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56話

 形勢は逆転した。追い込まれていたはずの武司が優位にたったのだ。やはり作者が味方なのは大きい。いざとなれば書き換えてしまえばいいのだから。作者に勝てる者は存在するのだろうか。一考したかぎり何人も頭に浮かばない。言ってしまえば作者が加担する武司達に比肩するものは存在しないのではないか。例えば魔王や勇者が居て敵にまわってもタケノコの筆(気分)次第で好きなように料理できてしまう。武司達が敗北する事態に陥るのは夢のまた夢のお話だ。これからもピンチになるとタケノコに頼っていれば問題を打開できる。周りをぐるりと白刃に囲まれたリットは冷凍庫から出したばかりのアイスを首筋に接触させたかのような寒気を感じながらポツリと呟いた。


「現牙か……俺は心牙が使えねえしな……参ったよ。俺の負けだ」


 武司はリットに勝利した。彼は笑顔になりリットを取り巻く剣を一滴の雫が屋根からポツリと地面に落ちる音よりも小さな音響で剣達を消失させた。パーティーの仲間達ももろ手を挙げて喜んでいる。地下一階から予想を超えた危機に陥ったが作者の力で勝利をもぎ取った。難解な場面を乗り越え武司はこれからも難題にぶつかってももきっと上手くいくとそう思った。

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