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基本的な治療法

「私は一体何をしているんだ」

「同じことを8回も繰り返している?」

「それに意味はあるのか?」

「意味があるのだとしたら私がこの不安や恐れから解放されることか」

「なぜ、皆はこんなに大変なことをしなくていられるのか?」

「甚だ疑問ではあるが、今はこの行為に集中しなくては」


「もう8回目だ」























絶望はしないでおくんなせえ。お話パート終わり、次いきましょう。





今日、三回目の投稿です。



では行きましょう。強迫性障害講座。

とは言っても前回でだいぶ必要なことは教えました。他にもありますが、あとはみなさんご存知の


サ◯エさん「『行動認知療法』『暴露療法』『森田療法』の三本です! ジャーーンケーンポーんんんんんん!」



 ……ふざけないでくださいね、って所でこの三つは全部やってください。

 お願いします。

 これを全て。です。

 これは強迫性障害を治すにおいて基本中の基本。



 知ってますか? この三つの内容を。



 これを読んでいる人は全て知っていると思うんですが。知らないなら全部知っておいてください。

 とても大事。とても大事。とても大事。

 三回同じことを言うくらい大事です。


 


 というわけで解説。





『行動認知療法』

 これは強迫性障害の方にとってはとても基本問題ですね。

 主に強迫観念、強迫行為を解消するための方法です。

 そして、これが一番効き目が凄まじいです。

 なんて言えばいいんでしょうか……負荷をかければかけるほど、成功すれば治療成功に近づく、みたいな。


 でも欠点があるとすれば、『自分を本当に強迫性障害だと思えていない人』や『強迫行為をしないくらいなら死んだほうがマシ』と言った強迫性障害を治すつもりがどこかでまだない人にとってはかなりの苦行になります。


 そういう方はまず良質なカウンセリングを積み重ねることからやってみてはいかがでしょうか?

 とはいえ、かなり高いです。私の通っていた病院では委員長の計らいによりカウンセリング一回を800円程度で受けさせてもらえていましたが、それを2週間に一回を三年ほどです。



 あれ? もしかして3年って言葉に驚きましたか? そんなにかかるのかって?

 確かに、ゼロから始めるならばそのくらいかかるかもしれません。

 しかも、私は病院に通い始めてから3年です。その前に6年ほど強迫性障害の期間がありました。


 まあ、こんな話をしても仕方ないので解説に戻ります。



『行動認知療法』といえばこれです。

 例えば、『玄関のドアを閉めたか不安になってしまうのでどうしても確かめに帰ってしまう』という強迫性障害だったとしましょう。

 行動認知療法はつまりこれに無理矢理にでも逆らうことです。

 それはわかりますよね。

 でも、それが面倒……いや、いわゆる苦痛の部類ですよね?


 他にも、『汚い所(本当は汚くなくて汚いと思い込んでいる場所 例・床や地面、電車のつり革、ドアノブなど)をどうしても触りたくない』という強迫性障害だったとしましょう。

 これはいわゆる潔癖恐怖というものなのですが、行動認知療法は死ぬ思いをしてでも触り、手を洗わない。ということになります。

 これは治す気のある人なら絶大な効果があると私は思っており、よくもわるくも強迫性障害を治す方法の第一として上がっております。


 次『暴露療法』


 これは結構有名かもしれません。

 恐怖症を治す時にも使います。

 これも『行動認知療法』と似ているのですが、ちょっと先に進んでいるかもしれません。


 恐怖症を例に挙げると、

『金属と金属が擦れる金属音が嫌で嫌で仕方がない』という恐怖症を持っていたとしたら。

 その人を金属でできたメダルとメダルが擦れる音が鳴り続けるゲームセンターに連れて行き、慣れるまで放っておく都いう治療法です。


 他にも、

『大きな人型の像が嫌いという巨像恐怖症の人の場合』

 例えば奈良の大仏の前にクレーン車で連れて行って慣れるまで放っておく都いう治療法です。


 例の二つは実際にテレビで行われた荒療治です。


 感のいい方は気が付いた方もいらっしゃると思います。

 実は、強迫性障害にも使えるのです。


 とはいえ、やることは行動認知療法と変わらないです。そして、行動認知療法が強迫行為をしない、または強迫観念に従わない、を意味するのならば、『暴露療法』はその状態を維持し慣れるというステップです。



 つまり、暴露療法ができなければ先には進まないですねはい。

 なので前頭葉を鍛えようという話でした。

 耐えるには前頭葉の活動が必要と考えているからです。

 別に前頭葉じゃなくても『自制心』が鍛えられるのなら他のことでも構いません。



 三つ目『森田療法』


 これは簡単に申しますと、『仏教の考え方を応用した悟りに近づく治療法』です。


 しかし、悟りを開くわけではなく近づくだけなので難しくともなんともないです。


 さらに、これをできるのとそうではないのとの違いで『行動認知療法』と『暴露療法』がよりはかどるかどうかがわかります。


 森田療法に関しては各自本を読むのがベストです。

 お医者様に尋ねてもいいですが、自分で知り、頭の中でこねくり回すとなおベスト。

 本質的に理解することが必要です。



 ここでもざっと説明してみましょう。



 森田療法はと

「今あなたの頭の中に浮かんでいる(またはこれから浮かぶ)強迫観念は異常でもなんでもなく、ただの生理的現象です。う◯こやお◯っこをするのと同じこと。頭の中には自由に観念が浮かんでは消えていきます。そこを無理にコントロールしなくても、あなたはその強迫観念を受け入れ自由にさせるだけでいずれはその観念は消え去ります。なので、何も心配も無理もする必要がないんですよ。その不安を受け入れてくださいね」

 という治療だと思われます。


 確かに、この文章のみを本質的に理解できたのならば強迫観念がうかぼうが浮かばまいがお構いなく過ごせるわけです。

 要するに森田療法とは『行動認知療法』や『暴露療法』で観念と対峙したとしても、

 圧倒的な器で受け入れ。

 全く不安ではない状態で幸せに過ごすこと。です。



 別の解釈としては、

「あなたは欲張っているつもりはないかもしれませんが、これから生きていく中であなたのものの尺度は少々大きくなりすぎています。もう少し、いろんな意味で欲張らず、欲しいと思って手に入らなくても、あなたはそれでも幸せになれます。全てを受け入れてください」

 といった意味にもなります。



 森田療法は強迫性障害以外にも有効かつ人生において仏教の考え方を手に入れ、己と人に優しくする術を密にける良い機会です。

 ぜひ、一読ください。













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