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アンティーク喫茶  作者: 砂月
2/4

その二 オレのバイト先紹介

 オレがこのバイトを始めたきっかけは、とある奴を迎えに行くためだ。

 許可なく、勝手にオレのなにもかもを誤解して異世界に行っちまった奴の首根っこ捕まえて「ふざけんな!」と啖呵を切りに行くのだ。

 が、奴のいる場所にいくのは容易ではない。

 困っていたオレに、ここの経営者が、とある「提案」をしてくれたのだ。


 この喫茶は、江戸吉原にいた「椿さん」が運営する。

 言葉の綾ではない。

「江戸」時代の「吉原」だ。


 因みに彼女への、年の話及び呼びかけは気をつけなければならない。

 計り間違うと、一瞬にして修羅に変身されてしまう。

 女に年の話をすべきではない。


 ……まあ、とりあえず二百歳は下らないはずだが。 

 今でも二十代半ばの外見を保っている。

 椿さんだけではない。


 一度生を全うしたはずなのに肉体を持っている人が幾人も、普通にその辺を歩きまわっている。

(そしてここでくつろいでいく)

 どう言った基準かは知らないが、とりあえずここの経営者でありオレの雇用主である占い師が関わっている。

 というか、既に占い師レベル超えてんじゃんね?

 自称とか付けるべきだよな……。通常とはかなり違う意味で。

 まあともかく。

 この喫茶の名付け親も、占い師らしい。

 「使い古したモノタチ」と言う意味と

 「使い終わっても価値が有るモノタチ」の喫茶、だそうだ。

 彼女のネーミングセンスは、かなり面白いと思う。


 ……でもいつ、名づけたんだろうか。

 江戸に「アンティーク」という言葉はあったのか……?


 まあそんな訳で。

 この喫茶には死霊が集い宴会を開いたり、幽体を利用して集めた情報(盗み聞き……まあ犯罪だな)の公開場としても機能し。

 自分たちが生きている時よりも身近になった妖怪たちへの、「人間界常識指導所」になったり。

 果てには、妖怪たちと懇意な退魔師までもが集まる、異様な喫茶になっている。


 ついでにそれらを祓おうとする、坊主、陰陽師、エクソシスト、エトセトラエトセトラ、が来たり、来たり、来たり。



 ……まあ、毎日が刺激的で楽しいバイト先、なのである。

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