38話
武司達は意識を集中し現牙を発動させ武器を無から作り出した。武司は剣の先をシルクハットの男に向け述べた。
「あんたは誰だ? 人型のモンスターか?」
武司の言葉には警戒心と敵意が宿っていた。武司はシルクハットの男の動向に注視した。しかしあまり危険性は薄いように感じられた。シルクハットのおじさんは「コホン」と咳をすると言葉を発した。
「私は世界を股にかけるクールなおじさん……。名付けてクーオですたん」
「あはん、目的は何なの?」
とサリナは詰問した。おじさんはシルクハットを脱ぎクルクル回してまた被った。白髪が多い頭髪が見えた。苦労しているのだろうか。
「ここから先に進みたかったら私の出題する問題に正解することですたん!」
「さあ、行こうぜ」
武司達は武器をしまいシルクハットのおじさんの横をすりぬけた。サリナが「あはん、ごめんなさいね」と言った。武司の腕に縋り付くシルクハットのおじさんは
「あー! 少しだけ、少しだけ取り合ってくださいたん!」
武司はため息を付き立ち止まった。おじさんは笑顔になり快活に質問した。
「では質問ですたん……私の着ている下着はなんでしょうかたん?」