第二十話 頼み
謎の二人組の戦闘から結構な時間が経つ。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
近くに設置してあった長椅子にもたれかかり、長椅子を下に寝転ぶ。
(・・・・・・やっと・・・・・・着いた・・・・・・)
やっと人里に着いた。太陽はすでに空高くにある。いつもの倍の時間はかかっただろう。足もパンパンになっていた。
「あーーーーーーーー」
出血もあってか、世界が歪んで見える。
(なんだか、眠たくなってきたな・・・・・・)
目を閉じる。
(ふぁ~~~~~~こんなポカポカしてて、かぜが気持ちいい日には・・・・・・)
そのまま眠ってしまった。
「おい、起きろレイ!起きろ!」
「・・・・・・ん・・・・・・」
誰かに身体をゆすられる。目を開けてみると目の前には魔理沙がいた。
「やっと起きたか」
「魔理沙か、何か自分に用か?」
「いや、私じゃなくてな、あっちに立ってる人がレイに用があるって言うから、私が起こしにきたんだぜ」
(自分に用がある人・・・・・・?)
心当たりはなかったが、一応、確認のために上半身をおこして、魔理沙の指を指した方に目をやる。そこには、先程戦った二人組のうちの一人の槍使いだった。
(なんでまだついてくるのかね・・・・・・)
「何の用なんだ?・・・・・・手合わせはもう終わっただろう?」
「今は別の要件です」
「要件?自分にか?」
「あなたにも手伝ってもらいたい仕事があるんですよ」
「も・・・・・・?」
(自分以外にも頼んだ相手がいるってことか?)
「もう一人頼みに行ってます。そっちの方はレンに任せました」
「ああ、だからもう一人の男がいなかったのか」
「はい、今頃、博霊神社で博霊の巫女と戦っているところでしょう」
その言葉で大体、検討が付いた。
(・・・・・・霊夢か・・・・・・)
レンというやつは相当な馬鹿らしい。
(幻想郷最強に挑むとは、アリが象と戦っているもんだぞ。ましてや、自分にも負けているんだし)
「それより、あんたは何者なんだ?」
男に問いかける。
「・・・・・・・・・・・・」
「答えないのなら、この頼みは引き受けない」
「なぜです?」
「そりゃあ、当たり前だろう。素性の判らない奴の頼みなんか引き受けられるわけがない」
「そうですね」
そう言うとあらたまって自己紹介を始める。
「私は、フェンルオ。とある場所で守り人をやっていたんですが守っているものが逃げたしたようなのでそれを捕らえに来たのです」
「で、頼みってのもその守っている何かに関係してくるのか?」
「はい。ですが、その説明は博霊神社に行ってからにしましょう」
「・・・・・・わかった」
「頼みを引き受けてくれるということですね」
「いや、そう言うわけじゃない。それは内容を聞いてから決める」
長椅子を立ち上がり、博霊神社へと向かう。その後ろをフェンルオが付いてくる。
「私はのけ者かよ!!?」
魔理沙はそう言うと、急いで二人の後ろを追いかけていった。




