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19話

 武司は逡巡して


「無視ですかい……分かったよ。やるよ」


「あはん、サバイバルって面白そうね」


「あたしも一回やってみたかったんだー」


 サリナとルーノが言った。三人は砂浜に置かれた武器を持ち砂浜近くの森に入った。


『皆さん、この森にはヤッカルと呼ばれる動物がいてその肉はかなり美味なんですよ』


 武司達三人が居る前の藪から青い肌に頭に角を生やした四本足の動物が飛び出した。武司達は武器を構える。武司は弾んだ声で


「あれがヤッカルか?」


「あはん、確かに美味しそうね」とサリナ。


『いや違います。あれはハッカルと言って体の中に毒を持っています』


「なんだよ! 喜んで損したぜ」


 武司達は木々に目印を付け木と木の間を通り生い茂った草を踏み越え進む。草木を横目に歩いた先には開けたお花畑があった。そして中央には金色の泉がある。


『武司さん達運が良いですね。あの泉の液体はコチョですよ』


「何コチョって?」


 ルーノの質問に


『言うなればとても甘美で濃厚な水ですね』

 武司は花畑を踏みながら進みコチョの泉の傍に来ると膝を折って両手で金色に輝く液体をすくった。ドロドロしている。甘い臭いが鼻孔をくすぐる。

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