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82話

 じっとりした湿気を肌に感じる武司達。それを横目に長身の男は金ぴかの宝箱に腰掛けながら発言した。


「私はノットと言います。二つ名はイケメン、女殺し、女性の心理をひもといた男、女心の開拓者、モテモテを他から認められし者……」


「分かったよ。お前はモテるよ、ノットイケメン」


「いや、名前がノットで、二つ名がイケメン……」


「おうおう。分かったってノットイケメン。この階は何をしたらいいんだ?」


「さらりと言っていて悪意は感じないがノットイケメンって……傷つくんですけど……彼女に捨てられてなんかないんだからね!」


「で何をするんだ? ノットイケメン」


「この階ではここまでの獲得賞金を倍にするチャンスです。挑戦なさいますか?」


 薄ぐらい部屋で顔の表情を歪ませ一考した武司は


「やってやるぜ。ノットイケメン」


 ノットは額に青筋を浮かべた。ノットイケメンって呼ぶなやチクチクダメージくるんだよと内心苛々している。

 武司はそんなことはつゆ知らず、明るい表情でノットイケメン……おっとノットの次の言葉を待っていた。ここは地下五十階だから賞金が倍になったら何ヶ月も遊んで暮らせるだろう。勝負の時は近づきつつあった。

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