表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/88

67話

 武司達三人は足を滑らさないように湿っぽい段を降っていく。しかし、眼前に広がるのはエンドレスに続くかのような階段につぐ階段で――


「階段の描写禁止! 俺達がくたびれるし、ストーリー進まないから!」


 武司の憤然とした呼び掛けに渋々話しを進展させようかなと思ったのだ。流石に引っ張り過ぎたかな。武司はついに降り立った。このダンジョンの最下層に。迎えうつは長身のハスナ。彼は背中から二つの羽を生やし、口からは吸血鬼を上回る大きな牙を持ち背筋が凍り付くような殺気を醸し出している。羽ばたき地面から浮いていて肌の色は金色である。この階は未開の階だった。睨み合う両者は同時に――


「こら! タケノコ! 俺達まだ階段を歩いてるぞ! 無理な展開禁止!」


『はいはい』


 武司の恫喝に真面目にやろうと思った。ついに階段は終焉をむかえた。地下三階に降り立った三人。相変わらずの灰色の石で出来た壁や床は健在だ。

 天井の一部が崩れ床に小さな石の山を作っていた。この階の相手は石で出来た体を持つゴムレスだった。そいつは赤い岩と青色の岩が幾つもくっついてモンスターの形をなしていた。目と口の部分には穴が開いていて赤く光っている。鉱物だろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ