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友達  作者: 虞漣
1/1

友達になった日

「ずっと前から好きでした!」


私はそう言った。

もちろん冗談だ。

と言っても半分本当なんだけど…


「え…あの…//」


彼女は顔を明るめだ。

じょ、冗談なのになー…(汗


「冗談だって!ね?(汗」


彼女はホッとしたように肩を下ろす。

自分でもよくわからないこの気持ち…

まぁ、後で考えとくか…



私と彼女が会ったのは高校1年の4月の終わり頃。

友達のその近くにいた子。

お弁当も一緒に食べたりしてた。

彼女の名前は、神崎 澪(かんざき みお

何と無く話す仲だった。

その頃は合う話しも無く、同じと言えば両方オタクってことだ。


「あの…名前は…?」


澪が言った。

名前を知らないとは当然だろう。

なんせ、入学したばかりなのだから。


「白鳥 伶奈だよ。よろしくね!」


「あ、うん…澪って言うんだ。よろしく。」


最初の雰囲気は普通の子を目指していた私からすると、オタクっぽい澪は少し遠ざけたい感じ。

一応、友達は作っとけば損は無いかと思い、笑顔を振り巻いてみる。

それから、数週間が経ち、何と無く話す仲になった。

オタクな私は、やはり、同類を欲しがっていたのだろう。

類は友を呼ぶとも言うしね!

ある日の休日。

私は、凄く暇になった。

部活も無ければ、遊ぶ友達もいない…

まぁ、みんな、部活やってるし…しょうがないかな…?

高校で仲良くなった友達に話し掛けてみた。

もちろんみんな無理。

家が遠かったり、用事があったり…

だか、澪だけOKしてくれた。

向こうも暇だったのか…何と無くなのか今でもわからないが、それで仲良くなったのは確かだ。

澪と話す話しが無く、何と無く自分の家まで歩く。


「えっと…何のアニメが好き?」


ふと思いついたことを聞いてみる。


「インデッ⚪️スだよ。」


「そうなんだー…」


…そのアニメ見てないし…

話し、合わないなー…

微妙な雰囲気のまま、家に着く。


「ははは…何しよっか…あ…画像あるけど見る?イナズマ⚪️レブンだけど…」


「え?何?」


見せてみた。


「この子なら知ってるよ!松風 ⚪️馬だっけ…?」


「??知ってるの?」


「見てたテレビの次にやってたからね(汗」


そーゆーことか…

んじゃ、アニメの内容までは知らないのか…


「霧野 ⚪️丸可愛いくない?これでも男の子なんだよ!イナズマ⚪️レブンも終わってるよねー…」


そんな事言ってもわからないか…


「女の子みたいだね。」


…会話も無しに何分かたった。


「そろそろ、うち、帰ろうかな…」


「そっかぁ…道、わかる?送るよ。」


返事も聞かずに澪の後をついて行く。


「え?いいのに…」


「あ、そうそう!うちの名前、ちゃんと覚えてよね!伶奈だよ?」


「覚えてるよw」


澪は笑った。

本当に覚えてたのかな?

まぁ、うちは澪の名前、覚えてないけどねー。


「ここでいいよ。じゃあね」


澪は手を振る。

もう少しだけなら送れるよ?と言ったけど、断られてしまった。


「じゃあね」


手を振りかえした。

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