太刀
初めて書くのでめちゃめちゃですが、読んでいただけると幸いです。
剣道やってる人は怒るかもしれませんが・・・・
頑張りますのでどうかお許しを・・・・
プロローグ
その日はぽつぽつと雨が降っていて、どっちつかずな天気だった。窓から見える雲はまだどこかに消えていく気配はない。
「いやな雨ですなぁ~。いつ止みますかねぇ?」
がたいの良い体育教師のような男が立っていた。いや、体育教師なのだが・・・苦手だ・・・
「今日はサッカーをさせてあげる予定でしたっけ?」
「その予定だったんですがねぇ。今日は柔道に変えます。最近はちゃらいのが多いですから、外見ぐらい気を引き締めたようにしてやらねば。ぬぁははははは」
はは・・かわいそうに・・・一年生は最初の内に、なめられないように、この男のむさくるしい男の洗礼を受けさせられるのか・・・「じゃぁ僕はもう行きま「ドヴぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!」
!?!?!????????
職員室のドアが勢いよく開いた音だった。そこに立っているのは目つきの悪い生徒・・・ガラが悪い感じの・・・見たことのない生徒だ・・・不良という奴かな?・・・それにしては随分と・・・不良にしては・・小柄だなぁ・・・なんて呑気に考えていると・・
「ごらぁぁ!!!」横にいた体育教師の通る声が職員室に響く。
はは、タイミング悪い奴。むさい体育教師の個人レッスンの刑だな・・・かわいそ・・
「お前ドコのクら「じぃじぃ!!!!でてぇこいやぁああああああ!!!!!」
体育教師完璧に無視!!!
奥でゆっくりと立ち上がる、社会の先生が立ち上がるのが横目で見えた。その顔はいつものにっこり顔のままでした。
これがこの子の始まりの日だったことに、後になって気づきました。
1・出会い
「ちっ!今日は学校に行く気だったのにっぃっつ・・・」倒れてる三人を横目に、藤城は殴られた左の唇を抑えていた。
(ちっ口切れてるし・・・雨もまだ止みそうにないし・・傘は・・折れてないか・・・。今日は家に帰るか・・・今日で一週間・・・いや、二週間かな??行ってないような・・・まぁ帰るかぁ・・)
「ケンカかぁ・・・」突然後ろから声をかけられ藤城は驚きまじりに振り返った。一瞬どこから声が聞こえてきたかわからなかった。
声をかけてきた張本人は、倒れている三人の横に座り込んでいる。白髪混じりの老人だった。
「こりゃ痛そうだね。白目向いてるよ。ん~どうしたもんかねぇ・・」頭をかきながら老人は、ため息まじりに喋っていた。藤城はそんな老人よそに傘と鞄を拾いだした。
「友達を置いていくのかい??」藤城がどこかに行くのが分かったように声をかけてきた。
「そいつら他人ですから・・・俺全く関係ないし。」
「君がやったんじゃないの・?」
「俺ですよ。関係ないといったのは、そいつらがどうなろうが知ったことじゃないということ」
「なるほどねぇ・・・」
「んじゃそういうことで・・・あんま関わんないほうがいいですよ。そいつら・・」言い残し立ち去ろうとした。その瞬間、軽く背中を突かれた・・・。後ろを見ると、にこやかに老人が角材を持って立っている。もちろん藤城はそんなことを軽く流せるほど、穏やかな心境ではない。
「おい・・爺さんなんのつもりだ?」この三人にからまれた時に出した低い声だった。
「そんな怖い声出しても駄目だよ。」老人はあのにこやかな表情を崩してはいない。
「こういう時君はどうするのかな?背を向けるのかい??ん??」藤城はこういう挑発には慣れている。しかし、売られた喧嘩なら必ず買うのも日常茶飯事だ。
「はぁ・・・・・良いんだな?怪我しても、知らな「最近の若いのは口で勝負するんだねぇ。はよこい。」老人が言い終わる瞬間に藤城は我慢するのをやめていた。持っていた傘が老人の左脇腹めがけて走っていた。だがそれよりも早く角材は藤城の肋骨を突いていた。
「がぁ!はっ・・・」藤城はよくわからなかった。なんで地面が近いのか・・どこが痛いのか・・何をされたのか・・初めての経験だった・・・
「まだ無理に動かないほうがいいよ。それにまだ当分は喋れないからね。じゃあの・・・・。おぉそうだわしはお前の中学で教師やっとる。三好だ。よろしくのぉ」三好は雨の中に消えていった。
雨はまだ降り続く。