43話
数の上では劣勢を強いられていた武司達だったがあっという間にそれを覆していく。
「はあー!」
武司は声を荒げながら緑色の巨体を誇るドロールキング達を切り伏せていく。一匹のドロールキングが角材を横なぎに振り武司に迫る。武司は後ろに跳んでそれをかわし、空振りして態勢をくずしたドロールキングの目を切り裂いた。鮮血が飛ぶ。武司は始め勝算があるのか疑問だったが自分達が強いのかはたまたドロールキング達が弱かったのか……どちらかの為圧勝できた。地面には数十体のドロールキングの死体が転がっていた。生き残ったドロールキング達は仲間を一蹴された恐怖感からか走って撤退していった。とそこで妙齢の歌姫が歌うのを止めた。そして金髪の歌姫はベンチから腰を上げ武司に近づき抱き着いた。腕を武司の腰に回す彼女。武司は照れ笑いをしたが満更でもなさそうな雰囲気を放っている。
「ありがとう助けてくれて。あなたの勇姿に一目惚れしちゃった……キスしましょう……」
と容姿端麗な歌姫は目をつむり唇を突き出す。
『嫌な予感がします! 武司さんがこんなに簡単にモテるはずがない!』
「作者、失礼だな。俺だってたまには惚れられたりするんだよ」