~もしも小説家になろうがYouTubeとかでよく見る謎の広告動画みたいだったら~
スマホを持ってなろう作家に話しかける女。
『私はなろうを始めたてのビギナー……仲良くしてくれませんか? 痛い!』
学生服を着たなろう作家がビギナーの肩を強く叩いた。
『……ふん! お気に入り1に感想無し? 雑魚だな! 俺は文字数10万! お気に入り100の学園ラブコメだ!』
『どけ!』
鎧を着た細身の男が学生服の男の背中を蹴った。
『なにをする!?』
『俺は異世界作家! お気に入り1000! レビューも2件ついている! お前とは違うよ!』
『ひいっ!』
『底辺作家たちは道を開けろ! アーッハッハッハッ!』
……数日後。
ビギナー作家の後ろを通る異世界作家。
彼女のスマホに映る小説評価画面を見て驚愕する。
『そんなバカな! お気に入り1万にレビューが5件!? こいつ! さては外部サイトに課金したな!?』
クルリと振り替える女。
笑顔である。
金髪ロングヘアー。
ドレスを着ている。
『異世界恋愛でなろうを始めたからよ!』
『異世界恋愛!?』
『異世界恋愛は今なろうで一番ホットなジャンルなの! 話を弄れば異世界転生にもジョブチェンジできるわ!』
『なんてこったー!』
※ナレーション
『異世界恋愛を選んで小説家になろうの世界へ! 無課金で書籍化だって夢じゃない! 今ならログインするだけでログイン出来るし、無料400連ガチャが引けるゲームをやれば無料400連ガチャが引ける!』
『キャンペーンコードを入力出来るアプリではキャンペーンコードの入力も忘れずにね! 最強装備が貰えるアプリでは最強装備が貰えるわ!』
~小説家になろう~