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クロスロード  作者: 八尺瓊
~第一章 シロヤギさんとクロヤギさんの手紙~
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2:匠と義理姉1 水無月

朝いつものように6時半にセットされた目覚ましにより、強引に目を覚まし頭がまだぼーとする状態で、ベットから出ようよ右手をベットにつくと、むにゅっとしたやわらかい感覚が僕の目を覚ます。


「!??」


声にならない声をだし飛び起きる。

あ、自己紹介が遅れましたが、僕の名前は神野 匠 16歳。

見た目はちょっと小太りな体型で、容姿もいいほうだとは言われたことがないです。話を元に戻しますが、誰だって自分が想像されない状況かつ、布団に別の感触があればびっくりするでしょ。

かけぶとんを剥ぎ取ると、義理姉の神野じんの 水無月みなづきが気持ちよさそうに寝ていた。

しかも、寝ぼけながら僕のいた所に手を伸ばし何かを探してる。

そんな気持ちよさそうに、まだうにうに言っている水無月姉さんに声をかける。


「ね、ねえさん。僕の布団でなにしてるのですか?!」

「ふにゃ。たくちゃんいない・・・。あれたくちゃんおはよう~。」


頭を抱えたくなる僕を置いて、非難の声にようやく置きあがりながら挨拶をしてくる。

その姿に思わずびっくりして僕は噴出してしまった。


「ぶーーー。なんてかっこしてるのですか?!!」

「ん?」


ブラウスにノーブラ。

なぜわかるかって?それはちょっと透けてるからです。

下着も大きめのブラウスで隠れているが、パンツだけのような気がする。

やめてーーーやばすぎる。

僕だって男の子なんです!

朝の男の子の生理現象と相まって、困ることがたくさんあるんですよ~。

非難の目を向けているとニヤっと笑いながら水無月姉さんが返事をしてくる。


「もんだいないない。だってたくちゃんだし。」

「僕も男の子なので、目のやり場に困ります。服を着てください。」

「服着てるよ~。」


といいながらブラウスの胸の部分を引っ張る。

形のいい2つの頂きが見えそうになる。


「わわわわ。ちょ、ちょっと水無月姉さん!からかわないでください。」

「にししし。たくちゃん純情だもんね。」


なんだか何もできない羊になった気分でつい、反発してしまい余計な一言を言ってしまった。


「僕はおおかみさんなんです。だからそんなブラウス一枚とかで僕のベットで寝ないでください。」

「おおかみさんか~。たくちゃんがおおかみさんなら、いつ襲ってきてもおねいちゃんウェルカムだよ~。」


完全にからかわれてる状況に黙ってしまい、不機嫌な顔が表情に出てしまった僕を見て水無月姉さんはごめんごめんと手を合わせて、僕の部屋から出て行く。

それを見ながらベットに腰をかけふーと息を吐く。


「朝から疲れた。」


6年前に僕は父親が再婚して、一人っ子から二人の姉が出来3人姉弟になりました。義理姉の二人は双子ですが、顔も性格も体型もぜんぜん違うので二卵生かと思いきや1卵生で、性格は違うのですが、何か通じ合っているか、僕をいじめるときの息がぴったりあっていたり、頭を抱えたくなることが多々あります。

水無月姉さんは、身長が165cmぐらいで体型がボンキュボンのモデル体型で、モデルのスカウトなどよく声をかけられたり、学校では下駄箱にほぼ毎日手紙が入っていたり、ファンクラブがあったりとすごい人気です。

しかし女子からの嫉妬があるかというとそれはなく、おっとりした性格のおかげか女子にも人気があり、常に水無月姉さんの席の周りは男女問わず複数人に囲まれています。

もう一人の義理姉の話は、もう少し先にするとして、僕は、水無月姉さんに毎回からかわれて困っていたりします。

水無月姉さんのスキンシップは僕をどきどきさせて、僕の精神を削っていきます。

その削られた分、太くなっていく精神力なんですが、僕の精神力を鍛えるためならもう少しスマートなやり方でお願いしたいです。

そんな水無月姉さんですが、実は陰陽師のように表の世界で活躍することなく、闇の住人となり、人間に危害を加える化け物と戦っています。

というか僕の家系がもともとそういった化け物と戦う一族でして、僕の父親も化け物退治を生業としています。

ちなみに普通の暮らしで化け物と会う機会はほぼないです。

あったとしても記憶を消されたり、操られていてそのときのことを覚えてなかったりなど表に出て新聞等メディアで騒がれることはないです。

政府もその辺はしっかり管理しているようで、情報操作はばっちり見たいです。

僕はというと、化け物を退治する力がまったくなく、子供の頃に妖魔を倒す為のうちに伝わる剣術を父親から教えてもらったのですが・・・。

危ないからと化け物退治の世界から遠ざけられてしまいました。

義理姉二人は6歳の頃から、力に目覚めておりバリバリのエース級でございます。

もともとうちとは、流派は違うようで少しややこしいのですが義理姉の実父は入り婿で、今の僕の義理母にあたる神野 鞘子(旧性 藤堂)の流派を義理姉2人は継承しており、最近では神野の流派も父から習っているようで、武術において2人にかなう人がかなり限定されてきております。

そんな妖魔退治をやっているおかげでスポーツ万能、もちろん頭もよく成績優秀、非の打ち所がない、義理姉2人を持つ僕としては、周りから羨ましがられる反面、妬まれる事も多くあり複雑な気持ちです。

優等生である義理姉2人と比較される僕。

もう少し僕に力があればと思うわけで。

だって、強ければ回りも僕を見てくれるし、誰かを守りたいと思う時自信を持って”守ってあげる”と言えると思うんです。

僕は時代錯誤かもしれませんけど、男が女を守るそこにかっこよさを感じるのです。なので僕はまずは体を鍛えるために色々努力しています。

まずは僕の体型を見直す所からがんばってます。

僕は小さい頃からぽっちゃり体型で16歳にして身長が155cm 体重70キロとぽちゃりから言い方をダイレクトにすれば”でぶ”でございます。

しかし、普段の食事などは一般の人が食べる量とそんなに変わらないと思います。

100円均一で売っている普通のお茶碗に、ご飯を一杯だけ、後おかずも2種類程度で油物は少なく、魚のほうが好きです。

間食もせず、お菓子を食べるより、体を動かしている時間のほうが長いです。

それでもこの体型なので病院に行ったりなど健康診断もしましたが、特に異常もなく内臓脂肪などもついておらず、医者さんも悩んでいました。

こんな体型なのでお年頃の僕としては、女性にモテタイと思うわけで、義理姉2人に、どうすればいいのかアドバイスをもらおうと相談したんです。


「たくちゃんには、そのうちいい人ができるからあせらなくても大丈夫。」


とかわされるので、困っています。

特にこの話を、水無月姉さんに話をしてから、学校の女子生徒から遠ざけられているような気がして、僕の気のせいだと思う所はあるのですが、クラスの女子からも最近うまく言葉にできないような視線を感じることがあります。

男友達もいてる事はいてるのですが、僕も男なわけで女の子とお近づきになりたい訳です。

その中で僕にも一人だけ気軽に話しができる義理姉二人と会う前から一緒によく遊んでいる幼馴染の女の子が僕にはいます。

この幼馴染と義理姉二人は仲が悪くよく喧嘩をして困っています。

何について喧嘩をしているのかは、僕には教えてくれないし、僕の前では表面的に言い争いはしないのですが、雰囲気で仲がよくない事がわかるので仲良くしてほしいと思っています。

とか色々考えているうちに結構な時間がたっており、早くしないと支度しないと遅刻しそうな時間になっていた。

まずは洗面所に移動。

歯を磨こうと歯磨き粉に手をかけ、歯ブラシに歯磨き粉をつけようとしたとき、洗面所の横にあるお風呂場の扉が開いたのです。


「「え?」」


水無月姉さんが全裸でタオルで頭を拭きながら、お風呂から上がってきたようで、僕はその美貌に驚きのあまりに、歯磨き粉を握り締めていた。


「たくちゃん歯磨き粉もったいない。」


水無月姉さんのずれた注意に僕の意識が現実に引き戻される。


「ご、ごめんなさい。」


すぐに洗面所から出ようとする僕を後ろから水無月姉さんが抱きとめ何がなんだかわからず、固まってしまいました。


「もう、大丈夫。姉ちゃんなんだし。見られても平気だよ。」

「なななな。なにを言ってるんですか水無月姉さん?!」

「だって最近たくちゃん遊んでくれないし、スキンシップ。」


といいながら抱きしめる力をさらに強める。

背中に当たっている二つの頂きの感触に僕は限界が着てしまい、そのまま鼻血を出しながら倒れてしまいました。


「やりすぎちゃった。てへ。」


これが一人目の義理姉 水無月姉さんです。


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