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~死神生活の始まり。〈プロローグ〉~

はるあと申します。初投稿です。よろしくお願いします。

※死神などが出てきます。ファンタジー要素強めなのでご注意ください。

※シリアスな話ではないです。ギャグにしたいです。

※拙い文章ですがお付き合いください。


真っ暗な空間。俺はどうしてここにいるのだろうか。

死んだはずなのに…

あ、唐突に重そうな話してゴメンナサイ。

俺は月野光哉っていうただの高校生だ。いや、だった。

先ほどトラックに轢かれて死んだ。あっけない人生だった。

ラノベとかでよくありそうな展開だ…俺普通のノベルが好きなのに。

ってか、ほんとにここどこ?

たしか、ラノベの王道的展開だと、寿命が残ってるから異世界に転生させてあげる♡みたいなちょっとおちゃめな神様が出てきて、平和な農業ゲームみたいな世界に飛ばされるんじゃなかったっけ?ラノベ読んでる友がこの前言ってた。

でも、死んだはずなのに意識あるし、だからと言って人がいるわけでもなく真っ暗だし、ファンキーな神様は出てこないし、訳が分からない。

「おーい、誰かいますかー?」

…。

沈黙。怖いな。

「誰か助けてくださーい!」

「お前、新入りか?」

「ぎぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」

ああ、今までで一番叫んだ。死んでからこんなことになろうとは…

いや、想像できないかもしれないけどね、真っ暗な中でいきなりひっくい声でなんか言われた上に今なんか口をふさがれてるんだよ!こわくない?

どうしよう…これ、振り向いたほうがいいのかな…

いや、殺されたくないしな…あ、死んだんだっけ。

じゃあ振り向いてもいいか。よしっ!

クルッ

「どうした。」

しゃ、しゃべったぁ!

真っ黒な男の顔は見えなかった。

やっぱり振り向かなきゃよかったかな…

「はあ…だから新入りのお迎えは嫌なんだよ…」

あれ、なんか疲れたサラリーマンみたいなセリフが聞こえる。

さっきも新入りって言ってたし、もしかして新入りって俺のこと?

「はあ。おい、そこの新入り。」

「は、はいぃ!」

話しかけられたっ!

「月野光哉で間違いないな?」

「え、あ、はい。」

「ん。じゃあ、今日から君は、死神だ。」

「はい。って、」

はあああああああ!?

本日二度目の俺の絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。

「いや、死神って何ですか!嫌ですよ!」

「すまん、お前に拒否権はない。」黒い服の男が俺に向かって頭を下げる。

やだよ。だって、死神ってあれでしょ?あの、鎌みたいなのもって人殺すやつ。嫌だよ絶対。

今や俺は完全に黒い服の男のほうに体を向けている。死神がパワーワード過ぎて警戒心が解けた。

そしてその黒い服の男(なげぇ。略してクロオでいいや。)が顔を上げた。

うわ、たいそうなイケメンではないか。

クロオは言った。

「お前は死んだんだ…死神になるしか道はない…」

「いや、絶対あるでしょ…別にもう安らかな眠りについていいから…むしろつかせてくれ。」

「お願いだ!俺についてきてくれ!」

イケメンの懇願ポーズ&困り顔は破壊力が強いな…

でもたぶん、この感じだと僕を連れて行かないとクロオが叱られるパターンだよね。

「うーん、とりあえず、ついていくだけなら…」

その瞬間、クロオの顔がぱあっと輝いた。

いや本当に。マジで。後光が見えた。

クロオの印象が出会った時からだいぶ変化している。

全っ然怖くない。

むしろ、なんか、なんというか…チョロそうな感じ?

「おい、光哉。今俺に対して失礼なこと思ったろ。」

げえっ、バレてる。

「お、オモッテナイデスヨー…」

「嘘だな。早く来い。」

前言撤回。怖くはないけど、割とクールで鋭い。

僕は生きてた時から表情に出やすいって言われてたけど、まさかここまでとは…

生きてた時、かあ。

不意に悲しさが押し寄せてきた。

これまで恐怖と驚きとで感慨にふける間もなかったけど、もう家族に会えないし、友にも会えないし、生きてた時にしてたことが、何もできなくなるんだもんな…

「どうした、光哉。」

「いいや、なんでも。」

俺は悲しさを誤魔化すことにした。クロオに言ってもどうしようもないよな。

「でも久しぶりに見たなー。トラックに轢かれて死ぬやつ。すごかったわ。衝撃が。」

前言撤回の撤回。クロオはムードぶち壊しのずけずけ野郎だ。お前の衝撃なんて聞いてないっつの。


ここまで読んでくださりありがとうございます!!感無量です。

これからどんどん更新していく予定ですので、よろしくお願いします。

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