21話
そして武司達三人は原住民達と手を取り合い生活していくのでした。そして二十年の年月が流れ――。
「こら! タケノコ勝手な進行止めろ! 二十年も経ったら俺おじさんじゃねえかよ!」
『はいはい、すいません。真面目にやりますよ』
武司は性転換され女としての人生を歩む――。
「って! またかよ! 女の人生なんて歩まねえから!」
武司達は作者の手によりノース国の宿屋内に戻ったのであった。
「よしよし、戻ってこれたなー」
しかし安心したのも束の間武司達三人は急激な目眩に襲われ綺麗に掃除がいきとどいた部屋の床に倒れ伏すのだった。
「く、くそ、何する気だ……くそタケノコめ!……うっ」と武司。
「あはん、頭が痛いわね」とサリナ。
「くっ!」とルーノ。
†
武司達は三人はビュービュー吹く風の音に目を覚ました。そこは雲が幾つも漂う空だった。
「うわ! 高いぜ!」
武司はぶつくさ言いながら俯せに落下していた。ルーノとサリナも武司と共に急降下している。ここは正真正銘の空中だった。どんどん降下していく三人。残り千メートルぐらいで地面に到着するだろう。待っているのは死だ。
『緊張感を出したくてこんな風にしてみました』