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クロスロード  作者: 八尺瓊
~第一章 シロヤギさんとクロヤギさんの手紙~
14/31

14:エピローグ 匠

とりあえずすべて結果オーライだった。

”俺”から急に僕に変わり、魔力切れを起こして精神的にも肉体的に疲れて家に帰った。


女騎士だったのは女子高生だったみたいで、化け物がいたすぐ横に倒れており、操られていた青年達 男子高校生も奥で倒れていた。

しかし言っては悪いが高校生であれだけムキムキとか気持ち悪い。

話を後で聞くと水泳部だったようで、逆三角の理想体型でリア充爆発しろと思った。教会は、僕の銃撃により半壊。

白鷺さんが僕の体調を回復するため、教会に張っていた結界を解除し、再度構築したため、教会の結界が解けていたらしい。

ま~やってしまったものは仕方ないと思っていたが、あの後救急や、消防も駆けつけ大惨事のような空気になっていた。

発見された高校生達は、失踪届けが出ていた者ばかりで、さらに体にも問題がなかったようで、病院に一旦搬送されただけだった。

一人、男子生徒が失踪する前と失踪した後ではかなり体型が変わっており、両親もはじめ認知されていなかったようだが。

僕が家に帰るともう朝の5時になっており、姉二人がすごい形相で家の前でたっていた。


「どこにいっていたの?」

「たく泊まりにいくなとは言わないが一言いうべきだぞ。」


疲れた体で二人から責められるのは拷問よりしんどかった。

お父さんが途中で話に入ってきてくれないと止まらなかったかもしれない。


「で、いけたのか?」


お父さんの問いかけに、親指を立てて自室に入る。

そのままベットに入ると、そこには柔らかく硬い人間が横たわっていた。


「湊ちゃんなんで家にいるの?」

「”妻”としては夫の家には朝5時前に集合と決まっている。」

「寝かせてください。」


あまりに疲れていたせいでそのまま、湊ちゃんを放置して眠りに入る。

ボスボス叩かれた気がするが、とにかく眠くて我慢できなかった。

数時間後、今日は休日なのでぐっすり眠れると思ったが、なにやら玄関のあたりが騒がしい。

疲れた体を引き起こすとなぜか上半身裸。

アレ、自分で脱いだ?と思ったがそんな記憶もない。

下半身はボクサーパンツ一丁。

やばいという思いが充満し、体を見回すが、特に異常はない。

ふうと隣をみると、湊ちゃんがブラとパンツだけの姿で寝ていた。


「まじですかーーー!!!」


俺の大声に階段を駆け上がってくるあの方々、すぐに湊ちゃんを隠すことなんてできません。

もちろん、この状況を見つかるわけで。

口をわなわな振るわせる水無月姉さんと、あ~やっちゃった的な顔をする純姉さん。湊ちゃんが体を起こし、意味深な笑顔を作る。


「あら、お二人さん。どうしましたか?夫婦の寝室に入ってくるなんて失礼ですよ。」

「だ、誰が夫婦ですか!早くたくちゃんから離れて!」


やばいと思った。

真剣に色々やばい。

しかし、色々考えてみた結果、やましいことはないはず。

だが状況がそれを許してくれるはずもない。

助けて神様!


「お、やってるな。ま~めかけの一人や二人は許すが、本妻の私を置いてそれはないぞ、たくみ。」


この声は・・・。

そこにたっていたのはシェムだった。

え?どういうこと?


「匠お前の許婚のシェム・バレンタインだ。よろしくしてやってくれ。」


お父さん?!

許婚?!

みんな一斉にシェムとお父さんの顔をびっくりした顔で見る。

お父さんのしてやったりの顔が妙に、いたずらをした子供っぽくて嫌な予感しかしない。

混乱した頭で、僕は今後の展開を必死にシュミレーションするのだった。

誰かたすけて~~。




第一章 シロヤギさんとクロヤギさんの手紙 完


初めまして、脩由しゅうゆと言います。

私の初作品 「クロスロード」はどうでしたでしょうか?

この作品はどこかのレーベル様に応募しようと思って作成しましたが

まだまだ表現力の低さから、見送りました。

しかし、ボツにしてしまうには初作品ということもあり心苦しく

”小説家になろう”様に投稿させて頂きました。

現在「クロスロード」”シロヤギさんとクロヤギさんシリーズ”は3部作と

考えており、第2章のプロットを作成中です。

その前に別の1本もの作品を投稿する予定です。

「クロスロード」の表現力を強化して、みなさんに楽しんで頂けるように

と考えからそんな予定になってます。


最後に「クロスロード 第一章 シロヤギさんとクロヤギさんの手紙」

を読んで頂き、少しでもみなさんに”くすっ”と笑っていただけたら

この作品を投稿してよかったと思います。


では次回作でまた会いましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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