登山遠足 of the Dead
三角山の遠足
四年三組 西山かづき
僕は、今日、四年生全員で三角山に登山に行きました。頂上まで行ったらみんなでお弁当やお菓子を食べていいと先生が言ったので、
小杉君が「早く登ろう」と言ったのでぐんぐん登って行きました。途中で2組の松本君と浜田君が大きい鉄の筒を見つけていました。
僕は凄い大きい鉄の筒だなあと思いました。どうしてこんなところにあるんだろうと感じました。
松本君と浜田君が「なんだコレ」と言って筒をけっていました。僕と小杉くんは早く頂上でお菓子を食べたかったので、そこをとおって頂上に登っていきました。
少し登ると後ろのほうでキャーと聞こえました。小杉君が「見ろ」と言って後ろの坂の下のほうを指差していたので見ました。
そしたら、さっきの鉄の筒のところで黄色いガスみたいなのが広がって、近くの子たちがゲホゲホ言ってました。
そしたら、松本君と浜田君が真っ赤な目をして近くにいたやすえ先生に遅いかかりました。かみついたりして、血がたくさん出てました。
他のゲホゲホ言ってた人たちもだんだんみんな目が真っ赤になって回りのクラスの人たちを遅いました。僕らは怖くなって走って逃げました。
後ろを見るとやすえ先生も目を真っ赤にして他の子を遅ってるのが見えました。
かなり走ると疲れました。山の道を走るのは疲れると思いました。小杉君が「あそこに隠れよう」と、草の中の石のかげに隠れました。
そうしたら一組の難波君とかが先に隠れてて僕は少しびっくりしたけど一緒に隠れることにしました。走って疲れたので水筒のスポーツドリンクを全部飲みました。
道のほうで友達とか知らない子とかがたくさんかんだりしてるのを見てました。隠れていたので安全でした。
目が赤い子たちは「歯がかゆい!」とか「もっと、たくさんたくさん」とか「どこだどこだ」とかこわい声で言ってました。
僕はそのうち先生が病院とかに電話とかして大丈夫になるだろうと思いました。
そしたらヘリコプターが何個もとんできました。ヘリコプターから真っ黒な服をきた人がヒモでおりてくるのが見えました。僕は助けがきたんだと思いました。
道の上のほうからヘリコプターからおりてきた黒い服の人が来て目の赤い子たちを銃でうってました。銃の音はしないです。
マスクもしてました。同じクラスの花子さんもうたれて手とか頭とかなくなて倒れました。赤い目の子たちが撃たれて黒い服の人たちはどんどん下のほうに向かっていきました。
一緒に隠れてた難波君たちがみんな隠れ場所から出ました。そしたらうたれました。黒い服の人たちが「待てうつな」と言ってるのが聞こえました。
そしてこっちに来て「もう大丈夫だよ出ておいで」と言われたので僕と小杉君は出ていきました。泣いてしまいました。小杉君も泣いていました。
黒い服の人たちが頂上の広場に連れていってくれました。広場にはテントがあって白い服を着たお医者さんがいて、僕と小杉君の血をちゅうしゃして取って「カンセンしてない子だ」と言いました。
僕らはしばらくテントでいろいろくわしく質問されました。とくに鉄の筒がどこにあったとか、地面にささってたか横に転がっていたのかとか何本あったかとかしつこく聞かれました。
お医者さんと黒い服の人は「ガスタンクがなんとか」みたいなことを言ってました。
あと四年生が全員で何人とか男子は何人で女子は何人かとか三角山の登山口はよく人がいるかとか目の前の道路はどれくらい車がとおるかとか聞かれましたが
僕はよくわからなくて言えませんでした。
黒い服の人が無線で話してましたが「ショウキャクしょうどく」とか「フウサ」とか言ったあと医者の人となにか話しました。
すると黒い服の人たちはどんどんヘリコプターに乗っていきます。お医者さんも道具をしまいました。テントもかたづけました。
僕は「どこへ行くんですか?」と聞いても何も言ってくれませんでした。
やがてみんなヘリコプターで行ってしまいました。僕と小杉君はヘリコプターに乗せてくれませんでした。
僕はまた泣きそうになりました。山の下のほうが火事になってるのが見えました。小杉君が「赤い目の子たちも山ごとみんな燃やすつもりだ」と言いました。
よくみると山の町がわの反対のほうはまだ火事じゃありませんでした。なので僕たちはそっちに向かって走りました。
めちゃくちゃに走ってドキドキがとまらなくてはきそうになりましたががんばりました。
おりてくと登山口のとこが見えてきました。僕たちが昇ってきた登山口とは反対側のところです。
そこにまだ黒い服の人たちが見えました。小杉君は僕より足が速かったので先に登山口のほうに降りていきました。
「おーい、取り残されたから、自分で降りてきましたー」と嬉しそうに小杉君が走りながら言ってるのが聞こえました。僕もこれで助かったと想いました。
そしたら黒い服の人たちが銃で撃って小杉君が死にました。僕は小杉君はまだ赤い目になってないのにと思いました。
黒い服の人たちは僕がいるのも気付いて撃ってきたのでひとりで来た道を登って逃げました。
僕は今、理科のノートにこの作文を書いてます。三角山の植物をスケッチするために先生が忘れずに持ってくるようにと言っていたので僕は忘れずにリュックに入れました。
僕はこの作文を水筒に入れて地面に埋めます。水筒なら火事でも大丈夫だと思ったからです。後で誰かが見てくれるといいなあと思いました。
いっぱい人が見てくれて知ってくれるといいなあと感じました。小杉君とか先生とかみんながかわいそうだと思ったのでそうしました。
火がだんだん広がってると思いました。だんだんぱちぱちとか聞こえます。風の感じで熱い空気が来たり、煙がきたりします。
頂上から見た時に、まだ火がまわってないとこがあったと思います。別の山に繋がってる方向です。これからそっちに行ってみようと思います。
なんとか黒い服の人に見つからないで逃げれるところを探そうと思います。さようなら。お母さん、犬のペロを毎日お散歩させてあげてください。
僕の仕事だったけど帰れるかわからないです。お水も毎日新しくしてあげてください。さようなら