表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

6話



今日から開業だ


と言っても、立地がクソ悪いので客は余り来ないはずだ


それで、楽をしたいってのが俺の要望


リョーガは店で寝たりダラダラしたいって思ってるんだろうな

俺もだ



カランカラン


さっそく客か…随分早いな


カランカラン


カランカラン


カランカラン


カランカラン


カランカラン


は?


多くね?


「トールさん!注文入りました!」

「トール!注文入ったぞ!」

「お、おう」


多いだろ…

大量の注文の書いた俺のメモ帳を渡される

このメモ帳は俺が持ったやつとリョーガが造ったやつだ

ペンも勿論俺ので片方がリョーガだ


すぐに作り始める

作ってあったやつと作ったやつをお盆に載せてドンドンと出していく


それでも絶えずに注文が入る


流石に1人じゃ捌き切れん……

俺は一流の料理人でもなければ、超人でも無いんだから…

もう少し、ゆっくりとしたいのに…


「お前!この私が誰だか分かっているのか!」

「知るか!営業の邪魔すんなら帰れ!」


厄介ごとか……

リョーガが教えた通りにしてるのは良いな

けど、本当に面倒だな

まだ、開業して間も無いぞ

っつか、昼にもなってないぞ…


「出てけって言ってんだろ!」

「お、お前!ただの下っ端の癖にこの方に何で口を聞く!」

「知るかボケェ!」


はぁー、そろそろ出るか…


「どうしました?」


リョーガに聞いてみるが


「何だお前は!」


リョーガと言い争っていたバカ丸出しな豪華な服を着ている奴が俺の事について聞いてくる

これが貴族ってやつか?


「俺はこの店の店長?をしてますよ。コイツと」

「何をバカな事を言っている!この様な者が店長などある訳が無いだろ!」

「そう言われてもね〜そうなんだから仕方ないじゃ無いですか〜」

「ぐぬぬぬ!で、ではその者を首にしてしまえ!」

「あなたに言われたくないですね。それに、コイツは問題のある行動をする人は追い出しても良いって言ってるんですよ。そう言われたコイツが貴方達を追い出そうとしたんです。どう考えても貴方達が邪魔者なんです。帰ってください」

「な、何だと!この私を追い出すと言うのか!」

「はい」

「愚かな!私を誰「どうでも良いです」は?……」

「聞こえなかったですか?どうでも良いって言ったんです。今この瞬間営業が貴方達のせいで止まっています。さっさと出て行ってください。貴族だとか王だとかこの店では全く関係が無く、皆平等です。さっさと出て行かなければ殺しますよ?」


ちょっと殺気を出しながら厨房で使っていた三徳包丁をチラつかせる


「お、覚えていろ!こん「さっさと帰れ!」くっ!お、お前ら行くぞ!」


三下っぽいセリフを吐いて出て行こうとするがリョーガが割り込んで、取り巻きの1人を外へと放り投げる


「んじゃ、俺は厨房に戻るから後は宜しく」

「任やがれ!」


厨房に戻る途中、拍手をされる

チラッと外を見てみると取り巻きの1人を頑張って背負う別の取り巻きと行列が見えた


開業したばっかりなのに多すぎだろ…


そんな事を考えながら厨房でひたすら料理を作り続ける


昼になり、一旦店を閉め、3人で飯を食べる

その時初めて女の子の名前を聞いた

何故かって?

聞くの忘れてたんだよ!

その女の子の名前はレイン

何故かリョーガは既に知っていたみたいだ


1時間後に店を開け、また客が沢山来る

少しで良いって言ったのに…

どんなけ人に教えたんだよアイツら…

あ、アイツらってのは知り合った冒険者とか宿屋とかの店の人だ


俺は人を見た目では無く、目で決める癖がある


何故か分からないが、何と無くで目を見て、良し悪しが分かる


そんなこんなで材料が無くなったので半日で終了した


売り上げは50万ギル以上だ

ただ、1日分の材料では無く、1週間分の材料が無くなった


先に無くなった材料は果物類だ

どんなけ、甘いのに飢えてるんだよ…


その次にその他のハンバーガーやら肉やら


んで、最後が和食だ


和食は、レインに好評だったので少し嬉しかった

リョーガはハンバーガーを嬉しがっていた


寿司が食べたい……米が欲しい…

切実に思うよ……


ライズって言う米みたいなのが獣国にあるらしいので行きたいと思った

ちなみに、レイン情報だ


明日からは1週間休みだ…

リョーガには冒険者家業戻ってもらって頑張ってもらおう

俺も頑張って稼ごう


「2人ともお疲れ様。今日始めたばかりなのに此処まで来るのは予想外だったよ…とにかく、初めてにしては売り上げは上々だよ。明日から1週間休みだからリョーガは冒険者しといて。レインは1週間の給料先に渡しておくから好きにして良いよ」

「おう!分かったぜ!」

「え?良いんですか?」

「良いんだよ。頑張ってくれたし。これからも頼むな」

「はい!」

「んじゃ、コレが給料ね。お疲れ様」


レインに給料の入った皮袋を渡して二階の自室へと向かう

後ろでは「多すぎます!」って声が聞こえたけど、アレはリョーガの要望だから気にしないし、それでも十分儲けてる


ま、リョーガが何とかするだろう


ちなみに渡した給料は1万ギルだ

んでから、食材代は全てで5万ギル


儲け過ぎか?

ま、別に良いよね?

明日も頑張ろう

旅をする為の金稼ぎを



○○○○○○○○○○



「いけるって!トールが普通に渡したんだからさ!」

「で、でもコレじゃ貰いすぎですよ」

「気にすんなよ!良いじゃねーか頑張ってるんだからよ!」

「でも「でもじゃない!良いんだ!トールは金があったら金の払いが良いんだよ!だから大丈夫だ!気にすんな!」そうですか。それならありがたく貰っときます…」


気にし過ぎ何だよ

ってか、幾ら貰ったんだ?

俺も貰えるのか??


「ははははは!これからも俺が楽するために頑張ってくれや!」

「はい!」


笑顔がカワイイ…

背後で振られてる尻尾がブンブンと振られてる

メッチャ触りたい…………って!ダメだ!トールも言ってた!女の人を触ったら犯罪になるって

我慢だ我慢だ俺!


悶々としながらリョーガも自室へと戻る



○○○○○○○○○○



「本当に良いのかな…」


こんなに貰っちゃって

私はただ生活する為にお金が欲しかっただけなのに


私は盗賊に村を襲われて攫われたけど、冒険者の方が盗賊を倒してどっかに行っちゃったらしく、次の日にギルドの方々に助けてもらった


その冒険者の人は盗賊が溜め込んだ財宝にも手をつけなかったみたいで、捕らえられた私達に少しだけど配られた


けれど、それだけじゃ生きていけないので仕事を探していたら嫌らしい笑みを浮かべた6人組の男達に囲まれて、連れて行かれそうになった時にリョーガさんに助けてもらった


それだけじゃ無く、こんな良い仕事まで紹介してくれ、住む場所まで提供してくれた


その時に会ったトールさんもずっと笑ってる顔が怖いけど優しいし


私なんかじゃ勿体無いと思う…


ダメダメ!私!そんな事を考えちゃ!

私ももっと頑張らなくちゃ…


そうだ!私もリョーガさんみたいにあんな貴族なんてぶっ飛ばせるぐらい強くならなったら良いんだ!

そしたら、リョーガさんも褒めてくれるかな?


あれ?何でリョーガさんがでてくるんだろ?



○○○○○○○○○○



あー、今日は大変だったな〜


こんなのが毎日だったら辛いな……

1日1日開けてやるか…

それとも朝だけとか昼だけとか…


やっぱ、やるんなら1日1日開けてやった方が良いか


これからそうするか…


ま、始めるのは1週間後だけどな…












「おはようリョーガ。珍しいなお前が普通に朝起きるなんて」


既に日課の筋トレを終わらし、リョーガを起こしに部屋へ行こうと思ったら既に起きてタバコを吸っていた


「俺だってそう言う時ぐらいあるんだ」

「そうか、そうか。これからも頑張れよレインに認めてもらう為に」

「ち、ちゃうわ!そういのとちゃうわ!」

「ん?元カノが忘れられんのか?」

「それを出すな!」

「悪りぃ〜悪りぃ〜。んじゃ、俺先に下に降りて飯作ってるから後で降りてこいよ」

「あいよ〜」


リョーガの慌てっぷり見てて面白かったな

さてっと、さっさと飯作って出かけるか


「あ、おはようございます」

「ん、あぁ、おはよう。朝早いな」

「いえ、そんな事無いですよ。それよりも、朝食作ったのでどうぞ」

「お!ありがとう。手間が省けたよ」

「はい!」


下に降りたらレインが起きていて厨房にいた

ってか、朝食作ってくれた

頑張って俺の昨日作った卵焼きを真似たんだろうけどグチャグチャだ


ま、そんな事は口には出さないけどな

リョーガも言わないだろう

たぶん


「あ、もう朝食出来てるじゃん!はえーなトール!」

「俺じゃ無いぞ」

「ん?じゃあ、レインか?」

「はい」

「おぉー!美味そうじゃん!」

「ありがとうございます」


リョーガは嬉しそうだ

完全にリョーガの好みの子だもんな


「なー、敬語は別に良いぞ。この店では全てが平等って昨日言ったろ?」

「えっと、はい」

「いや、怒ってないからな。それとリョーガそんなに睨むな」


少しレインが落ち込んだらリョーガが睨んできた

リョーガが睨むと怖いんだよ!


「えっと……」

「敬語は必要無い。いつも通りに喋れば良い。俺達は敬語って嫌いなんだよ」

「は、はい。じゃなくて、分かったわ」

「うん!それじゃあ、飯食おうか」

「うん!」


うん!それで良い!俺もそれの方が楽だ


「「頂きます「!」」「???」


あ、レインがそれ何って顔してる…

そりゃあ、分からないか…


「これは、俺たちの故郷の食前にする食べ物への感謝の言葉だ。気にするな」

「えー!トール!俺にいつもそう言えって言ってたじゃねーかよ!」


リョーガが何か言ってるが無視だ


「えっと、それはお祈りみたいな物です……なの?」


少し敬語に戻ったな

まー、別に慣れていけば良いと思う


「あぁ、そうだ。そんなもんだ」

「分かったわ!私もやる」

「好きにしたら良いさ」

「いただきます!」


3人でレインが作った卵焼きを食べる

少し焦げがあるけど、リョーガは美味しそうに食べてる

良い事だ

俺の作ったやつ食べる時なんて文句ばっかりなのにな…


「「ご馳走様「!」」

「えっと、ごちそうさま」


うん、思ったよりも良い物だな

俺は妹とリョーガとしか飯食った事が無かったから、常に2人だったもんな


「じゃ、行くか」

「おう!」


既に、用意を済ませてたリョーガは食後のタバコに火を点けながら立ち上がる

俺もタバコを吸いながら立ち上がる


「あの!」

「ん?どった?」

「えーっと…」

「話したい事があれば遠慮なく話せば良いし言いたく無い事なら言わなくても良いぞ」


別に俺は深く聞かない

だって面倒だから


「じゃ、じゃあ、私も連れてって!」

「だってよ、トール」

「俺!?お前だろ!」

「やっぱり、迷惑だったかしら?」


頭の上の犬耳がしな垂れる

触りたいな


「いや、迷惑って訳じゃないけどさ、俺よりもリョーガの近くの方が安全だからな」

「分かったよ!」

「だってよ。リョーガ、余り頑張り過ぎるなよ」

「おう!」


2人を置いてさっさとギルドに向かう


ま、リョーガなら何とかするだろ、勘は良いからな


あ、やっぱり、ギルドに向かう前に例の鍛冶屋に行こっと

装備が心寂しい

防具と武器が何でも良いから欲しい



「おっちゃん。居ます?」


鍛冶屋についた

相変わらずオンボロだけど、この鍛冶屋のおっちゃんの筋肉のつき方と目はとっても良いから気に入ってる


「おう、居るぞ。今日はどうしたんだ?何か良い素材でも手に入ったのか?」

「いや、そう言う訳じゃないんですけど、俺って弱いですから、装備が欲しい訳ですよ。お金もあるし、この期間内に装備を整えようかなって…」

「そうか。分かった!すぐに合いそうなやつを用意するぞ!待ってろ!」


そう言って奥へと歩いていきガチャガチャと前と同じように何かを探って戻ってくる


「こんなんでいいか?」

「ありがとうございます。正直、使えれば何でも良いんですよ」


胸当てと脛当て、籠手、短剣を持ってきてくれた


「そうか…余り無茶はするなよ」

「あはははは、まぁ〜頑張れる分だけ頑張りますよ。ある程度はリョーガがやってくれますし」

「そうか」

「で、幾らになります?」

「そうだな…500って所か」

「安くありません?」

「良いんだよ。余りもんだ」

「そうですか、では、これで」


500ギルをおっちゃんに渡す


「おう!頑張れよ!」

「はい。あ、もう少し武器ってありません?」

「ん?あるけど、何でだ?」

「俺って弱いですから」

「ん?短剣が気に入らなかったのか?」

「いえいえ、十分満足してますよ」

「じゃあ…嫌、これ以上は聞かないでおこう。お前さんも聞かれたくないのとかあるだろうしな」

「すみません」


おっちゃん察してくれた!

さすが!

とりあえず、頭を下げて謝る


「いや、構わんぞ。付いて来い」

「はい」


おっちゃんが奥へと歩いていくので俺もついて行く


「ここにある物を好きに選べ」

「はい」


沢山山積みにして置いてある

剣に短剣、槍に弓と木箱やら何やらとグチャグチャと置かれている

整理ぐらいキチッとした方が良いと思うな


「俺は整理が下手なんだよ」

「あはははは」


心を読まれた!?

とりあえず苦笑いで返しておいた


「えっと、コレとコレとコレとコレっと」

「おいおい、そんなに選んで持てるのか?」

「はい、大丈夫です。ちょっとした裏技があるんで」

「そ、そうか」

「おっ、コレも良いな!」


目に付いた良さそうな物を選んではおっちゃんに持って貰う


そして、選び終えた

結構な量があるけど、まだまだ大丈夫そうだ

主に剣を中心に、折りたたみができる槍や弓などを選んだ


「凄い量だな。本当に持てるのか?」

「大丈夫ですよ。で、幾らになります?」

「どっちみち余りもんだ、やるよ」

「え?良いんですか!?こんなにも!」

「あぁ、構わんよ。お前達が来なけりゃ店を閉めるつもりで居たからな」

「……じゃあ、オレ達の為にも、もっと鍛冶屋を続けてくれませんか?」


渡された武器を服の中にしまい、おっちゃんに皮袋を渡す

中には俺が冒険者家業で稼いだ全財産の5000ギルぐらい入っている

実は全然使ってなかった


「貰えないよ。わし達は自慢の武器を打ってそれを売るんだ。それ以外では金は貰わんよ」

「では、これまでの武器とコレからの投資ってどうでしょう?」


このおっちゃんに辞められたら俺が行く鍛冶屋が無くなる

それは困る!

このおっちゃんが良いんだ!俺は!


「ガッハッハッ!おめーさん!本当に変な奴だな!良し分かった!儂がお前さん達に最高の武器を造ってやる!」


おっちゃん凄い最高の笑顔だ

俺も嬉しいよ

今なら普通に笑えてる気がする


「お願いします。それとですね、この紙に書いてる通りに造った武器が欲しいんですけど頼めますか?」


少し前にメモ帳に書いた武器の造り方

それを記した紙をおっちゃんに渡す


「ん?おめーさん、これ本当に言ってるのか?」

「本当も本当です!」

「そうか…やってみるが、失敗しても知らんぞ。」

「はい!お願いします」


そうして、鍛冶屋を出て行く

ちなみに、俺が書いたのは刀だ

短刀と刀を頼んだ

短剣などよりそっちの方が技が広がるからな



○○○○○○○○○○



本当にこんな事で武器が出来るのか?

造ったとしてもすぐに折れる脆い剣が出来るだけだと思うが…

まぁーいい、あの小僧が言うんだ。やってやろーじゃねーか!

儂が生涯かけて造り上げてきた武器の中で最高の武器を!


トールの出て行った壊れかけの扉を紙から目を離し一度見て奥へと歩いていく


にしても、久し振りに炉に火を入れるな…

初めは良かったんだが、あの貴族を追い出してからは客足がバッタリと途絶えたからな…


炉に火を入れメモ帳の通りに真っ赤に熱した鉄を取り出し、金床に置き、それをハンマーで叩いて伸ばしていく

叩いては熱し、熱しては叩きを繰り返し成型していき、だいたいの形が出来上がるが、叩いている途中で折れてしまう


だが、小僧はコレで武器を造れと言った

だったらそれに応えるだけだ

鍛治師として、そして己のプライドに賭けて

何度も何度も失敗を繰り返す

その度に造り直し、材料がなくなれば小僧が渡した金で買いに行き造る


1本、一本だけ不恰好だが完成した

それは頑丈だけじゃなく粘りもよく、研いだら切れ味はこれまでの武器とは比較にならないぐらいに鋭いハズだ


何故これまでこの製法が無かったかが不思議に思う


儂ですら考え付かない製法を何故あの小僧が知っているのか…


そんな事は気にしてはいけないか…

あの小僧が知っていた

それだけで良い

儂はそれを造るだけだ


また、ひたすら造っては折り造っては折りの繰り返しを行う



○○○○○○○○○○



「うしっ!後一体だ!」

「す、少し休憩しようよ!」

「おう、分かった」


近くにある石に腰を掛けてタバコを吸う

レインはゼェーハァーと息を切らしながらも何とかゴブリンと戦っていた


何故かと言えば、レインがギルドの掲示板で「私も戦い方を知りたい!」と言ったからだ


「ねー、それって何?」

「これはタバコだ」

「タバコ?美味しいの?」

「美味しいって言うか中毒だな」

「中毒?薬みたいな物?」

「あぁ、そんなもんだ」

「ふーん。凄く臭いわね」

「悪いな。すぐ消すわ」

「別に良いわよ。我慢できないほどじゃないし…」

「そうか?」

「えぇ、大丈夫よ。」


レインは大丈夫だと言ってるけど、大丈夫じゃなさそうだし火を消す


10分ほど休憩して


「よし!行くか!最後の一体だ!」

「えぇ!」


ゴブリン討伐の最後の一体を倒しに向かう


リョーガは大剣を背負いツナギでレーシングブーツで


レインは大通りの武器屋と防具屋で買った短剣2本と服の上から胸当て、手甲、肘当て、脛当て、腰にポーチ

を着けている


リョーガの場合素手の一撃で終わるゴブリンだが、レインは必死に避けて少しずつ相手を攻撃していくみたいだ

トールの攻撃方法と良く似ている

トールの場合だと、避けてから攻撃すれば何故か相手は動かなくなるけど


さっきは2匹だったが次は3匹のゴブリンを見つけた


俺がレインに合図を出す


危なくなったら助けるつもりだ


レインがこちらに背を向けたゴブリン達へと走っていき、一匹を素早く仕留める


何処かで習ったのだろうか?

初めと言い今回といい、結構手慣れている


奇襲に気がついたゴブリンがレインに殴りかかるがレインはそれを後ろへと避ける


ゴブリン2匹とレインの睨み合いになった

すると、片方のゴブリンがレインへと殴りかかる

レインはそれを避けながらゴブリンの胴を切る

だが、浅かったのかゴブリンはまだ動けている

次に別のゴブリンがレインに襲いかかる

だが、レインはそれに反応しきれず殴られながらも後ろに飛び回避する


そこへ、ゴブリンが殴りかかるが、レインはすぐさま態勢を立て直し、ゴブリンの首を切る


ゴブリンの首から黒い血が噴出する


それを見た別のゴブリンは少し動揺し、レインは、その隙を逃さずゴブリンの首を切り、先程のゴブリンと同じような光景になる


終わった時のレインの姿は黒い血でドロドロになり、疲れたような顔をしている


でも、これで依頼は達成だ


ゴブリンの討伐証明を忘れたので、またレインに剥ぎ取ってもらいギルドへと向かう


風呂に入りたい…

トールに頼んで作ってもらうか







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ