3話
怪獣は青年に
「私に負けたら結婚してもらうわよ」
青年は真ん中で折れた剣を握りしめながら額から冷や汗を流し僅かに後退した。
「僕は死んでも結婚はしないよ」
容姿端麗な青年は険しい顔付きで言った。青年に迫るピンク色の下着をつけた怪物。
「あらよっと」
武司はそう言いながらブラのホックを巧みに外し上の下着を怪物から盗んだ。さすがチート能力、下着泥棒の達人だ。
「イヤー! 皆見ないでー!」
牝の怪物は悲鳴をあげながら右手で胸を隠した。しかし武司のチート能力はさらに続く。武司は
「とう!」
武司は茶色い怪物の紐パンツの括っている紐を瞬く間に外し奪った。武司に下着泥棒で勝てる者はいないだろう。
「キャー、変態!」
怪物は左手で股間を隠すと走り去った。どうやら村から出ていったようだ。
「ありがとうございました。あの怪物に求婚されて困っていたところです」
と青年は武司に頭を下げた。
「いや、困ってたら助け合うもんだろ(まさか特殊スキルの下着泥棒の達人が役に立つとわ……)」
武司は青年からお礼にと十枚の金貨を受け取った。武司はその後寂れたチース村を探索した。武器屋で鋭い剣を購入し腰にはいた。その後は夜更けが迫っていたのでチース村の旅籠屋に泊まった。屋外からは虫の鳴き声や風がビューと吹く音が聞こえてきた。