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14話
武司は袈裟切りを放った。
「くっ!」
なんとか体を反らして避ける眉毛が太い坊主の男。武司が左手で坊主の男のハンドアックスの柄を握り奪い取った。
「まだやるかい?」
武司はバスターソードを坊主の男の首元に突き付けた。
「ひい! 分かった俺の負けだよ」
武司は片手斧を坊主の男に渡し美女に話しかける。
「大丈夫だったか?」
「あはん、ありがとう。あなた中々強いわね」とグラマーな美女。
その時坊主の男がハンドアックスを武司の頭に向けて背後から一閃させた。武司は「ビュ」という斧が風を切る音にきずき振り返るがハンドアックスの方が素早かった。武司の頭に片手斧がヒットする……瞬間にルーノが二本の短剣をクロスさせ防いでいた。
「武司、油断しすぎよ」
ルーノはそう言いながら片手斧の男の頬を切った。鮮血が飛ぶ。
「くっ!」
坊主の男は血を流しながら走って撤退した。グラマーな美女は「フフフ」と笑いながら自己紹介した。
「あはん、私はサリナよ。よろしくね。あなた達もハンターなの?」
「これからハンターになろうと思っているところだ」と武司。