ


 フィオナと黒羽はカレンの後についていき、少ししたところで三人の鼻孔に何か物が焦げたような匂いが漂ってきた。

 と、フィオナが煙の立つ方向を指さし、その方向を見てカレンは目を見開いた。


「あっちは、村の方角・・・」


 かすれた声音でフラフラとした足取りでその村の方角に歩いて行った。

 

「カノンが、向こうに・・・」


「カレン!?フィオナ、行くぞ!」


 一人村の方角へ歩いていくカレンを追い、二人も火事になっているであろう村に走っていった。

 と、三人が村に向かっている途中で、耳をつんざくような爆発音が轟き、さっきよりも空に上がる煙が増幅する。

 余計に不安感が募り、カレンの足取りは全力疾走へと変わり黒羽達も同様に走り出した。

 そしてようやく村の門に到着し、火が燃え移り門の役目を果たさなくなった門を抜けるとそこは地獄のように辺りが燃えている有様だった。

 ほとんどの家に炎が燃え移り、瓦礫と化した家の数々が無残に広がっていた。


「っ!お姉ちゃん!」


 と、三人が村に入った直後に、この村の住民であろう少女を見つけた。

 カレンと瓜二つのピンク色の髪が特徴的な可愛らしい女の子。普段は優しい笑みに溢れた少女のようだがこの惨劇が原因でそんな優しい表情はなかった。

 

「カノン!」


 カレンの妹、カノンはカレンに抱き着きカレンもまた、カノンを優しく抱きしめた。

 カノンは涙ぐみながら、カレンの名を連呼し、カレンも少し涙を浮かべていた。


「カレン、この子が妹か?」


「そう」


「お姉ちゃん、この人達は?」


 キョトンとした様子で黒羽とフィオナを見る。

 やはり顔を合わせてみると、よりいっそう可愛い。少し赤面しながらも黒羽はカノンに自己紹介した。


「俺は百鬼黒羽、森で傷だらけだったカレンの話を聞いて加勢しに来たんだ」


「私は黒天使フィオナ、黒羽の契約者よ」


 横目で黒羽をジト目で睨みながら自己紹介するフィオナをカノンは驚いた様子でフィオナを見た。

 

「天使!?は、初めて見た・・・」


 カノンが初の天使とのご対面をよそに黒羽はフィオナから向けられている謎の視線に困惑していた。


「カノン、奴らはどこへ?」


 カレンが村を襲撃した敵の情報をたずねた。


「多分今は村長の家にいると思う、でも村長はもう・・・」


 聞くところによるとその敵が村長の家に入り、かなりの時間が経っているようで、少し前に村長の断末魔が聞こえ、まだ殺されていない村の住民はその村長の断末魔を聞き、絶望していた。


「フィオナ、俺とフィオナの力を使えばその敵を倒せるか?」


「ふふっ、余裕よ、どうやらその敵はただの山賊のようだしね、黒羽の力の前では無力よ」


 黒羽自身、今自分がどんな立ち位置なのかはよくわかってないが、目の前に困っている人間がいればこの世界の救世主だろうが悪魔だろうが救うという思考は地球にいた頃と変わらなかった。


「じゃ、行ってくる、二人はここで待機していてくれ」


 黒羽とフィオナがその村長の家に向かおうとしたその時、カレンが黒羽の腕を引きカノンが首にかけていたとある鍵を取り出した。


「私たちは灼炎帝の異名を持つローズレッドの名の者、守られるだけの私達じゃないわ」


 黒羽は二人の目に宿る炎を見た。


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