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31話

「お客様方、次の品物は赤い宝石と名高いモンスターグラゲの赤い瞳です。金貨二百枚からスタートです。落札希望のお客様は挙手して落札金額をお伝えください」


 ここはオークション会場。舞台には黒いスーツ姿の男がマイクを握って商品の紹介をしている。そして司会者の前のテーブルには赤々とした光り輝くモンスターの目が透明なケースに入れられ置かれている。司会者の前方には何段もある横長な椅子に腰掛けた数百人の豪華な服を着た賓客達が座っていた。皆大金持ちなのだろう。着ている衣服も身につけているアクセサリーも高価そうだ。


「金貨三百枚!」


「金貨四百十枚!」


「金貨五百二十枚!」


「金貨六百枚!」

 そこで挙手する客がいなくなった。会場は客のザワザワとした話し声に充ちている。司会者は「ゴホン」と咳をするとホールに響き渡る声でマイクに向かい喋った。


「他に購入希望の方はいらっしゃいませんか? ……では金貨六百枚のお客様にお売りいたします!」


 司会者はカンカンと木製のハンマーで木の受け皿を叩いた。落札されたようだ。落札した立派な顎髭を蓄えた青い服装の老人はニッコリ微笑み喜びを表した。会場は熱気に包まれている。

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