表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/88

74話

 武司達は地下二十二階でベビードラゴンと対決した。子供とは思えないサイズのドラゴンは火を吐いたり飛行しながら攻撃をしかけて来た。


『武司さん。危なくなったらギブアンドテイク……あ! 間違った……』


「なんだタケノコ寝ぼけてんのか? それを言うならギブアッ……」


『そうですね、間違いました……ライオンのペットになろー! でしたね!』


「なんでやねん! ペットになったら肉塊になっちゃうよ!」


 ベビードラゴンは強靭な右手で武司を切り裂く。それを現牙で作り出したバスターソード受け止める武司。力には歴然とした開きあるようで武司が押される。ベビードラゴンは小さいながら常人離れした力を持った子供のように力を奮った。


『ベビードラゴンは後頭部が弱点ですよ』


「そう言うのは早く言えよ!」


 武司達は連携をとりベビードラゴンを囲み三方向から後頭部を狙う。ルーノの伸びた小刀とサリナのバルハートは腕で防がれた。しかし武司の一閃は後頭部に直撃した。勝利を収めたと感じた武司達だったが武司の剣が粉々に砕けた。ベビードラゴンは硬い尻尾で武司を吹っ飛ばした。地面に背中を痛打し顔をしかめた武司は


「クッ! なんて防御力だ」


『あ、忘れてました。ベビードラゴンは歌を聞くと眠ってしまうんです』


「そういうのは早めに言ってくれ!」


 ルーノは笑顔で進言した。


「私が世界一有名な曲を歌ってあげるわ……筋肉痛に苦しむ勇者は〜魔王と牛乳を飲みかわす〜二人はいつしか白昼夢を目にして♪ 一緒に全裸踊りさ〜ヒャッホイ、ヒャッホイ♪……」


「そんな歌あるか! 歌のチョイス失敗してるよね。流石にドラゴンも眠らねえよ!」と武司。


 しかしベビードラゴンは地面に俯せになりスピー、スピーと鼻を鳴らしながら夢の世界に埋没していた。武司は憤然と


「こんな曲で爆睡かよ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ