17話
「こいつらがプルアだな」
「そうよ、プルアを興奮させると普通の果実になるの」とスレンダーなルーノ。
「なら、これでどうだ!」
武司は一匹の赤いプルアに対し両手で口と目の皮を引っ張り変顔をした。残念な失笑をかう変な顔だった。武司は言った。
「テケテケテケ!」
破顔一笑した武司の正面のプルアは体を左右に揺すりながら
「ワハハハハ! ハハハ……」
武司に対面するプルアは笑い終えると「ポン」と音をたて赤い果実に姿を変えた。口も鋭い牙も無くなっていた。サリナの周りには十匹近いプルア達が取り囲んでいた。サリナは胸元の第二ボタンまで外し両腕で巨大な胸を寄せ、しゃがみ豪勢な谷間を披露し
「あはん、私のバストはどうかしら?」
十体近いプルア達は興奮したのだろう体を一瞬ピンク色に変え「ポン」と音をたて赤い実に変わった。森の梢が大きな鳥が留まったため僅かに揺れた。その鳥はプルアをじっとみている。食べたいのだろうか。
「あたしだって色気でやってやるわよ」
ルーノはそういうとサリナと同じように上着の第二ボタンまで外し胸を寄せしゃがんで三匹のプルア達に胸を見せ付けた。
しーん。
『どんまいです。ルーノさん』