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11 給与半額で使われ放題プラン

スマホが壊れて数日執筆しない間にストックが…

 三度目の減給を受けてから一月余り。

 つまり第444小隊(フォース隊)に所属して4ヶ月が経過し、四度目の給与支給である。

 この1ヶ月は相変わらず大尉に理不尽と言える叱責を受けながらも、減給処分が下るような行為は行っていない。


「は、何でにゃ?」


 その筈であるのに支給された給与を確認すると、先月と変わらない金額しか振り込まれていなかった。


(『あらら…、記録更新ね?』)


 シアの言うように、これで連続4回の減給だ。


(「…今回は何もやってないのににゃ?」)


 しかしマルの言うように、記憶している限りでは減給処分を言い渡されたことはない。


(『「記憶している限り」って…。

 物忘れにはまだ早いと思う。』)


 誰が年寄りだ、まだまだ20代だ!

 

((誰かさん達が、わたしが寝てる間にやらかしてい

 る可能性があってにゃ。))

 

 わたしの身体を使える(憑依できる)約二柱の内、特に可能性の高い黒い方を思い浮かべる。


(「冤罪にゃ!

 …確かに常々「消した方が早い」と考えてはいるけ

 どにゃ。」)


 やはりそうであったか…、いい迷惑だ。


(『でも…、マルだったら大尉さんが生きているのは

 おかしいでしょ?』)


 確かにそれもそうだ。

 生前(神と化する前)から優秀な戦士であったマルが、良くて平凡な老い耄れを討ち損じる事はまず無い。


((でもマルだからにゃぁ…。))


 シアがわたしの減給をカウントしているように、「面白いから」という理由で(わざ)と逃がすということもやりそうだ。


(『あ~、確かに?』)


(「ピコはともかくシアまで!?

 信頼のなさが悲しいにゃ、シクシク。」)


 白々しいの極みである。


(『それってつまり今後も変わらないってことじゃな

 い?』)


 ……、はっ!?


(「後悔も反省もしていないにゃ♪」)


 この野郎、Get(今すぐ) out(出て) now(行け)


(「私は雌にゃ♪」)


 っ~~!!


 ……………………。

 …………。

 …。


 そんな摩訶不思議な出来事の後日、本日は珍しく演習の予定が無かった。


ゴオオオォ…

 

 というのも、物資補給の定期便が基地にやって来る(既に入港して来ている)からだ。

 このときは基地全体の約一ヶ月分の物資が一気に搬入されるため、緊急発進(スクランブル)用のハッチ(1箇所)以外は使用不可になるのだ。


オォ…ガコンッ


『第一ドックアームへの接続・固定(ドッキング)完了。

 第一ハッチ閉じます、第一ハッチ付近から退避して

 下さい。』


 だからと言って休暇とはならない。

 一ヶ月分の物資と言えど、その量は一時的にでもドックに溢れ返る程である。

 当然のことながら、輸送隊総出で作業したところでどれだけの時間がかかるか分からない。

 基地のドックが数日間も使用不可というのは、終戦した今でさえも死活問題となる。

 そういった理由から、定期補給の際は基地の部隊も搬入作業を行うのだ。

 

『ドック内エアー充填開始………。

 …気圧基準値クリア、作業を開始して下さい。』


ウウィーン…、ガシャン


 輸送艦のメインハッチが開かれ、降荷の第一陣が出てきた。


ゴゥッ…、パシュッパシュッ


 輸送隊のポッドが慣性と姿勢制御用のエアスラスターを器用に使い、あまり広くはないドック内を最短ルートで物資を運搬して行く。


『姉御、行きましょう。』


 この作業も三回目。

 作業の流れを知るには十分な回数であり、トリアンダが輸送艦に寄って行く。

 しかし指示はまだ出ていない。


「トリアンダ待つにゃ!」


ゴゥッ!


『うわっ!』

『うぉ!?』


 輸送艦内のポッドが出払ったと思いきや、白いラインの書かれた機体が輸送艦から飛び出して来た。

 

『おっ、とと…。』


プシューッ、パシュッ、パシュッ


 エアブレーキを使い落ち着く白帯の機体。

 あと僅かでもトリアンダが前進していれば狭いドック内だ、玉突きのように衝突事故が連鎖的に起こっていただろう。


『馬鹿野郎、吹かし過ぎだ!』


『すんません!』


 怒鳴るトリアンダに謝る白帯の機体のパイロット。

 声と乗機からして新兵だろう。

 トリアンダの指摘は尤もだ。


「馬鹿はお前にゃ、トリアンダ!」


 狭い空間でのスラスターの吹かし過ぎは危険ではあるが新兵にはよくあることでもある。

 そのためリカバリーの教習は徹底されており、実際に彼は無事に機体を安定させた。

 対してトリアンダは独断による行動で不要な事故を発生させる要因となった。

 どちらがより質が悪いかは一目瞭然だろう。


『トリアンダ、何をしておるか!?

 フローレンス、貴様も部下をしっかり監督せんか!

 だから前科者共は…ブチッ』

 

 はい。

 大尉殿がここぞとばかりにお怒りである。


(「グッバイ給与。」)

(『ウェルカム減給。』)


 やってられるかっ!


(※作業はしっかり終わりまでやりました。)


 
















 こんなある意味で平和な仮想敵部隊での生活。

 これまでの約半年が3年は続くんだろうと思っていた。

 それが間違いだったと知るのは、この出来事の直ぐ後日であった。

いつも読んでいただきありがとうございます。


ストック枯渇により不定期更新になります。


出来るだけ間が空かないようにしたいと思いますが了承お願いします。


ブックマーク、☆評価、いいね等、

よろしくお願いします。


感想、レビュー等もお待ちしています。

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