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虚無感

作者: 豊田直輝
掲載日:2026/10/10

世界が終わるのが分かっているのに

家で静かにゲームをしている。

私は生まれながらに第六感を備えており

世界の情勢の先はある程度見える。

その力を金儲けに使えば良いじゃんとよく言われるけれど

そういう心持ちの時は不思議と未来が見えない。

限定付きの能力なんだと知った時はガッカリ感が否めなかった。

自らの利益を思って未来を見ようとすると見えないんだけれど

無心の時に情勢が手に取るように分かるんだ。

世界は滅びる。

それもかなり近いうちに。

それが分かっているんだけど世界を変える力と権力と金と情報網は持ち合わせていない。

だから世界を救う勇者のような力は皆目ない。

壊れていく世界が分かっていながらの

家でのゲームは不思議な感じになる。

私は一体何をしてるんだろうという虚無感が離れない。

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― 新着の感想 ―
あるいは、未来観測者たる語り手さんの情熱が無くなったからこそ世界は滅びるのかもしれない。 必要なのは未来を知る術ではなく、未知を夢想するワクワク──。
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