表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/88

4話

「ううっ」


 武司は体の上の重みに目を覚ました。朝日が一つしかない宿屋の個室の窓から差し込んでいる。するとベットで寝ている武司の体に跨がった前日の昼間の茶色い怪物が居た。怪物は今朝もピンク色の下着を身につけている。


「あなた武司って言うんでしょ。宿屋のおじさんに聞いたわよ。私あなたの事が気に入っちゃたの。私と結婚してー」と怪物。


 体を傾かせ武司の唇に寄ってくる怪物の突き出された口。怪物の口臭はきつい悪臭がした。武司の貞操やいかに。


「作者! 助けろ! いかにとか言ってる場合か!」


 武司は怪物を必死に押しのける。すると武司が怪物を白く清潔感があるベットに押し倒す形となった。怪物は目を細め頬を赤らめながら


「いやん。だ・い・た・ん!」


 武司は青ざめたが身を翻し剣と金貨が入った小さな赤い袋を持つと遁走した。旅籠屋の階段を駆け降り扉を押し開け外に出る。ちょっと肌寒い風が武司の肌を撫でる。まだ朝早いためか外に居る人は疎らだ。武司は村を出て草原を走る。生えている草は夜露で若干濡れていた。武司は怪物が追って来ないか後方を確認した。


「作者! 俺は次はどうしたらいいんだ? というか元の世界へ帰してくれよ。お願いだからさ。それにあんたの名前は何?」


『そうですね、次はさらに西へ向かってノース国という大国に行ってください。何かエピソードが起こるかもしれないので。まだ元の世界へは帰せません。僕の名前はタケノコですよ』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ